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健康を大切にしたい方へ贈るひとりごと

看護師の仕事は怪しい行為!?看護師が教える発熱時の入浴のポイント

 

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患者さんを裸にしたり、胸や肛門、陰部に触れたり、注射をしたり、と言った患者さんのお世話。看護師の仕事で普通に行っていることですが…

 

これを一般人がしたら犯罪です。病院は怪しい行為があること、看護師は怪しい行為を日常でしていることを、忘れてはいけません。

 

今日は日常的に行われている怪しい行為、「患者さんを裸にする」入浴介助についてお伝えします。家庭でも発熱時の入浴に応用できます。

 

 

裸にする行為~入浴介助、清拭

入浴介助や清拭は、入院中の患者さんの身体を、清潔に保つために必要な行為ですが、「言われてみれば怪しい」と思うような行為ですね。

 

清拭は、蒸しタオルなどで患者さんの身体を隅々までキレイにします。

 

興味本位はお断り

おそらく入院したことがないと思われる男性から、失礼な質問をされることもあります。陰部洗浄のときに、「元気になったらどうするの」とか。

 

そもそも陰部洗浄や清拭は、自力で動けない患者さんに行うものです。もし、そういう状態になったとしても、ささっとキレイにして終わりです。

 

申し送りで「◯◯さん、そこは元気みたい」「あら、それじゃ大丈夫ね」で終わりです。

 

もし、そういう状態になりそうな患者さんに陰部洗浄が必要な場合は、看護師は2人で担当します。

 

 

発熱時の入浴3つのポイント

熱が下るタイミングを見はからい、浴室や脱衣所、廊下など場所ごとの温度差に注意。

ぬるめ、短めの入浴が適切。お湯が胸よりも上に来ないようにする。

予め衣服を用意し、入浴後に気化熱で体温が低下しないよう注意。

 

入浴はエネルギーを多く使います。安静が必要な疾患や症状を持つ患者さんは、入浴が制限されることもありますが、発熱していても、入浴が可能な場合も。

 

看護師は医師の同意のもと、どのような方法なら入浴できるかを判断するための、知識と技術が求められます。

 

お湯の温度と入浴時間、注意点

  • 40℃~42℃
  • 15分程度
  • 浴室内に付き添う
  • 洗いの介助

一般的に健康な人では、42~43℃が全身の代謝が盛んになり、爽快感を覚えますが、長く入ると疲労が大きくなります。

 

40℃程度のお湯は血管の急激な反応はみられず、代謝もさほど進みません。リラックス効果もあみられます。発熱が長く続いている場合は、37~39℃が適当です。

 

注意点

発熱中の入浴は、温熱刺激作用、静水圧作用*により、状態が変化しやすいので浴室内に付き添い、気分が悪くなっていないか、全身の状態に変化がないかどうか観察することが必要です。

 

入浴を短時間で済ませられるよう、身体を洗うときに介助します。

 

*静水圧作用: 

身体をお湯につける(浸水)させることにより、身体の表面にかかる水の圧力を「静水圧」といいます。身体にかかる水圧は、お湯の深さに比例します。

 

 

入浴後の注意点

入浴後に水分が蒸発するときに発生する気化熱で、体温が急激に下がります。微熱のある患者さんは特に注意が必要です。すぐに衣服が着られるように脱衣所に揃えておきます。

 

入浴で体力を使いますので、椅子に座ってもらい負担を軽減させましょう。脱衣所から病室への異動は、必ず付き添います。

 

 

入浴できない時の代替法

発熱時は入浴を控えてしまいやすいですが、患者さんの状態を十分考慮し、環境を整え、負担を最小限にする方法が取れれば、入浴は可能です。

 

発熱期間が長い、体力を消耗している、などの患者さんには、入浴の代わりに次のような方法があります。

  • 部分浴
  • シャワー
  • 臀部浴         

部分浴

部分浴は、入浴と比較すると負担が少ないので、場合によっては可能です。

 

バスタブに、お腹が浸かるくらいのお湯を入れる。40℃~42℃が適切。

上半身は濡れても良い服か、バスタオルで覆う。

 

シャワー

保温効果は少ないですが、全身への負担が入浴や部分浴より少ないので、発熱でエネルギー消費がはげしい患者さんや、長く発熱してい他患者さんが初めて入浴するときに適した方法です。

 

浴室内が寒くないように、予め熱めのお湯を出して蒸気で温度を上げておく

椅子にすわり、足湯(洗面器やバケツにお湯を張る)

保温のため、方からバスタオルを上半身を覆うようにかける

 

臀部浴(小児など)

個共が発熱した時は、基礎代謝が増し、発汗が多くなって皮膚が汚れやすい状態になります。特に陰部や皮膚が接触している部分は赤くなったり、びらんもおこりやすく、清潔に保つことが重要。

 

大人よりも入浴時と入浴後の体温変化が大きいので、発熱で体力が奪われている状態では、微熱であっても全身への影響は大きいため、部分浴が適しています。

 

特に乳幼児では、おむつ交換の時に洗浄や臀部浴を行って、皮膚を清潔にし、乾燥させておく必要があります。

 

 

温浴効果で免疫力アップが期待される

入浴は温浴効果が期待されます。体温が37.5℃以上になると、免疫力がアップするのです。家庭では体力が落ちていず、少し風邪を引いたくらいでしたら、入浴は可能です。

 

しかし、体力を消耗するので、長湯はせず、入浴後は湯冷めしないようにして、安静にするか寝るようにします。水分補給を忘れずに。

 

 

発熱の分類と小児の平熱

成人

平熱は個人差が有り、近年は低めの人が多いですが、通常は36.0℃~37.0℃で、1日の中で1℃程度の変動があります。

  • 37.0℃~37.9℃ 微熱
  • 38.0℃~38.9℃ 中等度熱
  • 39.0℃以上   高熱

 

小児

成人に比べ体温調節中枢機能が未熟なので、周りの温度に影響を受けやすく、低体温や高体温になりやすい。また、測る場所によっても影響を受けやすいので、同じ体温計、同じ場所で測ることが重要です。

 

健康な小児の腋窩(脇の下)温

 
乳児 37.02±0.36 36.71±0.41
幼児 37.01±0.39 36.94±0.45
学童 36.94±0.32 36.91±0.41

 

 

 

まとめ

発熱していても、入浴してさっぱりしたい、リラックスしたいと望む患者さんは多いです。看護師は医師の同意のもとで、入浴はできるか、その方法は。あるいは辞めたほうが良いのかを、判断するための知識と技術が必要。

 

患者さんの希望を叶える方法はあるのか、どうしたら患者さんが喜んで貰えるかを常に考えています。

 

家庭でも、発熱した時の入浴について、この記事を参考にして早くよくなってください。

 

入浴は「ぬるめ、短く、温度差にきをつけて」介助に必ずつきます。

 

 

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