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ナースダイアリー・超忙しい看護師のひとりごと

息切れ・だるい・めまいは心臓の電気信号の乱れ、徐脈かも

息切れ、だるい、めまいなどが突然現れた場合、徐脈性不整脈の可能性があります。事故にもつながることもあり、改善が必要です。まず症状や原因を知り、対処法を見ていきましょう。

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徐脈性不整脈とは

徐脈性不整脈は、心拍数が少なくなるもので、全体的に拍動のリズムが遅くなるタイプと、一時的に拍動が止まるタイプがあります。それぞれの原因と対処を簡単にまとめました。一時的に拍動が止まるタイプの徐脈性不整脈は、めまいや失神が起こり事故などにつながりやすいので特に注意が必要です。早めに受診してください。

 

徐脈性不整脈のタイプ

拍動のリズムが遅くなるタイプと、拍動が一時的に止まるタイプがあります。それぞれについて原因と症状を確認します。

拍動のリズムが遅くなるタイプ 
心臓から送り出される血液量が減り、「息切れ」「だるい」などの症状が現れます。

一時的に拍動が止まるタイプ 
脳への血液循環も一時的に停止、「めまい」や「失神」が起こることがあります。事故などにもつながりやすい。 
一般に3秒以上止まるとめまい、5秒以上止まると失神が起こるとされています。

電気信号の発信源か通り道の異常でおきる

心臓は自ら発する電気信号で、全身の血液を循環させるために収縮しています。徐脈性不整脈は洞結節に異常が生じるか、電気信号の通り道に異常が生じることで起こり、以下の2つのタイプに分類されます。

洞不全症候群 
洞結節が障がいされ、電気信号をうまく発信させられないためにおこる

房室ブロック 
電気信号の通り道が障がいされ、電気信号が心室にうまく伝わらないことでおこる

※右心房にある「洞結節」という発信源からでた電気信号がまず心房を収縮させ、さらに心室に伝わって心室を収縮させます。

電気信号が乱れる原因は病気や薬の副作用

上記異常が起こる原因には、以下の様な病気や薬の副作用があります。

動脈硬化 
血管壁厚く、固くなって起こる動脈硬化が進行すると、洞結節や電気信号の通り道への血液の救急が低下し、粗部分に変性が生じて異常がおこりやすくなります。
徐脈性不整脈が高齢者に多いのは、加齢に伴う動脈硬化の進行が関係しています。

甲状腺機能低下症 
甲状腺ホルモン(甲状腺から分泌される)には、心臓の収縮を強めたり、拍動を早めたりする作用があります。 
このホルモンの分泌が低下すると、心臓の収縮力が弱くなったり、拍動が遅くなったりするので徐脈性不整脈が起こります。

薬の副作用 
頻脈性不整脈などの治療で使われる「抗不整脈薬」は心臓の異常な興奮を抑えるだけでなく、正常な電気信号の発生や伝達まで押さえてしまうことがあります。 
高血圧や期外収縮などの治療に用いられるβ遮断薬でも、同様の現象が起こることがあります。 
狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気が原因の場合もあります。

 

徐脈性不整脈の対処

問診や検査でまず原因を調べ、原因が明らかになった場合は、その原因を取り除くことから始めます。原因を取り除いても徐脈不整脈が収まらず、症状が改善しない場合には、ペースメーカーで、心臓を規則正しく拍動させる治療が行われることもあります。

検査の内容

まず問診で甲状腺機能低下症や狭心症、心筋梗塞などの病気の有無、服用している薬などを尋ねます。次に以下の様な検査が行われます。

血圧測定 
高血圧は動脈硬化の大きな原因となるので、血圧の状態を調べます。

血液検査 
甲状腺機能低下症などがないか、甲状腺ホルモンの血液中の濃度を調べます。 電解質の異常が無いかも調べます。

画像検査 
心エコーなどにより、原因となる心臓の病気が無いかどうかを調べます。

ペースメーカーの使用

ペースメーカーは心臓を拍動させるための医療機器です。鎖骨の下辺りの皮下に植えこまれて、心臓の拍動を監視し続け、徐脈を検出すると作動します。電気信号を心臓に送り、正常なリズムで心臓を収縮させます。

基本的には利き腕でない側に、皮膚を数cmほど切開し植え込みます。

使用上の注意

ペースメーカーは、定期的に状態を確認する必要があります。通常は6ヶ月毎に作動状況や、電池の残量が確認されます。

又、ペースメーカーに負担をかけ内容、植えこんだ側の腕は、あまり激しく動かさないことが大切。

更に電磁波はペースメーカーをご作動させる危険性があるので、電磁波を発する家電製品の使用には、注意が必要です。ただし、植えこんだ側と反対の手で使用すれば特に心配は入りません。

ペースメーカーを使用する際は、担当医から十分な説明を受けましょう。

 

まとめ

徐脈性不整脈を起こす病気がある場合は、まずその病気の対処を行うことが大切です。加齢による動脈硬化で、徐脈性不整脈は起こりやすい。生活習慣の見直しで高血圧や動脈硬化の改善をすることも重要です。めまいなどの症状が現れているときは、早めに医療機関を受診してください。

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