健康と日々の徒然~Anのひとりごと

心と体の健康を大切にしたい方へ贈るひとりごと

看護師不足で病院閉鎖、それでも看護師は働く場所がある

看護師不足、医師不足からベッド閉鎖、病棟閉鎖に追い込まれていく病院が増えています。通常の職場ですと勤務先が無くなる可能性が大きいのですが、看護師は病院の閉鎖で仕事を失うことは、ほとんどありません。

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転職を考えるパターン

経営が変わって引き続きその病院で勤務。あるいは他の病院に転職できるからです。

看護師は他の職種と比較しても転職が多いのは、看護師の仕事は全国どこでもできる、深刻な看護師不足で、どこも看護師の獲得にやっきになっていると言った背景が有ります。

労働環境が劣悪で潰れるような病院は、患者さんにとっても看護師にとっても、経営刷新で生まれ変わるのは良いことといえます。

看護師が転職を考えるときはこんなパターンが多い。

  • 職場が好きになれない→嫌だから辞めたい
  • 人間関係に疲れたので辞めたい
  • 労働環境、待遇面で良い病院で働きたい
  • 地元へのUターン
  • 働きやすい職場に転職したい
  • 家庭を優先して仕事をしたい
  • キャリアアップのため

豊富な情報とサポートが転職成功のコツ

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「嫌だから辞めたい」

単にわがままな選択かもしれません。しかし、病院の雰囲気に馴染めない、師長や主任と合わない、と言った個人的な事情も少なからずあります。嫌だと思って仕事をしていれば、必ずそのしわ寄せは患者さんや他のスタッフにいってしまう。

会社勤めなどでは、嫌だと思ってもよほどのことがない限り、ほとんどの人は我慢して働きます。おいそれと次の職場は見つからないからです。 

しかし、看護師は全国どこでも仕事ができる。看護師不足で求人も多いのです。働く場所を選ばなければ、仕事が無いということはありません。

とは言え、100%満足できる職場なんて、そうあるものではありません。安易な考えで転職しても、また同じことを繰り返すだけです。いろいろと努力しても、どうしても今の職場に適応できない時に、転職を考えるようにしましょう。

 

病院の少ない地域、地元へのUターンは注意

看護師不足で売り手市場、といってもあくまでも都市部の話です。病院が少ない地域や、地元へのUターンでは、求人自体が少ない場合が多い。

病院の数自体が少ない地域では、看護師の高齢化がすすみ、転職組はおろか新卒でも就職先が無いことがあります。

この場合、転職先の情報収集を、入念に準備する必要がありますので注意。

 

労働環境、待遇面を向上させる

同じ看護師として働くなら、と待遇面で良い病院、働きやすい病院を目指しての転職も多い。大企業が母体となっている病院や透析病院が狙い目。

 

企業の病院

企業の病院は一般的に対象が特定の企業に関わる人に限られていることが多いものです。

救急患者は少なく、さほど忙しくないようです。バックが大企業なので、福利厚生も完備され、給与の水準も高め。

病院の他にも、企業の診療所、健康管理室のような場所に転職する方法もありますが、求人自体が極めて少なく、応募も殺到するので難しい。

看護師不足で求人するところは、交代勤務のある病院ばかりで、夜勤がない、待遇が良いと言った条件の良い所に転職するのは、相当難しいです。

 

透析病院
待遇面では恵まれているところが多く、転職先として人気が高いのが透析病院。夜勤が無いぶん透析手当がつくので、給与も結構よいです。

 

仕事のやりがい

仕事にはやりがいが必要です。しかし、労働条件がどんなに良くても、やりがいが持てる職場かどうかも悩むところ。

劣悪な労働条件に文句も言わず、「やりがい」いのち、と仕事をこなす看護師よりも、余裕を持って働く看護師のほうが人間的に魅力がある、と思うのは私だけでしょうか。

 

キャリアアップのための転職

最近は研修制度なども整ったところが多く、病院勤務のまま勉強の機会を得ることも可能になっていますが、キャリアアップのために辞めたい、と言うケースも少なくありません。

看護師の世界もいろいろな専門に分かれていく傾向があります。がん患者のスペシャリストになりたければ、がん専門病院へ、救急医療に携わりたければ大学病院の救急センターへなど。

 

3年目辺りから、増える転職理由

看護学校に通っている時に、付属の病院からもらった奨学金の返還義務が終わるのが、一般的に3年。そして、病棟ナースとしての経験もそれなりに積んだ頃だからです。

専門看護師や、認定看護師の資格取得を目指す人も居ます。

 

増える病院の譲渡、廃業

病院が潰れ、経営が変わって新たに開業するには、地域住民と密着したスタッフが居なければうまくまわりません。                          病院という、医療を支える拠点が地域から無くなってしまうと、住民や自治体も困るため、身売りすることも多い。

この場合は経営は変わっても病院は存続するので、看護師や医師はほとんどが引き続き勤務します。

しかし、廃業した場合は深刻です。地域の医療をになう病院がなくなってしまい、十分な医療を受けることができない地域が増えている。

特に急を要する場合には、ドクターヘリの出動もありますが、限界もあり医療従事者の無念も大きい。

埼玉県で2病院が別の法人に譲渡

埼玉県厚生農業協同組合連合会(JA県厚生連)は15日、運営する熊谷総合病院(熊谷市)と久喜総合病院(久喜市)の2病院について、それぞれ別の法人に譲渡すると発表した。経営難や医師不足が背景で、各病院が持つ機能は新法人にそのまま引き継がれる。休業はせず、4月中に新たに開業する予定だという。

出典: 朝日新聞DEGITAL  2016年1月16日

ベッド数の減少は赤字を膨らませ、看護師の待遇は劣悪になり、看護師が辞めていく。ますます経営は悪化と負のスパイラル。

そんな病院では、理想とする看護はできない、だから辞めたい、転職したいと考えるのは自然でしょう。

たとえ経営者が変わり心機一転開業しても、労働環境の整備を怠れば、医師や看護師が転職して、医師不足、看護師不足に陥り経営悪化は免れません。

 

まとめ~看護師は全国どこでも働ける

看護師の仕事は全国どこでも、いつでもできる、と言う特性のため、他の職種と比較して、転職が多いのも事実です。しかし、安易な転職は不利になることもあるので、十分考えることが大切。

看護師が辞めたいと思う理由のうち、労働環境や待遇面の改善は、慢性的な看護師不足の改善、健全な病院経営にも繋がります。

やりがいももて、キャリアアップのための転職、ライフスタイルの変化による働き方の選択、などにも対処でき、看護師自身も病院に愛着を持って患者さんのお世話に専念できる。

看護師辞めたい、と悩む暇もないくらい充実した職場で有れば幸せです。

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