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子作りに頻度は重要?子作り中ならチェック!間違いだらけの夜の生活

妊活では、妊娠のタイミングをはかることも必要ですが、○○すると妊娠しやすい、と言った情報に惑わされていることも少なくありません。子作り中の夜の生活、頻度などを見直すことで、妊娠しやすくなるかも。

子作りに頻度は必要?子作り中ならチェック!間違いだらけの夜の生活

妊娠するために必要な行為

妊活は妊娠体質にしたり、排卵のチェックをしたり、と女性が取り組むことはたくさんあり、どうしても女性主体となってしまいますが、男性も精子の質を良くしたりと心がけることはあります。

妊娠するためには、精子と卵子がであって受精しなければいけません。そのためには夜の生活が不可欠。(もちろん夜に限りませんが…)これについて、(行為後)逆立ちをすると良い、とか子作りの頻度とか、男性の自己処理はダメ、とか、実に様々な情報が飛び交っています。

根拠はありますか?

多くは根拠のない情報であることが多く、「それで妊娠しました」というのはたまたまであったり、他の要素があった、などの場合が少なくありません。

子供がほしい、と子作り中でもなかなか妊娠できないのは、前回お伝えした栄養や運動などの生活習慣以外にも、子作り生活が間違っているのかもしれません。

今回はそちらの方面で見直しを考えてみましょう。

 

妊娠の確率が上がる?情報に惑わされない

Q&Aサイトなどをみると、子作りの悩みで多いのが夜の生活にかかわるもの。妊娠の確率を上げるために、皆さんいろいろ頑張っているのだなあ、と改めて思いました。

しかし、効果があったなどと勧められている方法の中には、「?」と思うものも少なくありません。害がない方法であれば、まあ精神的な助けにはなるかと思いますが…たとえば

  • 行為のあと、逆立ちをする(精子がちゃんと届くように)
  • 腰の下に枕などをあて、しばらく腰を上げておく(同上)
  • しばらく動かない(精子が外に出てしまわないように)
  • シャワーやトイレは少し我慢する(同上)

などなど。

避妊のためにすぐシャワーで洗い流す、と言う方法が言われますが、避妊の効果はまずええられないでしょう。

精子のスピードはとても速く、5分後には卵管にまで達しているそうです。膣から出てしまった分は、必要のないものと考えて問題ありません。

元気な精子を届ける

卵管に達した精子は2日ほどは元気です。5日ほど生き続けて妊娠した、と言う報告もあります。

正確に予測された排卵日だけ子作りをするのと、排卵のころに連日行うのとでは妊娠率は変わらないというデータもあるそうです。

連日の子作り頻度では精子の量が少なく(薄く)なりますが、元気な精子が生き残っている可能性があるので、「数を撃てば当たる」と言うことでしょう。

精子の運動能力の低下

精子の運動能力の低下

逆に、精子を出す回数が少なくなると、精子を作る能力が低下し、精子が少なくなって運動能力も低下することがわかっています。

排卵日だけを狙う子作りでは、精子の質も悪くなるため、妊娠の可能性も低くなってしまいます。また、排卵日に「子作りをしなければいけない」と言うストレスで性機能が低下し、かえって妊娠しにくくなるのではとも考えられています。

 

妊娠しやすいタイミング

タイミング法、子作り中の方では実際に取り組んでいる方も多いと思います。

タイミング法は簡単に言えば、基礎体温からおよその排卵時期を推測し、その前後に子作りをするというもの(実際の治療はこの他にもいろいろな要素があります)です。

排卵日がわかるなら、月に1度でも良いのでは、とそこを目指したり、とにかく可能性を高めるために前後1週間くらい毎日、と頻度を上げたり…

実はどちらもあまりおすすめできません。確実に排卵日がわかるならそれで良い、という考えは、女性を子供を産む道具、男性を子作りマシンと考えているのと同じようなものではないかと(個人的には)思うからです。

*タイミング法は排卵があるか、卵管が詰まっていないかなどの検査で問題がない場合、子作りで負担が少ない、一番お勧めの方法です。

妊娠率と頻度

排卵日を確実に知るためには、病院やクリニックに行くとよいです。超音波で卵胞の成長をチェックし、医師が妊娠の可能性の高い日などをアドバイス(排卵日の前後3日程度)してくれます。

しかし、不妊が無いカップルでも妊娠の確率は3割程度。なかなか赤ちゃんができない場合は排卵日が正確に推測できても、妊娠率は更に下がります。

更に卵子や精子の老化も妊娠率を低下させます。卵子の老化については前回のエントリをお読みください。

基礎体温や生理周期からだけで妊娠しやすい時期を予測すると、かえって妊娠する時期のタイミングを逃してしまうことも報告されています。

男性の不妊治療から見えること

不妊治療では男性が受診したがらないことも多いです。

「頻度が人と違っていたら嫌だ」
「精子の質が人より劣っているかもしれない」

などと考えてしまうようです。

頻度が人より多くても少なくても、恥ずかしいと思うのか医師に話してくれない男性も少なくないのだとか。それはカップルの問題であって、誰も何とも思わないでしょう。意外とデリケートな男性心理が、治療の妨げになっていることも少なくありません。

精子を老化させない

卵子の老化は妊娠しにくい、健康な赤ちゃんが育ちにくいと言った影響がありますが、精子の老化もまた妊娠しにくくなります。

質の良い精子を作るためには、基本的に女性同様、食事や運動などの生活習慣を見直し、改善すること。喫煙や過度の飲酒、ストレスの蓄積などは避けることです。

加齢とともに妊娠率は低下し、35歳からは高齢出産のリスクも高まります。卵子の数もがくんと減るのも事実です。

更に卵子も精子も老化していく。不妊治療でも、体外受精での妊娠率は33歳前後では、約1/3程度に下がるという報告もあります。

精子の質を良くする

活性酸素が高い環境では精子の運動能力が低下します。野菜や果物など抗酸化物質を積極的に摂りましょう。

ビタミンCやビタミンE、コエンザイムQ 10などの抗酸化物質、精子の材料として重要な亜鉛も抗酸化力を持ったミネラルです。

頻度とも関係してきますが、男性の機能を助けるのではと考えられているのが、「血流の改善」。

ED治療薬ほどの強い効果はありませんが、血流を改善する効果が確認されているのはいくつかあります。アミノ酸のシトルリンもその一つ。

 

まとめ

頻度の問題は、精子の量や運動性に影響しますので、子作り中の方が悩まれることも多いようです。このほか、子作りにおける男性側の思いこみについても、後日触れたいと思います。

あふれる情報に振り回されず、疑問があれば医師に相談するようにしてください。何よりも妊活についての正しい知識を持ち、「子作り」の呪縛を解き離すことが大切だと思います。

子作りのコツ

子作りを考えたら、まず体を健康に保つこと。それが卵子や精子の老化を防ぎ、妊娠しやすい体へとつながります。

子作りのコツはこちらの記事でもご紹介しています。是非お読みください

女性は特に肥満に注意し、妊娠前に無理のないダイエットをしておきましょう。食品からだけでなく、葉酸をサプリメントから補給しておくこともお勧めです。

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