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便秘の薬で便通の改善~頑固な便秘には市販薬より処方薬が効く?

便秘の多くは生活習慣や食事で改善できることが多いですが、病気が原因の場合もあります。頑固な便秘の解消には市販薬も種々ありますが、今回は主に便通の改善に処方される薬、また便秘とはについてお伝えします。

便秘の薬で便通の改善~頑固な便秘には市販薬より処方薬が効く?

便秘に効く薬

妊娠すると便秘になりやすいこともありますが、女性は若いときから便秘に悩む方が多いです。50歳あたりになると男性の便秘も増え始め、男女問わず高齢者の便秘の悩みは増えていきます。

便秘で悩むと、ドラッグストアなどで自由に買える市販薬も多いので、まず市販薬を使ってみる方が多いでしょう。

市販薬で便通の改善が見られない場合もありますが、量を増やして対応するのではなく医師に相談してください。

安全・効果的に便秘の薬を使うには

特別な治療法があるとか、処方薬のほうが効く、というわけではありませんが、便秘を起こす仕組みは人によって異なります。

便秘の薬を安全に効果的に利用するには、必要に応じて薬を使い分けたり組み合わせたりして、量を調節する必要があるのです。

医師は排便の状態や、薬の効果の現れ方に応じて処方できます。市販薬を使っていた場合は持参し、医師に見せると良いでしょう。

便秘の治療に医療機関で処方される薬は、

  • 便の性状を調節して排泄しやすくする薬
  • 腸のぜん動運動を促す薬

に大きく分けて考えられます。便秘の薬の詳細は後述しています。

 

便秘の薬はくせになる?

「便秘薬を使って排便を促していると、習慣になってしまって薬を使わないと排便ができなくなるのでは」と心配される方も少なくありません。

便秘薬は、あくまでも補助的な手段です。適切に安全に使っていれば使い続けてもさほど心配はありません。

もちろん便秘をまねく生活習慣を改見直すするなどで、便通の改善ができれば薬を使う必要はなくなります。

しかし、便秘によって生活に支障があり薬が必要な場合は、やめられなくなるのを心配するよりも上手に使うことを心がけることが大切です。

医師に相談し適切な治療を受けることをおすすめします。

 

便秘の薬、副作用は?

便秘の薬も聞きすぎると軟便や下痢などが起こる場合はありますが、重大な副作用はめったにありません。

注意してほしいのは、高齢者や腎障害がある場合、時に酸化マグネシウムで高マグネシウム血症が起こる可能性があることです。

初期症状としては

  • 吐気・嘔吐
  • 立ちくらみ
  • 脈が遅くなる
  • 皮膚が赤くなる力が入りにくい
  • 強い眠気
  • 体がだるい

などが現れます。

放置していると極めてまれですが、「息苦しい、意識がもうろうとする、心停止」と言った重い症状を起こす例もあるので、早期に発見して適切な処置をすることが大切。

症状を訴えられない認知症などのある人は、気付きにういので注意が必要です。

酸化マグネシウムを長期間使用する場合は、定期的な血液検査をしてマグネシウム濃度のチェックが必要です。

市販薬にも酸化マグネシウムを主成分とする便秘薬があるので、注意してください。

 

妊娠中の女性と便秘薬

女性は男性と比べると腹筋が弱く大腸が便を送り出す力が弱かったり、女性ホルモンの影響などで、男性よりも便秘になりやすいです。無理なダイエットも便秘の要因に。

また、妊娠すると、流産しないよう子宮筋の収縮を抑制します。これが腸に影響してぜん動運動を低下させるため、もともと便秘になりやすい女性が妊娠すると、更に便秘を起こしやすくなります。

美容や健康のためだけでなく妊娠中の便秘を避けるためにも、便秘になりやすい生活習慣を見直すことが大切です。

妊娠中に使える便秘の薬もありますが、慎重に使う必要があります。担当医に相談し薬を処方してもらいましょう。

  • ルビプロストン 
    妊娠中や妊娠の可能性がある女性は使えない
  • アントラキノン系の大腸刺激性下剤 
    大量に使うと子宮収縮を誘発し、早流産をまねくリスクがあり、原則として妊娠中には使用を避けたほうが良いとされている

 

