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ナースダイアリー・超忙しい看護師のひとりごと

キスで口臭が…百年の恋も覚める!口臭予防に欠かせないモノは唾液

汗のにおいと口臭は嫌われる臭いの常連。汗のにおいは時と場合によっては恋愛や情熱を後押ししますが…口臭は情熱を一気に減退させるマイナスのパワーを持っています。口臭が起こるメカニズム、口臭の予防についてお伝えします。

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百年の恋も覚める口臭!原因と予防

自然な汗のにおいは異性を引き付ける役目もありますが、口臭だけはいただけません。

キスをしたときに口臭がきつければ、情熱も消えてしまうことでしょう。口臭が原因で恋に臆病になったり、消極的になって仕事にも悪影響があるケースも少なくありません。そうなる前に口臭予防をすることが大事です。

そもそも口臭はなぜ起こるのか、臭いの原因は何かを見てみましょう。口臭予防にどんなことをすればよいのかも見えてきます。

 

病的口臭と生理的口臭

口臭は、病的口臭と生理的口臭に別れます。

病的口臭

歯や歯ぐきに原因が合ったり、胃腸疾患が原因となって起こります。歯周病がほとんどの場合の原因ですが、歯ぐきの治療をすることで解決するので、歯科医院で治療することが大切です。

歯磨きを一生懸命しても、口臭予防のガムを噛んでも、自分だけで対処していては治るものも治りません。逆に歯磨きで口臭が消えるなら、それは生理的口臭です。

生理的口臭

生理的口臭は病気ではありません。誰にでも起こるもので、生理的口臭は以下のような場合に起こります。

生理的口臭が起こるシチュエーション

緊張時口臭 
緊張したときに唾液の分泌量が減り、殺菌能力が低下するため細菌が繁殖して起こる。

起床時口臭 
いわゆるモーニングブレス。就寝中に唾液の分泌量が減り、口内の細菌量が増えることで発生する。朝食を取ると解消する。

老人性口臭 
加齢で唾液の分泌量が減るためおこる

生理時口臭 
生理時のホルモンバランの関係でおこる

生理時口臭以外、唾液が少ないことが口臭の原因であることがわかります。

唾液自体にもにおいはあるし、口臭を引き起こす成分が僅かですがあるのは事実です。しかし、マイナス要素よりもプラス要素の方がはるかに多いのです。

唾液内のアミラーゼ、マルターゼなどの消化酵素は、食べたものを分解して吸収しやすくする活躍度の高いものです。きちんと歯磨きをしないと口の中に残った食べ物が、これらの酵素によって分解・発酵されて口臭の原因となることもあります。

口臭予防の近道は唾液をたくさん出すこと!

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歯磨きをする、舌の汚れを取る、ガムをカムなどで口の中のケアをすることも、口臭予防のためには大切な対策ですが、何よりも効果があるのは唾液の分泌量を増やすことです。

唾液の中には、臭いの原因よりも、口臭を抑制するもののほうが遥かに多いのです。唾液の殆どを占める水分は臭いのもとを薄め、血清アルブミンや血清グロブリン、リゾチームが殺菌してくれます。

唾液の分泌量を増やすためには以下のような生活習慣に気を付けましょう。

  • 規則正しい食事をする
  • 水分をしっかり摂る
  • タバコや飲酒を控える
  • ストレスをなるべくためないようにする

最も即効性があるのは、毎食梅干しを食べることです。考えただけでも唾液がでてきませんか(笑)

唾液について、詳細は後述しています。

 

唾液あれこれ

唾液を分泌する分泌腺は耳の下、顎の下、下の奥に左右1対、その他、口の中に数百個の小唾液腺があり、少量の唾液を出しています。唾液の分泌量は安静時で毎分0.3ml、1日で1~1.5リットル程度です。

大量に出るのは食べ物を摂った時です。実際に食べなくても梅干しを見たり、美味しいものを考えたりするだけでも分泌されます。

唾液の役割 

  • 口に入った食べ物を湿らせて滑らかにし、飲み込みやすくする 
  • デンプンを麦芽糖(マルトース)へと消化 
  • 殺菌作用

などの働きがあります。

人体はデンプンのままでは吸収できません。唾液が糖に変えることで吸収できるようになります。良く噛んで食べなさい、というのは栄養素をより効率よく吸収するためです。

血が出た指を口でくわえたり、舐めたりすることがありますが、唾液の中のリゾチームやラクトフェリン、免疫グロブリンなどの物質が殺菌作用があるからです。唾液は口の中の健康保持に役立っています。

唾液が少ないと…

唾液がよく出ないドライマウスになると、口臭や歯周病、食べづらくなる、発音障害、舌が痛みひび割れるなどの症状がでます。唾液自体が臭いを持っていますが、通常は口臭を抑制する働きのほうが多いです。しかし、唾液が少なくなると、臭いのもとを薄められなくなったりすることで、口臭の原因となります。

唾液の成分 
99%以上が水分です。他に殺菌物質、塩類、ガス、酸を抑制する成分、消化酵素、タンパク質、尿素、尿酸などが含まれます。

唾液が出にくくなる原因

緊張すると口の中が乾くのは、緊張で自律神経の一つである交感神経が優位になるためです。交感神経は外界からの危険に反応し、すぐに戦ったり逃げたりできるように体制を整えます。そのために機敏な行動を邪魔する要素を排除しようとするので、消化機能は減退し、唾液の分泌も止まります。そのため口臭も強くなりがちです。

自臭症の増加

日本人はにおいを排除する傾向が強くなっています。周りから臭いと思われているのでは、と妄想を抱く精神疾患の一つ、自臭症の人が増え続けています。東京新橋のJ病院では、わきがを気にして訪れた人が1,000人、そのうち本当に手術が必要だったのは5人に一人だったそうです。またN大学病院の口臭外来に来院する人の内、40%の人が全く悩む必要のはない自臭症だったとか。

妄想がエスカレートすると、うつ病を併発し自殺の可能性もあるので、カウンセリングが必要となるケースもあります。

 

まとめ

本来人間の体は色々な臭いを持っています。清潔嗜好、無臭化が行き過ぎるのも問題ではないでしょうか。汗の臭いには異性を引き付ける役割もあります。しかし、口臭の場合は百年の恋も覚めてしまうので予防が大切。病的なものは治療をすれば改善するし、生理的なものは唾液の分泌を増やすことで解決することが多いです。口臭予防には唾液!

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