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ナースほど誇れる仕事はありません

ナースダイアリー・超忙しい看護師のひとりごと

頑張り過ぎない!40代の突然死、心筋梗塞、脳梗塞の予防は?

health health-予防・治療 health-予防・治療-血管・心臓

日本人の死因で一番多いのは、実はガンではなく血管障害です。血管の老化が、様々な臓器に致命的な機能障害を引き起こします。若い人でも予告もなく、心筋梗塞や脳梗塞で突然倒れてしまうこともある。血管が老化する原因、血管を若返る、柔らかく維持し、心筋梗塞、脳梗塞を予防する方法をお伝えします。

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血管の老化が臓器を破壊する

血管は酸素や栄養を血流に乗せて、全身に送り届ける役割を持っています。加齢によって血管自体が老化して硬くなり、脳卒中や心筋梗塞を起こします。問題は血管が硬くなることなのですが、原因は加齢によるものだけではありません。

 

血管を硬くする要因

血管の軟らかい若い人が、なぜ脳卒中や心筋梗塞で突然倒れてしまうのでしょうか。若くて血管自体は柔らかくても、一時的に硬い状態が長く続くと、年を取った人のような血管に一時的になり、破けたり詰まったりしてしまうからです。

血管の老化とは 血管が硬く、厚く、内宮(血液の通り道)が狭くなるという3つの変化を起こした状態です。

血管を固くする4大危険因子をなくす

脳卒中や心筋梗塞を起こす動脈硬化を引き起こす危険因子は、高血圧、脂質異常(高脂血症)、糖尿、喫煙です。この4大リスクの因子をどうなくしていくかに、血管障害の予防はかかっています。

予防 食事や運動などの生活習慣の改善は欠かせません。遺伝的要素のある血圧や、コレステロールなどを分解する酵素は個人差が大きく、生活習慣をコントロールしても、キュンチを上回る数値が出れば、病気になります。しかし、適切な治療をすれば改善できる時代です。年に1度は必ず健康診断を受けましょう。

血管が詰まる原因

ストレス、寝不足、食べ過ぎ、運動不足などが続く
コレステロールや内臓脂肪が血管にたまり始める 
血管の内側におかゆのような固まり(プラーク)を作る 
プラークが大きくなりすぎると血液の通り道を塞いでしまう 
プラークが破裂してしまうことが多い

プラークの破裂 
プラークが破裂した時に傷口ができる 
血小板が修復のために集まってくる 
出血を止める働きをする血小板が血の固まりを作り、通り道を塞いでしまう

普段は出血を防いでくれる血小板が、逆に血液の流れを塞いでしまうのです。

30代、40代は働き過ぎに注意!

30代、40代の心筋梗塞の殆どが、「徹夜仕事が多い」、「なんでも頑張りすぎる」人に起きています。睡眠不足や働き過ぎに注意することが大切です。

 

問題は血管の硬さ

  • 年を取った硬い血管でも、柔らかく大事に使えば長持ちする
  • 若くてもとが軟らかい血管でも、使い方が悪ければ脳卒中や心筋梗塞のリスクがある

若くて血管自体は柔らかくても、血圧が極端に上がると、風船をパンパンに膨らませた時に、表面が硬くなるように血管も硬くなる。タバコなどを吸うと血管がギュッと収縮して硬くなる。この硬い状態が長く続くと、年を取った人のような血管に一時的になり、その時に破けたり、詰まったりしてしまいます。

心筋梗塞が起きやすい血管の詰まり方

詰まり方、というとヘンですが、血管が全体の90%詰まっている血管、75%、50%、25%だと、どの血管が一番心筋梗塞が起きやすいでしょう?実は25%が一番リスクが高いのです。

血管は詰まると、自然に迂回路(アイパス)を作る性質がありますが、出来上がるまでには時間がかかります。例えば25%のつまり具合の血管では、まだ迂回路の準備が出来ていないのです。25%程度のつまりは日常のちょっとしたことでも起こりえます。若い医師が毎晩当直をして、突然心筋梗塞で無くなったことがあります。

睡眠不足や極度のストレスなどの悪条件が重なり、血管が一時的に書くなった状態がしばらく続いたため、ひどい老化の状態同じになり、心筋梗塞を起こしてしまったのです。

 

血管を柔らかく保つための9つの習慣

  1. 1日6~8時間の睡眠
  2. 水分補給、大量の発汗には塩分も補給
  3. 腹八分目、減塩、野菜中心
  4. 不飽和脂肪酸を含む青魚(サンマ、いわしなど)
  5. 納豆やにんにく(血栓を溶かす強い働きがある成分が含まれる)
  6. 週2回の早歩き20分(血液中に血管を開くブラジキニンが出る)
  7. ストレスを感じるようなハードな運動はしない
  8. 緊張状態を減らす
  9. タバコは吸わない

メリハリを付け血管を休ませる

血管を固くする4大危険因子の大敵はストレスや寝不足です。働き過ぎ、頑張り過ぎはダメですが、メリハリをつけることも必要。ある程度ハードな仕事や生活をしたら、その分きちんと睡眠を取り、血管を休ませること。