高齢者の便秘

高齢者は何らかの病気で服薬している人が多く、朝刊の動きを抑えるような作用を持つ薬も少なくありません。

便秘の人が薬を飲んでいる場合は、まず飲んでいる薬をすべて医師に伝えることが大切です。薬が原因の便秘なら、薬を変更すれば対処できるかもしれません。

便秘薬が必要な場合でも、便秘が続いた後に急に腸管を強く刺激するような薬を使うと、虚血による腸炎が起きる恐れもあります。

酸化マグネシウムの副作用なども高齢者のほうが起こりやすいです。便秘の薬を高齢者が使う場合は、必要なチェックを続けながら使うことが大切です。

 

処方薬はどのように選ばれるのか

便の量が少なかったり硬すぎたりすると腸内を通過しにくいので、

一般的には、まず塩類下剤や膨張性下剤などを使って柔らかくかさのある便にし、腸内をスムーズに通過して排便しやすいようにします。

便通が十分につかない場合は、必要に応じ、腸のぜん動運動を促す刺激性下剤を併用します。

  • 塩類下剤や膨張性下剤は1日3回(薬によっては2回)
  • 刺激性下剤は就寝前にのみ、翌朝の排便を促す

のが一般的です。

直腸性便秘がある場合は、直腸刺激性の座薬を加えることもあります。

肛門近くで便が固くなり、自力で排便できなくなっている高齢者などでは、飲み薬を使う前に肛門から便を掻き出す摘便や浣腸を行い、便を出せる状態にしておくことも大切です。

 

効き目が感じられなかったら

同じ薬でも、使う量は個人差があります。便秘薬は少なめの量から使い始め、2週間ほど様子を見ます。

塩類下剤や膨張性下剤などは、一度便通がつけばその量で大抵は効果が得られます。効き目を感じられなくても、量を増やせば良いというものではありません。

まずは処方された薬を使った結果を医師に伝え、相談しながら使い方を調節していくうちに、適した薬や量、使うタイミングなどがわかってきます。

医師は作用の仕組みを考えて薬を組み合わせていきます。自分にあった薬の使い方を、医師と一緒に見つけていくことが大切です。

 

薬の前に便秘になりやすい習慣を改善

病気が便秘をまねいている場合は、原因となっている病気の治療が先決ですが、特に病気の症状や薬の副作用と言った原因もなく、日常的に悩ませられる常習性の便秘は、殆どが腸の働きが悪くなったために起こる機能性便秘です。

治療の基本

  • 排便の習慣
  • 食事や運動などの生活習慣

を見直し、改善に務める。

腸内環境を整えるなどで、便秘になりやすい生活習慣を見直すことが大切。それだけでは便秘が解消できない場合に、排便を助ける薬が使われます。

排便が毎日なくても問題のない場合もあります。便意があるときに普通に排便できて、体調の変化や不快感がなく生活に支障がなければさほど問題はありません。

逆に1日に何回も排便があっても、便が硬くて十分に出ずお腹が張って困っている人もいます。

便秘の薬を使うタイミング

排便の頻度ではなく、生活や食事で便秘が改善できず、症状に悩んでいるなら薬を使うことを考えます。

ただし、何らかの病気や飲んだ薬の副作用などがある場合もあるので、慢性的な便秘は一度かかりつけ医などを受診してください。

病気や体の異常を発見するためにも、便通の記録をつけることをおすすめします。排泄物は健康のバロメーターです。

 

便秘になりやすい生活習慣

通常朝起きて朝食を摂ったあとに最も排便が起こりやすい仕組みが、私達の体には備わっています。しかし、朝食を抜くとその機会が失われやすくなります。また、

  • 食事の量が少ない
  • 食物繊維の不足

があると便が少ししか作られないため排便が起こりにくくなります。その他にも

  • 水分の摂り方が足りない→便がかたくなる
  • 運動をしない生活→腸の動きが悪くなる
  • 忙しくて便意を我慢することを繰り返す→便意がおきなくなる

など、生活習慣と便秘は密接に関わっているのです。

慢性的な便秘に悩んでいる場合、このような薬を使う前に、便秘になりやすい生活習慣がないか見直してみましょう。

機能性便秘では、生活習慣の改善に務めることが治療の基本です。以下のような点も心がけましょう。

生活習慣改善のポイント

  • 朝食を摂る
  • 無理なダイエットは避ける
  • 食物繊維の多い食品を積極的にとる
  • 水分をこまめにとる
  • 排便習慣をつける(決まった時間にトイレに行く)
  • 体をよく動かす

できることから1つずつ改善し、自分なりの排便のリズムを作っていきましょう。

 

