健康と日々の徒然~Anのひとりごと

心と体の健康を大切にしたい方へ贈るひとりごと

飲むだけで痩せるは嘘だが…機能性サプリは肥満の改善などに役にたつ

最近話題の葛の花由来イソフラボンは脂肪を減らす機能性を表示できる栄養素の一つです。葛の花由来イソフラボンなど、飲むと役立つ機能性サプリと栄養素について知り、肥満や生活習慣病の予防に役立ててください。

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痩せるのに役立つ機能性サプリ

「飲むだけで痩せる」という薬やサプリは残念ながらありません。しかし、肥満や生活習慣病の改善に役立つ機能性サプリはあります。

脂肪を減らすのに役立つと確認されている機能性表示食品には、前回お伝えした葛の花由来イソフラボンがあります。

葛の花由来イソフラボンは科学的な根拠に基づき、12週間の臨床結果では腹部脂肪面積最大35m2も減少したことが報告されています。

お腹の脂肪を減らすのに役立つ機能のほか、血圧や血糖にも関係が深いことがわかっており、「肥満防止剤、特に糖尿病に起因する肥満防止剤として有用である」とされています。

また、二日酔い予防は肝機能の改善にも役立ちます。

葛の花イソフラボン由来のサプリシボヘール

 

肥満は生活習慣病、メタボリックドミノの出発点

肥満は動脈硬化の要因にもなります。動脈硬化とコレステロールの関連はよく知られていますが、中性脂肪もリスク要因で、コレステロールよりも危険とも言われています。

食生活の欧米化で過剰に脂肪を摂ることが多い現代は、中性脂肪値を上げやすい。動脈硬化の予防には、コレステロール値だけでなく、中性脂肪値も下げることが大切です。

肥満の解消は、食生活の改善、運動が基本。プラスして機能性サプリなどを上手に使いましょう。

脂肪を減らすのを助けると話題の機能性表示食品、葛の花由来イソフラボンやその他の栄養素、サプリメントを選ぶ際の注意点などをまとめましたので、参考にされてください。

 

葛の花由来イソフラボンについて

葛の花由来イソフラボンは機能性表示食品です。「肥満抑制剤、その製造方法及びそれを含む肥満抑制用組成物」という名称で2007年に特許が公開された発明です。

特許請求の範囲は「葛の花乾燥物の抽出エキスからなるレプチン作用向上性肥満抑制剤」などの12項。

2016年に特定保健用食品の素材として認可を受け、機能性サプリとして複数の商品が販売され、人気となっています。

前回の「お腹の脂肪を減らす?と話題~葛の花イソフラボンサプリを買ってみた」にも記述しましたが、「おなかの脂肪を減らすのを助ける」機能性が確認されている、今話題の栄養素です。

今回は、葛の花由来イソフラボンとレプチンの関係をまとめてみました。レプチンには食欲を抑える働きと血圧を上げる働きがありますが、肥満がある人では食欲を抑える働きは効きにくくなり(レプチン抵抗性)食べ過ぎ、太りすぎを招きます。

 

レプチンの食欲を抑制する作用と葛花抽出物

葛花抽出エキスにはレプチンの量の上昇を抑制し、血液中の等や脂質など肥満の原因物質の種類に関係なく、体重の増加を抑制する成分が含まれていることが研究の結果わかりました。

レプチンは脂肪組織、胃、胎盤で合成されるホルモンで、食欲のコントロールに関わっています。エネルギーの貯蔵が増えると肥大した脂肪細胞から分泌されて、エネルギーの消費を促進、同時に脳の視床下部の摂食中枢を刺激して食欲を抑制する作用があることが知られています。

食べすぎて肥満が発症すると、正常状態よりもレプチン受容体の感受性が低下、これを補うためにレプチンの分泌量が増大して高レプチン血症を招く要因ともなります。

高レプチン血症は、レプチンが分泌されて食欲を抑える信号を送っても、脳がそれを認識できずに食欲が抑えられません。肥満者の90%以上は高レプチン血症、という報告もあります。

レプチンの働き

レプチンは脳に作用して食欲に影響する物質です。

レプチンは脳内やせ薬ともいわれ、脂肪細胞で作られます。肥満で脂肪細胞が大きくなるとレプチンの分泌量が増え、それが脳に伝わると脳は「栄養は十分足りている」と判断し、食欲が抑えられるのです。

 

