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急な発熱、思わぬケガなどに家庭でできる!応急措置の豆知識7例

急な発熱、思わぬケガ、体調の異変などが突然やってきた!いざという時に慌てず冷静に対処するには、正しい知識を持つことが大切です。知っていてほしい日常でありがちな場面の対処を7つピックアップしました。

急な発熱、思わぬケガなどに家庭でできる!応急措置の豆知識7例

応急措置はダメージを抑える

いざという時に正しい対処ができれば、体へのダメージを最小限に抑え、悪化を防ぐ、回復を早めることが期待できます。そのためには正しい対処法を知ることが大切です。

知ることは病気などへの不安や恐怖心を取り除くことにもつながります。

急な発熱や鼻血、やけど、転んで頭を切ったなど日常生活で、おこりがちなもしもの対処法を一緒に見ていきましょう。

 

それダメ!正しい応急措置を知っておこう

鼻血は上を向いてはダメ、突き指は指を無理に伸ばしてはダメ、なのはご存知ですか。良く言われている応急措置でも、実は正しい対処ではないこともあります。

発熱したときに、熱を下げようとすぐに解熱剤を使うのも良くありません。慌てて医療機関を受診せず、まず安静にすることが良いこともあります。それはなぜなのか。

一方で、家庭で応急措置をして、すぐに医療機関を受診したほうが良い場合も少なくありません。

いざという時の正しい応急措置について、知識を持っていることはとても大切なことです。

急な発熱

発熱のタイプは大きく分けて3つあります。それぞれ適切な対処法は異なります。

細菌、ウイルスは熱に弱いので、体内に細菌やウイルスが入った場合それをやっつけようと熱をだします。発熱は免疫細胞が細菌やウイルスと闘っている、ということなのです。対処法は発熱の症状により異なります。

発熱の症状により対処は異なる

  • 微熱
  • 高熱
  • 悪寒を伴う発熱

微熱の場合 
水分補給が重要です。「早め・こまめ・少しずつ」様子もみずに慌てて病院に行く前に、まずゆっくり休養を摂ることが大切。

高熱の場合 
39℃以上の熱がでた場合は、安静にして氷枕などで頭を冷やします。この時肩を冷やさないように注意しましょう。微熱と同じように水分補給をし、汗がでたらこまめに着替えるようにします。

体温が1℃上昇すると内臓の働きが10%近くも低下し、更に高熱が続くと腎臓の働きも弱まり老廃物の排出機能が低下します。

高熱が続く場合は肺炎、腎盂胃炎などが原因の可能性も考えられるので、病院を受診してください。

悪寒を伴う発熱の場合
高熱なのに寒気があり、ガタガタと震えるのは、体が更に熱を上げ、免疫細胞の闘いを応援しているのです。毛布などで全身の保温をします。熱が続いたり、上昇していくようなら病院へ行きましょう。

風を引いているときのお風呂

長湯は体力を消耗するのでいけませんが、寝る前に体を清潔にし、温まってから寝るのは良いでしょう。シャワーではなく湯船に浸かって体を芯から温めます。湯冷めしないように注意することも大切です。

鼻血

鼻血の正しい止血方法は前かがみになる、鼻を圧圧迫する、眉間を冷やすです。d

鼻血を止血する適切な方法は3つあります。良く鼻血の対処として言われるのが「上を向く」「首の後ろをたたく」などですが、実はこれはNG!いざという時に慌てないように、正しい止血の対処法を覚えておきましょう。

正しい止血の方法

  • 前かがみになる
  • 鼻を圧迫
  • 眉間を氷で冷やす
  • 前かがみの姿勢になる 
    上を向くと、血液が食道や器官に流れ込んだりするので避けましょう。鼻の孔に脱脂綿やティッシュペーパーを詰めます。
  • 5分以上鼻を圧迫する 
    鼻の孔に詰め物をしてもなかなか止まらない場合は、ティッシュペーパーなどで鼻の上から5分以上圧迫します。

眉間を氷で冷やす 眉間は鼻へ流れる動脈が通る場所です。ここを冷やすことで血液の流れを抑える効果があります。また、冷やすことで血液が固まりやすくなります。

病院に行くなら何科?