機能性便秘と便秘の薬

機能性便秘とは、前述のように腸の働きが悪くなったために起こる慢性的な便秘です。便秘がなぜ起こるのか、排便の仕組みから考えると、

  • 弛緩性便秘:大腸のぜん動運動が弱くなって便が運ばれにくい
  • 痙攣性便秘:蠕動運動が強すぎ腸が閉まるために便が通りにくい
  • 直腸性便秘:便が直腸まで達しても排便が困難

にわけられます。

便秘になる原因が異なるので、便秘の種類によって治療に使われる薬の種類も異なります。

痙攣性便秘は実際には確認できません。そのため治療では、

  • 便の通過が遅くて硬くなるタイプ
  • 直腸や肛門など出口の問題でうまく排便できないタイプ

に分けて考えることも多いです。

医療機関が処方する薬の作用は

  • 便の性状を調節して排泄しやすくする薬
  • 腸のぜん動運動を促す薬

に大きく分けて考えられます。

また、腹部のハリなどの不快感や腹痛などを伴う、過敏性腸症候群でも便秘が起こるタイプがあるので、単なる便秘と区別しにくいことがあります。

その他便秘を起こすことがある病気や薬は後述しました。

 

便の性状を調節する薬

便をやわらかくしたりかさを増やしたりすることで、腸内を運ばれやすく排泄しやすい便にする薬です。作用が自然な排便に近く長時間のみ続けやすい薬と言えます。

  • 塩類下剤
  • 膨張性下剤
  • 糖類下剤
  • ルビプロストン
  • ポリカルポフィルカルシウム

などがあります。

塩類下剤 

  • 便秘治療の基本的な薬として広く使われている。代表的な薬が酸化マグネシウム
  • 腸に入ると腸壁から水分を引き寄せ、柔らかいくかさのある便にして排泄しやすくする。
  • 長く飲み続けても効き目が落ちにくい

膨張性下剤 

  • 水分を吸収して膨らませ、便のかさを増やして柔らかくする。
  • 主にカルメロースナトリウムが使われている

この薬は作用が穏やかで安全性は高いのですが、食物繊維を摂るのと同じようなことなので、口に入れたときから水分を吸収し始め、飲みにくいと感じる方もいます。


糖類下剤 

  • 便を柔らかくする働きがある。
  • ラクツロースという薬がある

ラクツロースは肝不全のある人では、高アンモニア血症の改善に使われるくすりですが、下剤として使われることもあります。

副作用の心配がほとんどなく、安全性が高いので、子供の便秘や産婦人科の手術後などにも使われます。

常習性の便秘に長く使うような薬ではありません。


ルビプロストン 

  • 慢性便秘に使われる新しい作用の薬(2012年登場)
  • 腸壁の上皮に作用して腸液の分泌を高め、腸内の水分を増やして便が通過しやすいようにする効果

発症から3年あまりたち、従来の薬では効果がなかった人にも良く効くこともありますが、全く効果が見られない人もいるなど、効果に個人差があることがわかってきました。


ポリカルポフィルカルシウム 

  • 口から飲むと腸内で水分を吸収して膨らむ
  • 高分子重合体と言われる給水作用がある物質

過敏性腸症候群の治療薬として認可されています。便秘の場合は膨張性下剤と似た働きで便のかさを増やして柔らかくし、排便しやすくする効果があります。

膨満感が出る場合もあります。

 

腸のぜん動運動を促す薬

腸のぜん動運動をうながす刺激性下剤と言われる薬などで腸を刺激し、ぜん動運動を活発にして排便を促進します。

刺激性下剤には、排便を促す効果が高いのですが、長く使い続けるとなれが生じ、薬の効き目が落ちがちなのが難点です。腸のぜん動運動を促す薬には、以下のような物があります。

  • 大腸刺激性下剤
  • 直腸刺激性下剤
  • 浣腸剤
  • その他の薬

大腸刺激性下剤 
アントラキノン系のセンナ、センノシド、ダイオウ 

  • 古くから使われてきた生薬の成分が中心で、市販の便秘薬も多くがこの種の薬 
  • センナやセンノシドなどを使い続けると、大腸の粘膜に黒っぽい色素が増えることが知られている
  • 機能的な異常はないとされているが、大腸黒皮症と指摘されることがある

ジフェニルメタン系のピコスルファートナトリウム 

  • 腸内細菌が作る物質により大腸の粘膜を刺激する薬 
  • 刺激性下剤としては習慣性が少なく、薬の量の調節で作用の強さをコントロールしやすいとされ、広く使われている

