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痔の原因は便秘!実は若い女性に多い痔。恥ずかしがらずに病院へ

中年男性の病気と言うイメージのある痔ですが、実は若い女性にも多い。痔を治す最大のポイントは、診察をためらわないこと!しかし恥ずかしくて一人で悩み、治療を先延ばしにして悪化させてしまうことも少なくありません。不安や恥ずかしさを感じずに済むよう、痔の原因や症状、治療の様子をお伝えします。

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痔の治療・予防と原因

痔を治す最大のポイントは、診察をためらわないこと!痔は誰にでもあるものであり、便秘などをきっかけに、出るか出ないかというだけ。

必要以上に恥ずかしがるようなものではありません。痔の治療や手術については後述しますが、一般的に考えられているほどおおごとではないのです。

 

診察をためらわないことが重要

また、痔ではなく直腸がんだったということも、ないとはいえません。一人で悩んで悪化させないよう、専門医の診察を受けることが大切です。

痔は薬で良くなるものがほとんど。手術が必要なのは約3割です。出血や痛み、脱出などの気になる痔の症状があったら、心配せずに専門医に相談してください。

日帰りでの手術も増えてきています。女医さんのいる病院やクリニックを受診するのも良いと思います。

 

痔を予防する7つの方法

便意をがまんせず、すぐに排便すること。力みすぎるとお腹に力が入り、うっ血の原因になるので良くありません。便秘や下痢だけでなく、ストレスも痔を悪化させます。

  • 毎日シャワーだけでなくお風呂に入り、清潔と血行促進を心がける
  • 身体を冷やし過ぎないように注意する
  • 温水洗浄機の使用(携帯用の洗浄機を持ち歩く)
  • 繊維を多く含む野菜や乳製品などを摂って便秘を防ぐ
  • 刺激の強いものの食べ過ぎに注意
  • 飲み過ぎない
  • 適度な運動をする

*ゴルフやテニスなど、お腹に力が入るスポーツは、肛門の負担になります

 

痔になる原因は?

一番の原因は便秘。次に立ちっぱなしの仕事や妊娠、また便意を感じてもしばらくガマンしてしまう傾向にあることなど。

ダイエットのために食事制限をし、その結果排便のリズムが狂って便が固くなり、痔になるケースも急増しています。

ストレスによる下痢が原因で、痔ろうになる女性も少なくありません。

さらに冷房の冷えや過労、治療の先延ばし(はずかしいので)と言った、女性特有の理由で悪化してしまいます。

 

診察はこんな様子です

痔の診察は、恥ずかしいし、痛くないか心配ですね。どんな様子なのか簡単にお伝えしましょう。

問診

  • 痛みや出血の程度、脱出の有無、排便時の状態、肛門の痒みや不快感などライフスタイルなども聞きます

 

診察

  • 医師が指を肛門に入れ、直腸がんなどの有無を調べる
  • 肛門鏡で肛門部を開き、出血の程度、痔の大きさ、脱出状態などを視診で確認

 

診察時の体位

  • 下着を少し下げる
  • 左側をしたにして右足を前方で曲げた横向きの姿勢(シムス体位)

*露出度が少なく抵抗感がない体位なので、恥ずかしさはあまり感じずにすむ

 

痛み

  • 肛門部に痛み止めゼリーを塗りながら診察します

 

痔の治療法

痔の治療は手術が必要なのは約3割で、多くの場合、便秘の治療と食生活の指導、薬を使った保存的治療です。座薬、軟膏、痛み止めや便秘薬を用います。

平均で1,2週間に1回のペースで、完治するまで通院。

  • 食生活の注意
  • 腹圧をかけない排便の仕方
  • 入浴時や排便時の肛門周りの管理の仕方

を指導します。

 

痔の種類と症状・原因

痔には

  • 痔核(いぼ痔)
  • 裂肛(きれ痔)
  • 痔ろう(あな痔)

があり、それぞれの症状は全く違います。

 

痔核(いぼ痔)

主な原因は排便、スポーツ、出産、重いものを持つなどに夜いきみ、アルコールや刺激物の過度の摂取などで置きます。

内痔核は、肛門の内側の静脈叢がうっ血して、イボ状にふくらんだものです。

外痔核は肛門の外側の静脈瘤がえんどう豆大に膨らみます。

  • Ⅰ度、Ⅱ度(初期):出血のみで痛みはほどんどない
  • Ⅲ度、Ⅳ度:イボが肛門の外に出て、もとに戻らない状態(脱肛)になる。
    外痔核は激痛がある

 

裂肛(きれ痔)

太くて硬い便が無理に肛門から出るために、肛門の出口付近が切れたものです。ダイエットで食べる量が減った、繊維質が不足したなどが原因で硬い便しか出なくなることも原因です。

排便時に強い痛みと出血があり、慢性化すると傷口が潰瘍状になって、排便後も強い痛みが続きます。

 

痔ろう(あな痔)

下痢や硬い便が続くことで肛門に傷ができ、細菌が肛門のくぼみに入り炎症を起こして肛門周囲が腫れ、膿の通り道が出来た状態です。

痛みや膿だけでなく、発熱することもあります。

 

手術が必要な場合

痔ろう

抗生物質の服用だけでなく、根治手術が必要となります。出血がひどい場合は痔核の部分を注射で固める硬化療法を行ないます。

 

裂肛

痛みや潰瘍(かいよう)の有無、狭窄(きょうさく)の程度などを判断して、手術が必要かどうか医師が決めます。

 

痔核

脱出、出血による貧血がある場合、排便時の苦痛が日常生活に支障がある場合は手術となります。

 

外来手術(日帰り手術)の場合

  • 個人差はありますが、当日は自宅で静養、入浴は避けます。
  • 翌日は仕事や通学など、通常の生活ができ、入浴も可能です。

ただし、脊椎麻酔をした場合は、3日位は自宅で静養しましょう。

 

まとめ

痔は誰にでもあるもの。恥ずかしくて誰にも相談できずにいるうちに、悪化してしまうこともあります。がんだった、ということもないとは言えません。

薬で良くなるものがほとんどなので、出血や痛みなどがあったら、迷わず専門医を受診してください。

 

痔の予防、痛みの軽減には便通の改善を

痔の主な原因は便秘や下痢などの便通異常です。特に女性は痔になりやすい特有の理由があると考えられており、中でも女性に多い便秘は痔の大きな原因の一つです。

また、出産や授乳で痔を発症することも少なくありません。

女性と痔、特に切れ痔との関係については、こちらの記事で原因や対処法などについてより詳細にまとめましたので、是非お読みになってください。

痔の中で最も多いのはいぼ痔です。2番めは男性では痔ろう、女性では切れ痔です。特に20代~40代の比較的若い年代の女性に多いと言われているのが、この切れ痔です。

切れ痔は排便時の痛みから排便を我慢しがちになり、更に痔を悪化させやすくなります。

便秘→痔の痛み→排便を我慢する→更に便秘が進む→更に痔が悪化→痛みが強くなる と言う悪循環に陥りやすい。

痔を予防するには、腸内環境を整え、便通を正常に保つことが重要ということにもなりますね。

 

便秘改善の薬は痔に効く、とうたうサプリや漢方など色々な種類が市販されています。

お尻のかゆみ、痛み、出血などちょっと気になる症状がある方は薬局などで相談してみても良いでしょう。もちろん、最善は医療機関の受診です。

サプリや漢方を飲んでも変化が見られない場合、あるいは何か異常があった場合は飲むのを止め、医療機関を受診してください。(2017.6.2追記)

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