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恋人はPMS(月経前症候群)~PMSの症状ともうまく付き合う秘訣

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生理前になると激しい頭痛でイライラして八つ当たり。かと思うとしくしく泣き出して、「私の事、嫌いになったの?」とか。

 

彼女のあまりの変わりように、ビックリしたというよりも、どうしたら良いか途方にくれた経験をしたことはありませんか。

 

これはたいていPMS(月経前症候群)の症状です。貴方以上に彼女も悩んでいます。PMSの症状や原因、治療法などについて2人できちんと知識を持つことで、症状の緩和やお互いの絆を深めることが可能です。

 

 

生理前の不安、イライラ、身体の辛さ等など

PMSは身体的、精神的に様々な症状が現れます。本人に自覚がなく辛さをガマンしていることもありますが、後述した症状に当てはまるものがある、日常生活に支障がある場合は、医師の診断を受けましょう。

 

イライラや不安、虚脱感などを感じることが多いのですが、中には生理前になると性欲が亢進して…と複雑な悩みを持つ方もいらっしゃいます。

 

本人の自覚、パートナーや家族が、PMSの症状について知識を持つことで、辛さは軽減されるものです。PMSの症状が現れる彼女とうまく付き合うには、PMSの知識と理解が重要です。

 

pmsチェックをしてみましょう

月経前のイライラや身体の不調はPMSが原因、と自覚するだけでも安心して症状が和らぐことも多いです。PMSの症状は複数同時に出ることもあります。身体的症状、精神的症状、異常行動、どのパターンなのかによっても、対処法は異なります。

 

次項の症状にあてはまるかどうか、チェックしてみましょう。

 

症状が出る時期と症状

排卵から月経開始までの約2週間の間の黄体期、特に月経開始の5日前くらいからでます。

症候群、という名前の通りいろいろな症状が現れます。

 

【精神的症状】

□ イライラする、怒りっぽくなる、攻撃的になる

□ やる気がなく無気力、憂鬱傾向になる

□ 落ち込む、不安や心配になる

□ ハイになる、涙もろくなる

□ 集中力低下、仕事や勉強の効率低下

□ 性欲亢進、又は減退

 

【身体的症状】

□ 乳房の張り、乳房痛、しこりなど

□ 吐き気、おう吐、食欲不振、又は亢進

□ 腹痛、腹部膨満感

□ 便秘、下痢など

□ 腰痛、頭痛、動機、めまい、肩こり、耳鳴り

□ 手足のむくみ、肌荒れ、ニキビや吹き出物

□ 眠気、不眠、倦怠感など

 

朱字は特に多くみられる症状

 

【よく見られる行動】

□ 掃除や片づけが嫌になる

□ 部屋の整理や掃除がしたくてたまらない

□ 家事、仕事、勉強などやる気がおきない

□ 衝動買い

□ 些細な事で口論

□ 外出が億劫

□ 甘いモノを無性に食べたくなるなど

 

PMDD(月経前不機嫌性障害)

精神的症状が強くなると、うつ病と同様の重い症状がでます。自殺願望や自傷行為を起こしたり。これはPMDD「月経前不機嫌性障害」です。月経前不快気分障害とも言われます。PMSがより深刻になるとPMDDと診断されます。

 

PMDDは精神科、心療内科を受診しますが、まず婦人科で診てもらいましょう。婦人科医がPMDDと判断した場合は、専門医の受診を勧められます。

 

 

 PMS(月経前症候群)とは

PMS、月経前症候群(月経前緊張症とも言います)は、月経前に起こる様々な身体的、精神的症状のこと。働く女性では無自覚の人も含め、何らかの症状を7~8割の女性が経験しているとも言われています。

 

若い女性にも多く見られますが、結婚、出産を経験した後に現れる人もいます。女性の勤務形態も変化しており、ストレスや緊張、疲労が蓄積され、休みも取れないような社会情勢の変化が有ります。

 

置かれている環境によって症状が増幅され、PMSに悩まされる女性が増えているようです。

 

PMS(月経前症候群)の原因

原因として、排卵後に起こるホルモンバランスの変化が挙げられています。

  • 月経から排卵までの間・・・卵胞ホルモンが分泌
  • 排卵から月経前の期間・・・黄体ホルモンの分泌料が増加

黄体ホルモン量の増加で、体全体のホルモンバランスが変化し、pmsとなって現れます。

 

ホルモンバランスを乱す原因

  • ダイエット、夜更かし、ネ不足、摂食障害(偏食、拒食、過食、おう吐など)による栄養不足や栄養の偏り
  • 痩せすぎ、太り過ぎ、飲酒、喫煙度

 

 

PMSの治療

排卵と月経があるかぎり、ホルモンの変動はつきものなので、PMSは無くなりません。

日常生活に差し障りがあるような症状がある場合は、婦人科で適切な治療が必要です。

 

「気のせいですよ、病気ではありません」と安定剤を処方されて終わり。「仕事を辞めれば良いのでは」と言われた。という話もよく聞きます。

 

PMSへの理解が充分でない医師はいない、と断言できないのは残念なことですが、患者さんのPMSがさほど重症でないと判断され、安定剤が処方。ということもよく有ります。

 

ただ、その場合は患者さんの状態をきちんと説明し、不安感を和らげるような対応をしなければいけません。

 

対処療法

PMSは一般的に根本的な治療方法はありません。それぞれの症状に応じて、頭痛には頭痛薬、腰痛には鎮痛剤、イライラには精神安定剤と言った対処療法になります。

 

漢方薬

市販もされていますが、医師に漢方薬の処方を依頼するのが懸命です。婦人病によく使われる桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)、加味逍遥散(カミショウヨウサン)や、防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)、防風通聖散(ボウフウツウショウサン)などを症状に応じて使い分けます。

 

ピルの利用

低容量ピルは排卵を抑え、ホルモン分泌の波を一定にする作用があり、PMSを改善する効果が期待できます。避妊も兼ねて試しても良いですね。

 

バランスの良い食生活

ビタミンE、ビタミンB6(ナッツ類、豚肉、レバー、新鮮な魚、アボカド、プルーン、レーズンなどに豊富に含まれています)を積極的に摂りましょう。

 

カフェイン、塩、砂糖などは控えたい食品です。

 

それぞれのメリット、デメリット

治療法メリットデメリット
対処療法  即効性
 症状に合わせた治療
 根本的な解決にはならない
漢方  即効性
 血の道を改善し、症状を抑える
 ホルモンバランス事態の改善にはならない
 飲み続ける必要がある
低容量ピル  合成ホルモンの投与でホルモンバランスを整える  むくみ、吐血と言った副作用のリスクあり
サプリメント  副作用をすくなく、体質を改善  改善まで1~3ヶ月程度続けなければいけない

 

いろいろな組み合わせなどをしながら、自分が楽になる方法を探していきます。

 

まとめ

社会情勢の変化で、女性の勤務形態も随分過酷になっています。ストレスや緊張、疲労が蓄積されて休みが取れない…

 

PMS(月経前症候群)で悩む女性が増えています。精神的症状が重い場合は、PMDD(月経前不機嫌性障害)の可能性があります。いずれにせよ、生活に支障がある場合は治療が必要です。

 

ガマンは厳禁、PMSチェックで当てはまる項目があったら、早めに医師に相談する必要があります。PMSは閉経まで続くもの。月経との上手なつきあい方が求められます。

 

PMSはパートナーや家族の知識や理解のあるなしで、辛さも大きく変わります。まず女性自身がPMSの自覚を持ち、心の持ち方や生活を見直すことも大切です。

 

 

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