逆に痩せている場合はレプチンの分泌量がすくなくなり、脳は「栄養が不足している」と判断して食欲が増進します。

 

急激にダイエットで体重を減らすと、レプチンの分泌量も急激に減ります。すると脳が即座に栄養が不足していると判断してしまい、食欲を増進させ、その結果リバウンドを起こしやすくなります。(過去記事より)

 

脂肪を減らすのに役立つ機能性が確認されているその他の栄養素の例

グロビンタンパク分解物 特定保健用食品(トクホ)の関与成分

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中性脂肪の吸収を抑え、血中での分解の促進、食後の中性脂肪の上昇・持続を抑えます。

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豚の飼料添加物の開発中、失敗から発見された成分で、メタボリックシンドロームの予防・治療に利用できる食品素材です。

食後の中性脂肪の上昇を抑える機能から、トクホの関与成分として多くの製品に幅広く利用されています。中性脂肪低下作用については国際特許を取得しています。

画像出典:機能性食品素材のご紹介 MGP
 

DHA/EPA機能性表示食品

中性脂肪や血中コレステロール値を抑制し、血栓症の予防にも

マグロやイワシカツオなどの青背の魚に多く含まれます。

日清食品DHA&EPA+ケルセチン配合

消費者庁の行った「機能性評価モデル事業」でヒアルロン酸ラクトフェリンと言ったすでにい評価の高い機能性成分11種*を科学的根拠をもとに機能性を評価した結果、総合評価で唯一最高ランクのA評価を受けたのが、n-3系脂肪酸(DHA・EPA)です。

成分 機能 総合評価
n-3系脂肪酸
(オメガ3)
心血管疾患リスク低減(EPA/DHA)   A
血中中性脂肪低下作用(EPA/DHA)   A
血圧改善作用(EPA/DHA)   C
関節リウマチ症状緩和(EPA/DHA)   A
乳児の成育、行動・視覚発達補助(EPA/DHA)   B
うつ症状の緩和と発生率低下(EPA/DHA)   C
心血管疾患リスク低減(αリノレン酸)   B

出典:食品の機能性評価モデル事業結果(ww.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin915.pdf p29より)消費者庁

* 1.セレン/ 2. n-3系脂肪酸/ 3. ルテイン/ 4. コエンザイムQ10 / 5. ヒアルロン酸/ 6. ビルベリーエキス / 7. グルコサミン/ 8. BCAA/ 9. イチョウ葉エキス/ 10. ノコギリヤシ/ 11. ラクトフェリン

 

還元型コエンザイムQ-10  機能性表示食品

細胞のエネルギー生産を助け日常の生活で生じる身体的な疲労感を軽減する

体内で酵素の活動を助ける補酵素の一つ。エネルギーの代謝を高め心臓の異能をアップすると言われています。

体内で合成していましが、量には個人差があり、また加齢で減少し、もともと作る力が弱い人もいるので、足りない人は外から補う必要がある栄養素です。

食事で摂った脂肪や糖質などのエネルギー源は、最終的にすべてATPに変換されます。コエンザイムQ-10はこのATPの製造に欠かせません。コエンザイムQ-10 の働きが鈍ると、細胞の中のエネルギー水準が低下し、疲れやすくなったり体調が悪くなったりします。

また、強力な抗酸化作用があり、活性酸素により体がダメージを受けるのを防ぎ、またビタミンCの抗酸化作用を高めることもわかっていて、老化防止にも役立ちます。

ATPとダイエットに関してはこちらをどうぞ

 

ビタミンC 栄養機能表示

ビタミンCは、美容、美白で有名ですが、免疫力を高める、ストレス解消など守備範囲の広栄養素で、余分なコレステロールを胆汁として小腸に分泌する働きもあります。

胆汁はまた吸収されて体内に戻るので、十分な食物繊維を補給して再吸収を抑制することが大切。

 

食物繊維 特定保健用食品(トクホ)の関与成分

食物繊維には水溶性と不溶性があり、ダイエットに効果が期待できるのは水溶性の食物繊維です。水溶性の繊維、中でもペクチンは小腸での糖質の吸収スピードを遅らせるので、血糖値の急激な上昇を抑えることになります。

食物繊維そのものはエネルギー源にならず、満腹感をもたらしてくれるので、ダイエットの助けになります。

食物繊維はカルシウムなどのミネラルの吸収を阻害することもあるので、サプリメントとして利用する場合は、ミネラルと同時に接種しないように注意してください。

 

