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ナースほど誇れる仕事はありません

ナースダイアリー・超忙しい看護師のひとりごと

妊娠力を高めるセルフケア~35歳から低下する妊娠力を漢方でケア

妊娠に最も適しているのは、21歳から28歳と言われています。しかし、妊娠力は35歳をすぎる頃から急激に衰えます。巷では「妊活には葉酸サプリ」と話題ですが、ここでは漢方の妊娠力を高めるケアについて見てみましょう。

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妊娠力に関係する3つのポイント

漢方では妊娠力に関係するポイントは3つあります。

「腎」・「陰陽」・「血(けつ)」

また、女性の体は「7の倍数」の年齢で変化すると考えられており、妊娠に最も適しているのは性機能が成熟する21歳~28歳の間。プラス7歳の35歳まで妊娠力は、ある程度維持できるとされています。

 

妊娠力を高めるセルフケア

生理不順、忙しすぎる生活をしていると、妊娠できるかどうか気になるものです。特に35歳をすぎると妊娠力は急激に低下していきます。

不妊が疑われる場合は、正しい診断と治療が必要ですが、そろそろ子供が欲しいな、と考え始めたときは、妊活の選択肢として葉酸サプリも良いですが、漢方も視野に入れてみても良いのではと思います。

漢方では、腎を元気にして陰陽のバランスを整える、血を養いめぐらせるセルフケアで、妊娠力を高めます。

腎と陰陽

漢方では「肝、心、脾、肺、腎」の5つの臓器が健康を司ると考えられています。中でも「腎」は生命を維持する「精」を生み出す大切な場所。ホルモンの分泌や生殖、精力を左右するため、加齢、ストレス、疲れなどでダメージを受けると、妊娠力は低下します。

また、何事にも「陰陽」という対立する概念があり、そのバランスが整っているのが健康な状態と考えます。

 

腎と陰陽のバランス

陰が足りないと丈夫な卵子が育ちにくく、陽が足りないと、子宮内膜が十分に熱くならず、着床しにくくなります。

腎陽虚(寒がりタイプ)体を温めたり、代謝を促す機能が低下しています。

  • 下半身が冷える
  • 足腰がだるい
  • むくみやすい

などの症状があり、子宮が冷えることで妊娠力の低下につながります。

下半身を温めましょう

 
  • まず下半身を衣服でしっかり温めることが大切。腎は夜養われます。できれば12時前に就寝するようにしたいですね。
  • お風呂はシャワーで済ませず、湯船に浸かりましょう。足湯もオススメです。
  • 体を冷やす生野菜などは避け、根菜類、黒ごまやきくらげ、黒豆など色の黒い食べ物、生姜や唐辛子、にんにくなどの香辛料を摂りましょう。生理中にオススメなのは黒砂糖を溶かした生姜湯です。体が温まり血を補います。
 

腎陰虚(暑がりタイプ) 潤いが足りず、めぐりも悪い

  • 暑がり
  • ねつきがわるい
  • 便秘がち
  • 肌が乾燥する

などの症状があり、良い卵子が育ちにくくなります。

 
  • 早寝早起きを心がけ、睡眠は6時間以上取るようにすると良いでしょう。
  • お酒の飲み過ぎ、辛いもの、熱い物の食べ過ぎは、体に余分な熱を溜め込みやすいので注意しましょう。
  • 陰を補う食材には、長芋、りんご、くるみ、血の巡りを玉ねぎ、生姜、黒きくらげ、青魚などもオススメです。
  • 過度の運動、熱すぎるお風呂、長湯は汗を書きすぎて陰を消耗するので避けましょう。
 

血を養う・めぐらせる

血は血液とその働きの総称で、心身のエネルギー源の「気」、からだに必要な潤いの「水(すい)」とともに体の構成要素です。血が不足したり、めぐりが悪くなると、卵や子宮内幕を育てるための栄養やうるおいが不足し、スムーズな排卵や着床が妨げられます。

 
  • 生理で血を失いやすい女性は、子宮や卵巣の機能が低下することもあります。
  • めぐりを良くするためには、腎と同じように早寝早起きで睡眠を十分に取る、体を冷やさないことが大切です。
  • 冷たい食べ物は避け、ナツメやクコの実、人参などの赤い食べ物、黒ごまや黒豆などの黒い食べ物がオススメです。
 

 

妊娠力低下の現実と対処

理想は35歳までに妊娠・出産することですが、なかなか難しいのが現実。女性の妊娠力の低下には、晩婚化や夜型の生活、ストレス社会が背景にあります。

夜更かしが当たり前になっていたり、仕事や私生活で疲れがたまっていたり、ストレスを抱えがちな生活で、陰陽のバランスが崩れたり、血が不足している人が増えています。

妊娠力をキープ・高める

様々な悪条件をできるだけ減らし、妊娠力を高める、キープするためには

  • 腎をいたわり、陰と陽、どちらかが強くならないようバランスに注意する
  • 血を増やしてめぐりを良くする

生活を心がけることが大切です。早寝早起き、腎や血を補う食事を摂る、体をしっかり温めることで、妊娠力の低下を緩やかにしていきましょう。

妊娠させる力

ここまで、女性の妊娠力についてお伝えしてきましたが、男性の「妊娠させる力」についても触れておきます。男性は8の倍数で体が変化していき、妊娠力のピークは40歳頃までと考えられます。

晩婚化の影響もあり、子供を望む時期と仕事が多忙になる時期とが重なりやすく、心身のストレスから不妊につながるケースも少なくありません。

女性同様早寝早起き、6時間以上の睡眠を心がけ疲れやストレスを溜めないことが大切です。

過度の飲酒や喫煙は良くありません。野菜や果物をしっかり取った栄養バランスの良い食事を基本に、精を補うアサリやカキなどの貝類、豆類などを摂りましょう。

妊娠力を高めるためによく使われる漢方薬

人の働きや陰陽のバランスを整えたり、血を養ったり、めぐりを良くするものが使われます。生理周期に合わせて漢方薬を飲む場合と、体質改善のために毎日飲む場合があります。以下では体質改善に役立つ漢方薬をご紹介。

腎陰虚(暑がり) 杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
二至丸(にしがん)
瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)
腎陽虚(寒がり) 参茸補血丸(さんじょうほけつがん)
参馬補腎丸(さんばほじんがん)
双料参茸丸(そうりょうさんじょうがん)
血を養い、めぐりを整える 婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)

※上記の漢方薬は、薬局などでも購入できますが、体質や状況は一人ひとり違います。かかりつけ医などで相談してから使いましょう。

 

まとめ

ライフスタイルの変化や働く女性の意識変化、などストレス社会の中で晩婚化も進み、低下する女性の妊娠力。今回は漢方の考え方で妊娠力を高めるケアについて取り上げました。

葉酸サプリが近年話題になっていますが、漢方で妊娠力を低下させない、妊娠力を高める体質を目指すのも一つの選択肢です。

「ナースのひとりごと」~今日も1ページ