健康と日々の徒然~Anのひとりごと

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めまいの原因3つのタイプと地震酔い~生命に関わる病気があるかも!

多くの人が悩むめまいの原因となる病気は様々ですが、脳の病気が原因と思われる場合は、生命に関わります。いくつかのめまいのタイプごとに原因、治療法や対策などを詳しく解説、不安やストレスから起こる、地震酔いと言われるめまいについてもお伝えします。

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めまいの3つのタイプと地震酔い

めまいは多くの人にあり、悩んでいる方も多いです。原因となる病気にはメニエール病、脳卒中など様々で、ストレスが原因の場合もありますので、それぞれに合わせた対処が必要です。

自分や周囲が動いていないのに、動いているように感じる異常な感覚をめまいと言います。症状の現れ方は様々ですが、大きく分けると

  • ふわふわ
  • ぐるぐる
  • くらっと

の3つのタイプに分類されます。それぞれのタイプによって、おおよその原因となるものを推測することができます。

タイプごとに注意する病気について、さらに脳の病気が原因となっている場合は生命に関わるので、特に注意が必要な症状についても解説します。

東日本大震災後、地震が起きていない時でも揺れているように感じる人がおおく、地震酔いと言われています。

熊本地震でも、地震酔いの症状が起きている場合もあると考えられます。

 

5つの症状に注意!

脳の病気を見逃さないために、めまいと同時に起こる症状に注意することが大切です。

めまいの他に、以下のような症状が一つでも当てはまる場合は、すぐに医療機関を受診してください。

 

はげしい頭痛

脳卒中の一つであるくも膜下出血などが起こっていると考えられます。

脳の血管に出来たコブが破れて出血します。

 

身体の片側にしびれや麻痺

手や脚、顔にしびれやマヒが身体の片側に出る。脳の中心部にある太い血管が詰まる、破れて出血している場合などに起こることがあります。

 

ろれつが回らない

小脳にある血管が破れて出血した場合などに、ろれつが回らなくなることがあります。

 

意識がなくなる

かなり症状が悪化している可能性がある場合、めまいの直後に意識をなくすことがあります。

 

その他

  • 後頭部から首の付け根に痛みがある
  • ものが二重に見える
  • 時も注意が必要です。

これらの症状がめまいに伴っていたら、脳の病気の可能性があります。一刻も早く救急車を読んだり、救急外来、神経内科、脳神経外科などを受診してください。

 

地震酔い

地震酔いは、東日本大震災後に、地震が起きていないのに揺れていると感じる人が多く現れたことで話題になりました。

その原因として「下船病」と同じような状態になるという説や、強い不安やストレスが引き起こしていると考えられています。

 

下船病

船に乗ったあとで、おりてもいつまでも足元が揺れているように感じる病気です。三半規管の中のリンパ液が揺れ、内耳や脳の知覚過敏が起こることが原因と言われています。

地震で揺れた時間が長く、余震の回数も多いと、下船病と同じような状態になり、めまいが起こると言う説です。

 

強い不安やストレス

余震が来るかもしれない、という強いウアンやストレスでめまいの症状を起こしていると考えられています。

 

めまいのタイプと疑われる病気

めまいのタイプによって、おおよその原因が推測されますが、正確に特定できるわけではありません。

過労や不安、ストレスなどが原因と思われる場合は、どのタイプのめまいも起こりえます。

心身をゆっくりと休ませ、それで改善されない場合は耳鼻咽喉科を受診してください。できるだけめまいを専門とする医師に相談することをおすすめします。

脳の病気を伴っている場合には、救急外来、神経内科、脳神経外科をできるだけ早く受診してください。

 

ふわふわするめまい(浮動性めまい)

雲の上を歩いているかのように、フワフワふらふらするめまいで、多くの場合ストレスが原因。生命に関わる脳の病気が原因となっていることもあります。疑われる病気は

  • 脳卒中
  • 脳腫瘍

です。

脳の血管が詰まったり、破れたりする脳卒中や脳腫瘍などがあると、脳幹と小脳という身体のバランスを保つ役割をしている部位が傷害され、めまいが現れることもあります。

 

グルグル回るめまい

自分や周囲がぐるぐる回るように感じるめまいで、多くの場合、耳の器官に原因があります。

耳の一番奥にある内耳には、身体の動きなどの情報を感知する「三半規管」などがあります。

感知した情報を脳に伝える「前庭神経」が傷害され、機能に以上が生じると身体のバランスが保てなくなり、めまいが起こることがあります。主な病気は

  • メニエール病
  • 突発性難聴
  • 良性発作性頭位めまい症
  • 前庭神経炎

などがあります。

 

クラッとするめまい

めまいの中でも非常に多いタイプで、立ち上がった時にクラっとしたり、目の前が暗くなったりします。血圧の急激な変化により脳への血流が少なくなることが主な原因です。

めまい以外に、頭痛、肩こり、イライラなどの症状を伴う場合は

  • 自律神経の失調
  • 更年期障害

が原因となっていることがありますが、最近

  • 過労
  • 睡眠不足
  • ストレス

によってこのタイプのめまいが現れる患者さんも増えています。

 

めまいの治療

病気が原因の場合はそれぞれの病気の治療が必要です。過労や不安、ストレスなどが原因と思われる場合は、心身をゆっくり休ませることが必要。

十分休んでもめまいが改善されない、症状が辛い、難聴を伴うなどの場合には、耳鼻咽喉科を受診してください。

 

めまいが起きるメカニズム

脳の病気、耳の病気でめまいが起こるのは、身体のバランスを保つ働きのある部位が傷害されるからです。

 

脳の病気でめまいが起こるメカニズム

健康な場合、脳幹と小脳が目、耳、全身の間接・筋肉などからの情報を整理して、身体のバランスを保つための司令を出しています。

これが脳の病気によって、脳幹や小脳が傷害されると、

  • 全身からの情報を整理できない
  • バランスを保つための司令がだせない

などでめまいが起きます。

 

耳の病気でめまいが起こるメカニズム

耳は外耳、中耳、内耳の3つの部分に分かれていますが、身体のバランスを保つ働きに関わっているのは、三半規管、前庭神経、耳石器です。

メニエール病、良性発作性頭位めまい症、突発性難聴、前庭神経炎などの病気で、耳の期間が傷害され、身体のバランスを保てなくなるとめまいが起こります。

 

メニエール病: 内耳が水ぶくれのような状態になって機能が傷害されます。原因は分かっていません。

 

良性発作性頭位めまい症: 三半規管の内部に、細胞やたんぱく質などの粒子がたまり、正常に働かなくなります。

 

突発性難聴: 内耳のウイルス感染、血流障害が原因と考えられており、難聴を伴います。

 

前庭神経炎: 前衛神経が何らかの原因で賞がいっされ、正常にはたらかなくなります。

 

参考:めまい相談医一覧(2015年12月現在)日本めまい平衡医学会

 

まとめ~脳の病気が原因のめまいはすぐに対処を

めまいには3つのタイプがあり、それぞれおおよその原因が推測できますが、過労、不安、ストレスなどが原因だとどのタイプのめまいも起こりえます。正確な原因は分かっていません。

脳の病気が原因と思われる症状がめまいと一緒にある場合は、生命に関わる可能性もあります。すぐに救急車を読んだり、医療機関を受診してください。

めまいの原因となる病気の症状や治療は、次回以降に解説します。

画像出典: 映画「めまい」のワンシーンWikipedia

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