サポニン

大豆や小豆などを煮ると泡立ちますが、その成分がサポニンです。にんにくや茶などにも含まれています。大豆サポニンが代表的です。

動脈硬化を促進する過酸化脂質の生成を抑え、ぶどう糖が中性脂肪に変性するのを抑制し、血中コレステロールの濃度を下げます。

又、消化器官から脂肪の吸収を阻害する働きで代謝を促進するので、ダイエット効果も期待できます。脂質の過酸化を抑制する作用もあります。

 

カプサイシン

唐辛子の辛味成分です。消化器の粘膜を刺激し、消化液の分泌を促進、食欲を増進させまます。腸のぜん動運動を促し栄養分の吸収も高めます。深部脂肪という内臓の周りについた脂肪が減ると言われています。

ダイエットには、カプサイシンの摂取で一時的に体温が上昇(唐辛子を食べると汗をかきますよね)し、基礎代謝能力が活発になるので、肝臓や筋肉内のグリコーゲンの分泌が進み、エネルギーが効率よく燃焼することが関係します。

※ここに上げたものは一例です。期待する効果の感じ方は個人差があるのでどなたにも当てはまるわけではありません。また、この他にも痩せることに関わる栄養素はたくさんあります。

痩せるための基本は、食事で多くの種類をバランス良く摂ることと、適度な運動習慣であることを忘れないでください。

 

サプリメント選びの2つのハードル

  • 配合されている成分自体が意味のあるものかどうか
  • サプリメントの製造や設計がしっかりしているかどうか

製造や設計は、どんなに良い成分でも添加物が99%では摂る意味がないに等しい。しかし、サプリメントにどんな成分が含まれているかどうかは見かけでは判断できず、表示を見ても一般の消費者には分かりにくいものです。

成分については、機能性表示食品であれば、特定の保健目的の機能性に根拠があるので、サプリメント選びの一つの目安となります。

 

サプリメントを選ぶコツ

まずパッケージをみます。気をそそられるオモテではなく、ウラを見てください。正しい表記がしてあるものは

  • サプリメントに含まれる栄養素、成分の配合量
  • 栄養素は天然由来か化学合成か
  • 添加物はどのようなものが使われているか
  • 添加物の量はどのくらいか

を知ることができます。つまり、これらの情報がないサプリメントは避けた方が無難、と言うこと。

サプリメントがどのように作られているのかは、消費者には見えません。例えば「価格が他社の製品より安く、配合量も多いマルチビタミンです」と宣伝していても、質についてはわからないのです。

消費者が判断するとなると、目安となるのは価格です。大量生産である程度のコストは下げられても、限度があります。

サプリメントの製造コストは、原材料の価格が大部分を占めるので、あまりにも安いサプリメントは原料の安いものを選ぶ、外注コストを下げるなど見えない部分で価格を下げている可能性があります。

 

ハイクオリティ認証

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2010年にスタートした制度で、

  • 表示・産地に偽りがない
  • 人体に有害なレベルの不純物が入っていない
  • 高品質、安全性を保持する環境(工場)で製造されている

ことを、「一般社団法人日本健康食品・サプリメント情報センター(JAHFIC)」が第三者認証します。一部には首をかしげるような認証もあるようですが、この認証があるサプリメントは比較的信頼できると考えてよいでしょう。

 

製品、商品としてのサプリメントは根拠のあるものはほとんどありませんが、使われる原料に「脂肪を減らすのを助ける」、と言いう機能をもつ葛の花由来イソフラボンもその中の一つです。

 

科学的根拠に基づいたサプリメントが有効な症状

カルシウム ビタミンD 骨粗しょう症
葉酸 出産時の神経管閉塞不全症予防(適齢女性)
葉酸 心臓病疾患予防
n-3系脂肪酸
(オメガ3)
心臓疾患
ビタミンE 免疫維持(高齢者)
抗酸化栄養素
(ビタミンC、E、カロテン)
白内障予防
抗酸化栄養素 がん予防
葛の花由来イソフラボン お腹の脂肪を減らすのを助ける

参照:アメリカの「栄養評議会」(健康食品業界の団体)が有効としている症状
※葛の花由来イソフラボンは参考として追加しています。

 

表示されている原材料名からわかること

原料は重量の割合の多いものから順番に記載されています*。パッケージのオモテには有効成分が大きく表示されていても、原材料名の欄では目的の栄養素は後の方で、初めに添加物が並んでいるようなサプリメントは良心的と言えないかもしれません。

