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耳鳴りやめまいは難病、メニエール病の症状?医師に相談が重要

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メニエール病は良性発作性頭位めまい症に次いで多い、めまいの病気です。主に耳に原因があります。めまいのほか、耳鳴りや難聴などを伴い、放置していると改善できなくなる場合もあります。

数年前からより高い解像度を持つMRIが検査に導入され、メニエール病の早期発見、早期治療が可能となっています。メニエール病の症状や治療、予防や再発防止についてお伝えします。

メニエール病の特徴、治療

これまでは診断が難しく、治療が遅れてしまうケースも少なくなかったのですが、MRIの解像度が高くなり、メニエール病発症の原因と考えられている、内リンパ水腫を発見できるようになりました。

メニエール病は治りにくい、と思われていることが多いのですが、初期にきちんと治療すれば、治すことができる病気です。

メニエール病の治療や、発症のメカニズムについて理解を深めて症状の改善を目指します。

 

メニエール病の治療

メニエール病にはストレスが大きく関わっていると考えられています。治療は初期の段階では、ストレス対策が重要です。一般的に水分の摂取を控え、利尿剤を服用します。予防、再発防止として、適度な運動や趣味を持つことなどで、ストレスを発散することが勧められています。根本原因が分かっていないので、めまいの対処法は必ず医師に相談して行ってください。

 

初期の治療

ストレス対策は、初期の段階で効果があると考えられています。

  • 疲れたらできるだけゆっくり休む
  • ショッピングや親しい友人と楽しく食事をする

など気分転換をする機会を作り、ストレスの発散をしましょう。ウオーキングなど、適度な有酸素運動もストレス解消に効果的です。

塩分の摂取も控えましょう。

薬物療法

  • 利尿薬(内耳の水ぶくれから水分を排出する)
  • 血流改善薬(内耳の血流を改善し、働きをよくする)
  • ステロイド薬(難聴の症状を向上させる)
  • ビタミンB12製剤(発作を予防)

などが使用されます。めまいに対する不安が強い時は、抗めまい薬の他に、抗不安薬が処方されます。

手術

薬物療法で症状が改善しない場合や、悪化してしまう場合は、

  • 内リンパ曩解放術: 内リンパ曩(内リンパ液を吸収する働きがある)という袋を切開し、内リンパ液の排出を促して、減圧することでめまいの発作を抑制
  • 前庭神経切断術: 前庭神経(平衡感覚の情報を伝達する)だけを切断し、めまいの発作を抑制

の手術が行われることがあります。めまいの改善が主な目的なので、聴覚の症状の改善はあまり期待できません。

また、水分を摂ることで治療する「水分摂取療法」や「抗利尿薬」に切り替えることもあります。水分で血液を少し薄くして、からだに水分を貯めようとする、バゾプレッシンというホルモンが働き過ぎないように抑制し、水ぶくれを改善します。

 

メニエール病が起こるメカニズム

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画像出典: Eisai 内リンパ水腫とは

まだ研究段階ですが、ストレスが発症に大きく関わっていると考えられています。からだはストレスを感じると、バゾプレッシンという抗ストレスホルモンを分泌します。

このホルモンは、からだに水分を貯めようとする性質があるので、三半規管のリンパ液が多くなって、水ぶくれ(内リンパ水腫)が出来てメニエール病が起こると考えられています。

メニエール病の症状の特徴

  • ぐるぐる回るはげしいめまいが繰り返す
  • めまいは20分~数時間続く。一日中続くこともある
  • 耳鳴り、難聴、耳が詰まった感じなどが伴う

日常生活に支障をきたすケースも有ります。めまいが起こる頻度は個人により違います。

内耳の中には、膜で仕切られた空間があり、内リンパ液と外リンパ液で満たされており、通常は交じり合わないようになっています。

メニエール病は、内リンパ液の量が増えるので、水ぶくれのような状態になり、めまいや耳鳴り、難聴などの症状が現れます。

メニエール病を発症しやすい人

メニエール病の患者さんの多くは、発症したきっかけや症状が悪化する原因はストレス、と言われており、発症しやすいタイプの人がいることも分かっています。

  • 痩せ気味の人
  • 几帳面で神経質な人
  • 疲れている人
  • 睡眠不足の人

などが、メニエール病に多いタイプです。

メニエール病の診断

良性発作性頭位めまい症(BPPV)はめまいが1分以内に治まりますが、難病とされるメニエール病は1分以上たっても治まりません。そして何度も繰り返します。

メニエール病が最初に発症した時の症状は、突発性難聴と似ています。メニエール病はつかれた時などに、繰り返し起こりますが、突発性難聴は、突然1回だけ起こることが多いです。耳鳴りもメニエール病では「ブーン」という低い音が聴こえますが、突発性難聴では「キーン」という高い音が聞こえます。

従来は診断方法が確立されていなかったので、メニエール病の診断が難しく、治療が遅れてしまう人も居ました。また、BPPV(良性発作性頭位めまい症)なのにメニエール病と診断されていた患者さんも少なくありません。BPPVとメニエール病では、治療方法が異なるので、なかなか改善しません。

現在ではMRIの解像度が高くなり、メニエール病特有の症状である、内耳に出来た水ぶくれを映し出すことが可能になり、早期発見、早期治療が可能になってきています。

 

まとめ

めまいには様々な病気が隠れています。メニエール病はMRIの解像度が高くなったことで、内耳の水ぶくれを早期発見することが可能となり、治りにくい病気ではなくなってきています。ストレスが大きな原因であると考えられています。ストレスを発散する、睡眠不足や慢性的な疲労など、生活習慣を改善することで、めまいの改善が期待できます。軽い有酸素運動なども効果的です。

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