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健康を大切にしたい方へ贈るひとりごと

皮膚の乾燥ケアは毎日の習慣に!カサカサ、かゆみ、湿疹、冬の乾燥肌対策

寒くなると辛いのが、前回お伝えした冷えと「乾燥!」冬は多くの人が皮膚の乾燥に悩まされます。乾燥肌、敏感肌の方には更につらい季節の到来?健康な皮膚を維持する適切なケアをご紹介。

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乾燥肌を防ぐ5つのポイント

皮膚が乾燥してカサカサしたり、かゆみや湿疹などトラブルを抱える人が多くなる季節になりました。

加齢とともに皮膚が乾燥しやすくなり、また女性ホルモンの変動や減少によっても乾燥しやすくなります。アトピー性皮膚炎や魚鱗癬(ぎょりんせん)のある人も皮膚が乾燥しやすい状態です。

皮膚の乾燥ケアは皮膚を傷つけないこと、そして最も重要なポイントは保湿です。保湿をしているのに、かゆみや炎症が2週間程度続く場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。

乾燥肌を防ぐ5つのポイント

  • 保湿剤の利用
  • 熱いお風呂に入らない
  • 体をゴシゴシ洗わない
  • 部屋の湿度を保つ
  • 適度な運動をする

 

保湿剤の利用

保湿剤には様々な種類があるので、自分の皮膚の乾燥の程度により使い分けましょう。ただし、塗り方が正しくないと効果は十分に得られません。塗り方のコツを覚えて上手に使いましょう。

  • 1日1回必ず塗る(毎日続けることが大切)
  • 入浴後10分以内(が理想)

尿素入りの保湿剤は、刺激感を覚えやすい顔は避け、首から下に塗るようにします。

 

保湿剤の選び方

乾燥の程度により塗るものを変えます。軽い場合はローション、重い場合はワセリンや軟膏を用います。

ローション→乳液→クリーム→ワセリン・軟膏(右に行くほど保湿力が高くなる)

 

保湿剤の使用料の目安(両手のひら分の面積に塗る場合)

  • ローション: 500円玉大程度
  • 乳液: 1円玉大程度
  • クリーム・ワセリン・軟膏: 真珠一粒大程度

手、腕、足、脚の塗り方のコツ(クリームの場合)は後述

 

スキンケア化粧品でカサカサが潤った!

私の体験なので、他の方にも同じように作用するかどうかはわかりませんが、スキンケア商品を変えてから、長年の手指の乾燥トラブルが消えました。

空気が乾燥し始めるとすぐに手がカサカサになり、ひび割れで痛みがひどくなることもあり、尿素入りのハンドクリームを1日に何度も塗るような状態だったのが、いつのまにか解消していたのです。

ハンドクリームを塗らなくても良くなった頃は、「なんでかなあ」くらいで特に気にしていなかったのですが、ある時、カサカサがなくなったのは化粧品を変えたあとだったことに気づきました。

朝晩2回、洗顔の後に利用している化粧水のおかげ。手のひらに1円玉程度広げてスキンケア、同時に手の保湿もしていたんですね!

それ以来もう5年以上「潤った」状態が続いています。ちなみにスキンケアは化粧水だけで、乳液、美容液のたぐいは一切使っていません。

 

湿度と乾燥~部屋の湿度を保つ

冬に皮膚の乾燥に悩む人が増えるのは気候や環境の影響もあります。

  • 温度の低下
  • 湿度の低下

の影響です。大気をコントロールすることはできませんが、部屋の中の環境を整えることは可能ですね。

湿度40%以下は空気が乾燥しています。加湿器などを用いて湿度を50%前後にし、室内の温度は18~23℃を維持するようにしましょう。

加湿器がない場合は一時しのぎですが、室内に濡れタオルを干しておく、霧吹きを使うなども試してみてください。

 

皮膚を傷つけないようにする

  • 熱いお風呂に入らない
    入浴で皮脂が溶けますが、油温が高いほど溶けるスピードが早まります。42℃より低い温めの湯が目安です。
  • 体をゴシゴシ洗わない
    体を洗うときに皮膚を強くこすらないようにします。ゴシゴシ洗うと角層が傷つきやすくなります。
    基本的には石けんを十分泡立て、手で優しく洗います。お湯だけでも十分清潔にすることは可能です。気になるようなら脇の下、足指、デリケートゾーンなどだけに石けんを用いるのも良いでしょう。
    石けんを使った場合は、すすぎも丁寧に行ってください。
  • 適度な運動をする
    冬は発汗が少なくなります。適度な運動をすることで血行をよくし新陳代謝を高めて、汗をかくようにします。

 

乾燥肌はなぜ起こる?