30代、40代で心筋梗塞になるのは、徹夜仕事をしている時が多いのです。寝不足が良くないのは、単に疲労の問題だけではありません。

水分、塩分の補給

血液をどろどろにいないためには、水分補給も大切。のどが乾く前にこまめに水分を取るようにしましょう。大量に汗をかいた時は、塩分も補給すること。スポーツドリンクでも大丈夫です。ゴルフ場で人が倒れるのは大体16、17ホール。もう少しで美味しいビールが飲める、とのどの乾きを我慢して水分を摂らないのが原因のことが多い。

食生活

腹八分目、青魚、野菜の豊富な食事が生活習慣病を予防します。最近よく言われる「野菜から先に食べる」は、野菜は食物繊維でカサがあるから自然と腹八分目で止めやすく、オススメの食べ方。血栓を溶かす強い働きを持ったナットウキナーゼ(納豆に含まれる)やアリシン(にんにくを切ったり潰したりした時に出る)があり、毎日の食卓に上手に取り入れましょう。

早歩きがオススメ

少し足速に20分以上歩くと、ブラジキニンと言う物質が血液の中に出て、血管を開きます。逆に無理をしたり、タイムを気にする運動は良くありません。好きならジョギングでも良いのですが、時計を見ながら、何キロ何分時にしながらやるのなら、走らないほうが良いです。血管がギュッと縮むからです。雨の日に無理をしても走るとか、義務感で嫌々毎日運動するのも血管を縮める原因です。逆効果になるので辞めましょう。

タイプA

たとえば、電話がなったらすぐ取らないと気がすまない性格は、タイプAといい、常に血管が緊張して固くなっているので、リスクが非常に高いです。緊張状態をなるべく減らすことが大切。

喫煙は問題外

タバコを1本吸うと血管がグッと収縮し、30秒は痙攣が続くという報告もあります。それでなくとも色々な問題の元となる喫煙は、辞めましょう。

 

血管の若返りエクササイズ

血管の老化防止はふくらはぎがポイントです。足の静脈には、ふくらはぎのところにハの字の形をした弁があり、通過した血液が逆戻りしないように蓋をしています。ふくらはぎをポンプにして、心臓に血液を戻します。

ふくらはぎの運動でミルキングアクション

ふくらはぎの運動で静脈の血が心臓へ戻る働きがミルキングアクション。ふくらはぎの運動で血管をほぐし、血液の循環を促します。高血圧の人はふくらはぎの筋肉が固くなっている例が多いです。血液循環が良く、静脈の戻りが良い状態なら、ふくらはぎの筋肉は柔らかですが、血液循環が悪いと、柔らかさは無くなります。

エコノミー症候群の予防

エコノミー症候群は、ふくらはぎを良く動かせば予防できます。デスクワークでも同様です。動かす時間や場所がなければ、ときどき足踏みをしたり、足首を前後に曲げ伸ばしするだけでもOK。高齢者や寝たきりのかたには、手で足首をゆっくり回して上げましょう。気づいた時に意識して動かすことが大切です。

血液も淀んだところにヘドロやゴミがたまります。血流が滞ったことで血栓が出来、肺にいけば肺血栓症、脳にいけば脳梗塞になります。

血管が若返る5つのエクササイズ

足首回し 
床に座り、片方の足を反対の足の膝上あたりに乗せる 
できる人は足の指と手の指を交差させ、その状態でゆっくりと外側、内側に回す
足首を足裏から掴んで回しても良い

体前屈1 
両足を前にまっすぐのばして座り、両手を両足の方に真っ直ぐ伸ばす 
そのまま状態をゆっくり倒す

体前屈2 
両足の裏を合わせて座る 
両手で指先を下から包むように持つ 
かかととももをできるだけ近づける 
上体をゆっくり前え倒す

つま先歩き 
平地や階段をつま先で歩く 
ふくらはぎの血管のネットワークづくりに効果

正座から上体を後ろに倒す 
正座し、要手のひらをからだにつける 
そのまま両肘をつけるようにして上体を後ろに倒し、仰向けになる

治療の開始

生活習慣を改善して3か月経っても数値が変わらない場合、医療機関を受診しましょう。医師の指導の元、薬を飲むなどの治療を開始します。予防や改善の行為よりも「結果(検査数値)」が全てです。

参考 死因順位別死亡数平成27年(2015)推計数
1位 悪性新生物   370,000
2位 心疾患     199,000
3位 肺炎      123,000
4位 脳血管疾患   113,000
出典: 平成27年(2015)人口動態統計の年間推移pdf p2 厚生労働省

まとめ

臓器を破壊し、心筋梗塞や脳梗塞の要因である血管の老化。心筋梗塞や脳梗塞も臓器自体がわるくなるのではなく、脳や心臓の周りの血管が詰まったり、破けたりして起きます。つまり、死因の2位と3位を血管の障害として考えると、ガンを抜いてトップになります。

生活習慣の改善と年に1度の健康診断で、血管を柔らかくし血管障害の予防、早期発見を目指しましょう。

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