成分については、機能性表示食品であれば、特定の保健目的の機能性に根拠があるので、まず問題はないでしょう。

*実際には「食品原材料、食品添加物の順に、原材料に占める重量の割合の多い順」に記載されることになっています。

 

天然か合成かメリットとデメリット

サプリメントの原料には

  • 「野菜、果物などから抽出された天然由来のもの」
  • 「科学的に合成されたもの」

があります。合成原料は安く、高濃度と言うメリットはありますが不純物が混入するリスクがあります。一方天然原料は吸収率や体内での働きが合成原料よりもすぐれ、食べ物に近い、と言うメリットはありますが、価格が高く濃度が低いというデメリットがあります。

一概に天然原料が良い、と言うわけではありませんが、あまりにも安い合成のサプリメントは問題があることが多いので避けたほうが無難です。

パッケージで天然か合成かを見分けるには、栄養素の名称(ビタミンCなど)がかかれている場合は、合成原料、果物や野菜など食べ物の名前がある場合は天然原料です。葛の花由来イソフラボンは天然原料ですね。

食物アレルギーのある方は、天然原料のサプリでは体質に合わない素材が含まれていないかしっかり確認してください。

本人が気づいていない遅発性フードアレルギーがあると、症状が改善されなかったり、悪化したりする場合もあります。そのようなときは、信頼できる合成サプリメントに替えてみるのもよいかもしれません。

 

サプリメントの添加物

添加物を使わずにサプリメントを作るのは難しい。錠剤をまとめる味をカバーする、保存のためなど様々な目的で添加物は使用されているのです。

しかし、単にかさを増やすために用いられている場合も残念ながらあります。また、添加物を複数使うと組み合わせや量によっては有害性が疑われることもあります。

必要最低限で、食品に近く安全性の高いものを用いてきちんと表示してあるものがお勧めです。

ハードカプセルやタブレットを作るために必要なものや、カプセルの素材となる、ゼラチン、グリセリン、セルロース、プルラン、HPMCなど。

 

サプリを利用するなら、まずはマルチビタミンとミネラルがおすすめ

痩せることを目的としてサプリメントを考えた場合、ダイエットの機能性サプリに目が行きますが、実はダイエットサプリよりも、ビタミンやミネラルをまず摂ることをお勧めします。

飲むだけで痩せるサプリはありません。食事の改善や運動にプラスして、サプリです。ダイエットには、余分なエネエルギーを摂らないように摂取エネルギーを減らすことがほとんどですが、体に必要なビタミンやミネラルが不足しがちになるのです。

ですから、もしサプリメントをダイエットに利用するのであれば、まずマルチビタミンとミネラルを選ぶことをお勧めします。そのうえで、脂肪を減らすのを助ける機能性サプリを選んでください。

食事の改善、運動、補助的にマルチビタミンとミネラルのサプリ、そして脂肪を燃焼させるサプリです。

お腹の脂肪を減らすのを助ける、と話題の葛の花由来イソフラボンは、臨床結果が3か月間使用した場合ですので、それ以上飲み続けた場合についてはわかっていません。

機能性サプリは高血圧の薬のように、ずっと飲み続けなければ効果を得られないものではなく、むしろ長期にわたって利用するのは控えたほうが無難です。

必要なものを、必要なときに補うことを念頭に上手に利用してください。

 

まとめ~サプリは必要なものを必要なだけ

エネルギーを摂りすぎると余分なものは体脂肪に変わり、血中脂肪、血圧、血糖値を上げやすくします。脂肪そのものを摂りすぎない、特に肉の脂身やバター、ラードなど動物性脂肪の摂取は控えましょう。

飲むだけで痩せる薬やサプリはなく、肥満の解消にはまず食生活の改善と運動です。そこにプラスするなら機能性サプリ、まずはダイエットサプリではなくマルチビタミンとミネラルの補充を。その上で、脂肪を減らす機能を持った機能性サプリを選びましょう。

今注目されているのが、葛の花由来イソフラボンを配合した機能性サプリです。葛の花イソフラボン由来のサプリについてはお腹の脂肪を減らす?と話題~葛の花イソフラボンサプリを買ってみたでご紹介していますので是非お読みください。

サプリメントも摂り過ぎはいけません。必要なものを必要なだけ、が基本で、組み合わせにも注意してください。特に植物由来のものは複数併せて摂らないようにしてください。

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