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まず、皮膚の構造をおさらいしましょう。

皮膚の一番外側は皮脂膜で覆われています。その下には角質細胞が何層にも積み重なってできた角層があり、天然保湿因子が存在する角質細胞間脂質が角質細胞の間にあります。

  • 皮脂膜:
    天然のクリームで皮膚の水分が蒸発するのを防いだり、細菌や刺激物質などが体内に入り込むのを防いだりする働き
  • 角質細胞間脂質:
    角質細胞同士の隙間を埋めて水分を溜め込み、皮膚の水分調節、水分の過剰な蒸発を防ぐ
  • 天然保湿因子:
    細胞内に水分を貯める役割

健康な皮膚は、皮脂膜、隠し細胞間脂質、天然保湿因子の3つの働きにより水分が保たれています。(ラメラ構造)

乾燥した皮膚は皮脂膜が乱れ、皮膚の水分が蒸発しやすくなっています。

角層も乱れて角質細胞間脂質や天然保湿因子が減少して、水分保持の働きが低下しているので、乾燥が進むと皮膚の表面は粉を吹いたような状態になります。

そのまま放置していると、外からの刺激を受けやすく細菌やアレルゲンが入り込みやすくなるため、痒みや炎症などが起こります。

 

適切な乾燥ケアで健康な皮膚を維持

皮膚の乾燥をケアしないでいると、皮脂膜や角層の乱れから外からの刺激を受けやすく、かゆみ、赤いぶつぶつ(丘疹)ができたりします。

かゆみをかくと、それが刺激になって炎症が強まり、痛みが現れることも。更に悪化すると皮脂欠乏性湿疹(かゆみと炎症が生じる)や、アレルギーを起こしやすい人ではアトピー性皮膚炎を発症することもあります。

皮膚の乾燥を感じたら、まず適切な保湿!すでにお伝えした乾燥を防ぐ5つのポイントを確認してください。長びく場合は、皮膚科の受診で悪化させる前に対処しましょう。

 

皮膚の乾燥はアレルギーを誘引することも

肌荒れした場所から、食物アレルギーの原因物質がごく少量ずつでも長い間体内に吸収され、アレルギーの仕組みが出来上がると、アレルゲン(原因物質)を含む食物を摂取したときにアレルギーを起こしやすくなります。

皮膚は外部の細菌やアレルゲンなどの危険から体を守る防衛の最前線です。皮膚のケアは毎日こまめに意識しましょう。

 

乾燥肌になりやすい人

  • 高齢者:
    加齢の影響で角層が薄く皮膚が乾燥しやすい状態です。女性は40歳代から、男性は50歳代から皮膚が乾燥しやすくなります。
  • 女性:
    角質細胞を増やし、角質細胞間脂質や天然保湿因子を作るものになるのは女性ホルモンです。
    • 更年期(女性ホルモンが減少する)
    • 月経時(女性ホルモンが変動する)
    に乾燥しやすくなります。
  • 病気のある人:
    アトピー性皮膚炎や魚鱗癬のある人も皮膚が乾燥しやすい状態です。

 

手、腕、足、脚の塗り方のコツ(クリームの場合)

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  1. 大きめの真珠一粒大の保湿剤を両手のひらに乗せる
  2. 乗せた保湿剤をそれぞれの指先にもつけ、手のひらを併せて伸ばす
  3. 指一本ずつを逆の手で握り、握った手を回して指全体に塗る
  4. 手の甲にもう一方の手のひらを重ね、こうと指の間、側面にも塗る
  5. 手首に塗る
  6. 爪の周りにも塗る

※説明すると長くなりますが、時間はさほどかかりません

 

arm

  1. 適量の保湿剤を腕に乗せ、上から下に向かって縦に伸ばす
  2. 逆の手のひらで腕を握り、水平方向に回しながら、上から下に伸ばしなじませる

 

leg

  1. 上から下に向けて縦に適量を伸ばす
  2. 両手で八の字を描くように伸ばす

 

foot
足の甲に適量のせ、足全体(足裏も)に伸ばす


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まとめ~冬の皮膚の乾燥ケアは継続が大切

冬の2大トラブル、冷えと乾燥。今回は皮膚の乾燥ケアについてお伝えしました。乾燥を防ぐ日常生活の工夫、毎日の適切な保湿ケアを心がけ、辛い乾燥トラブルを改善しましょう。

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