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男も必要!風疹の予防接種~風疹と妊娠と男の風疹集団感染

最近30代~50代の男性に風疹の感染が増加傾向にあり、女性、特に妊婦への感染の拡大が危惧されています。風疹とは、また成人男性に風疹が多いわけと予防接種が必要な理由をお伝えします。

男も必要!風疹の予防接種~風疹と妊娠と男の関係。女性だけでなく男性も予防接種を受け風疹の流行を防ぎましょう

風疹の予防接種が重要な理由

風疹は妊娠初期に妊婦が感染すると、障がいを持った赤ちゃんが生まれる可能性がある病気です。かぜと同じように飛沫感染をします。

風疹ウイルスに感染した人がせきやくしゃみをして、ウイルスを含む飛沫が飛び散りそれをほかの人が鼻や口から吸いこんで感染します。

例えば妊婦さんが電車に乗ったときに、風疹の感染者がいると感染してしまう、と言うことも起こります。

女性の場合、予防接種を受けていて免疫がある場合が多く、また妊娠をきっかけに抗体検査で確認することも多いです。しかし、30代~50代の男性では免疫のない人が多いのです。

近年増加傾向にあるのが、職場などでの男性の風疹です。男性ばかりが集団感染したという報告もあります。

風疹の予防接種は女性が受ければよい、と言うことではなく、むしろ男性が積極的に受けて社会全体で感染を防ぐことが大切です。

 

男も風疹の予防接種を!

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出典:国立感染症研究所ホームページ 風疹予防啓発ポスター

女性は基本的に風疹の予防接種を受けているので、免疫を獲得しているはずですが、接種率は100%ではありません。1回しか受けていなかったりして免疫がない場合もあります。

風疹の集団接種 
1997~1994年まで中学生の女子だけを対象に行っていました、そのため、30代~50代の男性で風疹に罹ったことがなければ、免疫を持っていないので感染しやすいのです。

家庭や職場で女性と接触する機会も多いので、妊婦さんに感染させないためにも、積極的に予防接種を受けることが勧められます。

平成23年度の感染症流行予測調査によると、30代から50代前半の男性の5人に1人は風疹の免疫を持っていませんでした。20代の男性は10人に1人は風疹の免疫を持っていませんでした。

出典: 国立感染症研究所ホームページ 風疹Q&A2012年改定

 

男でも風疹の予防接種は必要ですか

 

必要です。風疹は通常あまり重くない病気ですが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの軽視できない合併症をおこすことがあります。また、予防接種をうけず自然感染したときには、妊娠中のお母さんなどにうつしてしまうことがあり、大きくなってからであれば妊娠中の配偶者(妻)あるいはパートナーなどにうつすことで、生まれてくる赤ちゃんが先天性風疹症候群と診断される可能性が生じます。風疹の合併症から身を守り、家族への感染を予防し、将来自分達のこどもを先天性風疹症候群から守るためにも、男性も可能な限り早く風疹の予防接種をうけて下さい。

引用:国立感染症研究所ホームページ 風疹Q&A2012年改定

風疹の流行を防ぐ

風疹の流行を防ぎ、先天性風疹症候群を防ぐためにも、予防接種をきちんと受けることが大切です。免疫のない30代~50代の男性などが積極的に風疹の予防接種を受け、免疫を獲得した人が多いほど流行を抑えることができます。

成人が風疹の予防接種を受ける場合は、任意接種となり費用は自己負担です。医療機関に問い合わせて訪ねましょう。

予防接種で流行を抑える

  • 風疹にかかったことがない、予防接種を受けていない人は予防接種を
  • 特に30代~50代の男性は要注意
  • 女性は、妊娠の前に接種、接種後2ヶ月間避妊する

*妊娠している女性は風疹の予防接種を受けられません。抗体検査で免疫がないことがわかった場合は、妊娠初期に風疹にかからないよう、十分注意することが必要です。出産後すぐに予防接種を受けましょう。

風疹の主な症状と治療

▶風疹の主な症状は

発疹、38℃程度の発熱、首や耳の後ろのリンパ節の腫れ、目の充血、軽い咳などで、赤い発疹は顔の周囲に現れ、次第に全身に広がっていきます。大人の場合は、関節の腫れ痛みを伴うこともあります。

3~5日ほどで回復し、三日ばしかと呼ばれることもありますが、まれに合併症が起こり重症化することもあり、軽視できない病気です。合併症には

  • 脳炎 脳に炎症が及び意識障害やけいれんがおこる
  • 血小板減少性紫斑病 血小板の数が少なくなり、出血しやすくなる

などが知られています。

▶治療は対処療法が中心

風疹ウイルスに効果のある薬は、今のところありません。発熱、関節の腫れや痛みには、解熱剤や消炎鎮痛薬というように、症状に応じた対処療法が治療の中心です。

風疹が一番影響があるのが、胎児の先天性の障がい、先天性風疹症候群です。

先天性風疹症候群とは

妊娠初期の妊婦が風疹に感染すると、

  • 早産
  • 難聴
  • 心疾患
  • 白内障や緑内障
  • 心身の発育の遅れ

などの恐れがあります。初期に感染するほど障がいが起こる確率が高く、障がいが重複しやすくなります。

妊娠初期は胎児の臓器が形成される時期であり、風疹ウイルスの影響を受けやすいためと考えられます。妊娠20週を過ぎると、感染しても影響はないと考えられています。

潜伏期間

風疹の場合、発疹の現れる数日前から発疹が出たあとの約7日間ウイルスを排出し、周りに感染させる可能性があります。発疹が消え、医師の許可が出るまで外出を控えてください。

医療機関を受診する場合は、できれば事前に連絡して風疹が疑われることを伝えましょう。感染を拡大しないために、待合室などの利用について指示がある場合があります。

風疹が引き起こした殺人事件

記憶がさだかでないので、いろいろな本の内容がごちゃごちゃになっていたらすみません。

思い出す限りでは多分、アガサクリスティのミスマープルシリーズの中のお話(ポワロのほうかも)だと思います。

殺人事件のきっかけとなったのが、風疹。ある有名な女優(?)のパーティに彼女のファンの女性が風疹に罹って熱があったにも関わらず会いに行き、女優に風疹をうつしてしまったことでした。

女優は妊娠していたのですが、それがきっかけで流産してしまいます。

時が流れ、あるパーティで、女性が昔女優に病気を押して会いに行ったことを自慢げに話していることを、偶然その場に居合わせた女優が聞いていたのです。

流産のきっかけが女性の行動にあったこと、そしてそれを得意げに吹聴していることが殺意となり起きた殺人事件のお話です。

と、ここまで書いたら女優の表情が浮かび上がってきたので、もしかした映画で見たのかも^^;。

 

まとめ

子供がなかなかできない、子供が欲しいと思っている方は、風疹の抗体検査を受けていただきたいです。

そして、パートナーや家族からの感染や、不特定多数からの感染を防ぐためにも、免疫を持っていない30代~50代の男性も、積極的に予防接種を受け、感染の拡大を社会全体で防ぐことが大切です。

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