よく鼻血が出る、鼻血が止まらない原因として疑われるのは、鼻炎、鼻粘膜の傷などですが、高血圧疾患や赤血球増多症などの可能性もあります。

鼻血は殆どの場合、しばらくすると止まりますが、止まらない場合に受診するなら、内科、耳鼻咽喉科に行きましょう。

突き指

突き指をした時、指を引っ張って伸ばしていませんか。それはダメです。無理に伸ばすと悪化させる恐れがあります。

まず骨折していないか確認しましょう。骨折していれば触るだけで激痛が走ります。その場合は応急措置をして病院へ。

コップに氷を入れて指を冷やしましょう。アイシングと言います。割り箸などで添え木をし、絆創膏を巻きつけてから冷やすとより効果的です。

冷やすことで炎症を抑え、痛みも軽減します。その日は安静にして、飲酒は控えます。

やけど

やけどの応急措置は流水で5分間冷やす

すぐに流水で5分以上冷やします。氷水を入れた容器などにやけどをした部分をつけるのはダメです。患部の周りにぬるい水の層ができ、なかなか冷えません。

水道水を流しっぱなしにして患部を冷やす方法が治りも早く、痕もきれいになる正しい対処法です。薬品によるやけどもこの方法で洗い流すことができます。

衣服を脱ぐのは皮膚も一緒に剥がれる恐れがあるので、そのまま水をかけます。背中や太股などのような場所は、ホースや冷水シャワーを使うと良いでしょう。洗面器は顔のやけどのときです。水道水を出しっぱなしにして使います。

体の広範囲にわたる火傷の場合は、すぐに病院へ!

お鍋の取手に指が触れてたやけどなど、ちょっとしたやけどでは、流水で冷やしたあともヒリヒリしている場合、タオルなどに小さな保冷剤を包んで患部にあてると、痛みが和らぎます。

タオルや包帯などで固定できるので、他の作業をすることもでき、また水ぶくれになりにくいので試してみてください。

足がつる

親指を膝の方へ向かって引っ張ります。又、壁などに足の裏をぐっと押し付け、なるべく膝を曲げずに足首を直角にします。痛みが収まるまでその体制を保ちます。

主に下肢の疲れによる筋肉の痙攣と、カルシウムやマグネシウムの不足が原因です。毎日大さじ5杯のすりごまを食べると予防に効果があると言われています。

度々足がつるようだと、高血圧や高脂血症を治療する薬が原因であったり、他の病気のサインという可能性もあります。内科、神経内科、消化器内科などで相談しましょう。

胃もたれ・胸焼け

食道のあたりがい見るように痛む胸焼け。胸焼けがしたら右側を下にして横になります。昼間なら冷たい水や炭酸水、牛乳をコップ一杯飲みましょう。夜なら、枕を高くして寝るなどの応急措置を。

胃もたれは右側を下にして5分以上横になると改善されます。しかし根本的な生活習慣の見直しが大切です。遅い夕食、喫煙など原因となる生活習慣を少しずつ改善しましょう。浴感でゆっくり食べる、食後はゆったりすごつと言った毎日の積み重ねが予防につながります。

単なる食べ過ぎの場合は、すぐに症状は収まりますが、繰り返し起こる場合は逆流性食道炎等、他の原因が考えられます。

肥満気味の人、高齢で腰が曲がっている人、妊婦さんなどに起こりやすい症状です。総長や昼前に胸焼けを感じる、ゲップが出て苦い液を何度も飲み込むなどがよくある場合は、逆流性食道炎の可能性があります。内科、消化器内科で相談しましょう。

熱中症

熱中症はまず水分と塩分の補給を

脳の視床下部で調整されている体温が、高温の環境で機能が追いつかなくなり上昇し、体温を下げようとして大量の汗をかき、脱水症状に陥ります。熱痙攣、熱疲労、熱射病の3つが熱中症です。

部屋の中でも熱中症は起こるので、特に高齢者や子供に注意することが大切です。喉が乾く前に水分補給することが重要。早め、こまめ、少しずつ水分補給を。

汗と一緒に失われた塩分も補給することが重要です。市販のスポーツドリンクでも構いません。

熱がある場合は、脇の下、軽度脈、足の付け根を氷で冷やします。脱水がかなり進むと痙攣、嘔吐、意識がはっきりしないという危険な状態になります。すぐに病院へ行きましょう。

 

まとめ

いざという時の対処の仕方を、事前に知識として知っておくことで慌てずに済みます。適切な対処で体のダメージを大きくすることを防ぎ、治りを早くすることにもつながります。

よく言われている対処法の中には、良くないケースもあるので注意することも大切。

今回取り上げたケースも、一般的な対処ですのでどなたにも当てはまるものではありません。実行に当たってはご注意をお願いします。

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