直腸刺激性下剤 

肛門から挿入して使う座薬。直腸を刺激して排便を促す 

  • 炭酸ガスを発生させて刺激する薬(炭酸水素ナトリウム、無水リン酸二水素ナトリウム)
  • 直腸粘膜を刺激するビサコジル

という薬があり、直腸性便秘に使われます。

飲み薬より即効性がありますが、度々使うと効きが悪くなります。


浣腸剤 

  • 肛門から注入して直接直腸を刺激する液剤
  • グリセリンが使われている

最も強力で即効性のある下剤で、特に肛門近くの便が硬く飲み薬だけでは排便できないようなときに使われます。

自律神経のバランスを乱すこともあり、医師の指導のもとで必要なときに限って使います。


その他の薬 

  • 消化管運動改善薬・モサプリド
  • 副交感神経刺激薬(自律神経作用薬) 腸管の動きが極端に悪い場合(重修正の便秘には殆ど使わない)

が使われたりします。そのほかに

  • 乳酸菌製剤、
  • 漢方薬

などが補助的に使われることがあります。

漢方薬は、

  • 大黄甘草湯など大黄(ダイオウ)を含む薬 主に腸を刺激して排便を促す
  • 大建中湯 主に腸の全道運動を促す

効果を期待して用いられます。

 

便秘を起こすことがある病気や薬

便秘を起こすことがある 病気や薬 具体例
消化管疾患 大腸がん 癒着など
内分泌疾患 甲状腺機能低下症など
代謝性疾患 糖尿病など
神経疾患 パーキンソン病 脳血管障害など
膠原病 強皮症など
抗コリン薬 抗うつ薬 鎮痛烏薬 鎮咳薬(ちんがいやく) 麻薬(コディン、モルヒネなど) カルシウム拮抗薬 利尿薬など
その他 妊娠など

急激な便秘、ひどい便意、出血がある便秘は、医療機関を受診しs手医師に相談してください。

便秘の治療に使われる主な薬

分類名 一般名 代用的な製品名 剤形/一般的な使い方
便の性状を調節する薬 塩類下剤 酸化マグネシウム 酸化マグネシウム マグラックス 粉薬、錠剤/ 1日3回 または就寝前1回
硫酸マグネシウム 硫酸マグネシウム 粉薬/ 多めの水で服用
硫酸ナトリウム配合剤 人口カルルス塩 粉薬/ 1日3回
膨張性下剤 カルメロースナトリウム パルコ―ぜ 粉薬/ 1日3回 多めの水で服用
糖類下剤 ラクツロース モニラック カロリール ピアーレ 粉薬、シロップ、ゼリー、ドライシロップ/ 1日2~3回
クロライドチャネルアクティベーター ルビプロストン アミティーザ カプセル/ 1日2回
過敏性腸症候群治療薬 ポリカルポフィルカルシウム コロネル ポリフル 粉薬、錠剤/ 1日3回
腸のぜん動運動を促す薬 大腸刺激性下剤 (アントラキノン系) センナ センナ アジャストA アローゼン 粉薬、錠剤/ 1日1~2回
センノシド プルゼニド センノサイド 錠剤/ 1日回
ダイオウ ダイオウ 粉薬
ダイオウ配合剤 セチロ 錠剤/ 1日3回
(ジフェニルメタン系) ピコスルファートナトリウム ラキソベロン 錠剤、液剤、ドライシロップ/ 1日1回
直腸刺激性下剤 炭酸水素ナトリウム 無水リン酸二水素ナトリウム 新レシカルボン 座薬
ビサコジル テレミンソフト 座薬/ 1日1~2回
浣腸剤 グリセリン グリセリン 浣腸に用いる液剤
消化管運動改善薬 モサプリド ガスモチン 粉薬、錠剤/ 1日3回

*ジェネリック医薬品などもあります。

*乳酸菌製剤(ラクトミン製剤、ビフィズス菌製剤など)、漢方薬(大黄甘草湯、大建中湯など)が用いられることもあります。 

まとめ~便秘の薬を適切に使って健康維持

便秘は腸内環境にも大きく影響しますので、臭いおなら、口臭、体臭、不調などをまねくこともあります。肥満の要因ともなります。腸内環境を整え便秘を解消することでこれらの問題に対処でき、またダイエット効果も期待できます。

便秘の薬がどのような薬なのかを理解して適切に使い、また便秘になりにくい生活習慣を心がけて、健康を維持していきましょう。

「Anのひとりごと」~今日も1ページ

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 「クレンズダイエットの方法と効果とは?朝だけ1週間でホントに痩せる?」の後半で酵素について説明していますので、併せてお読みください