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ナースほど誇れる仕事はありません

ナースダイアリー・超忙しい看護師のひとりごと

夜中に起きる、泣き叫ぶ~子供の睡眠の病気、夜驚症や夢遊病、夜尿症

睡眠に伴う病気は、おとなだけでなく子供にも起こります。毎晩、夜中に起きるなど子供の睡眠でお悩みの方のご参考に、子供に多く見られる代表的な睡眠の病気、夢遊病、夜驚症、夜尿症について、ごく簡単にお伝えします。

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子供の睡眠の病気で代表的なもの3つ

子供に多い代表的な睡眠の病気は、次の3つです。

  • 睡眠時遊行(ゆうこう)症(夢遊病)
  • 睡眠時驚愕(きょうがく)症(夜驚症・やきょうしょう)
  • 睡眠時遺尿(いにょう)症(夜尿症)

多くの場合、成長とともに軽快するので心配はありませんが、本人や周囲が困っている場合は、医療機関で相談しましょう。時には危険な場合もありえます。

※夜更かしなどが原因で朝起きられない子供が増え、不登校につながりやすいなど、子供の睡眠障害が問題となっていますが、今回は睡眠障害については触れていません。

参考: NHKクローズアップ現代 
2015年1月8日放送 不登校12万人のかげで~広がる子供の睡眠障害
//www.nhk.or.jp/gendai/articles/3597/1.html

 

睡眠時遊行症(夢遊病)

睡眠中に布団やベッドから起き上がり、あたりを歩きまわります。走ったり、屋外へ出て行く事もあります。睡眠時遊行症の多くは、ノンレム睡眠のステージ3,4という熟睡している状態の時に起こり、女児より男児に多く起こります。

症状

夜中に起きると行動がパターン化して、何か取り憑かれたかのように、同じ行動をほぼ毎晩繰り返すこともよくあります。しばらくすると、また眠りますが、翌朝目が冷めても、睡眠中に自分が歩きまわったことなどは覚えていません。

トイレに起きたのかと思ったら、玄関を明けて外に出て行ってしまった。部屋の中を走り回っている、窓を乗り越えようとした、等危険な行為を行うこともあります。

睡眠時驚愕症(夜驚症・やきょうしょう)

睡眠中に突然悲鳴を上げたり、泣き叫んだりします。多くはそのまま眠り続けますが、自分の声に反応して起きてしまったりすることもあります。しかし、何があったのかはあまり覚えていません。

4~12歳の子供に発症することが多い

睡眠時遊行症と同じく、深い睡眠であるノンレム睡眠のステージ3、4の時に起こります。

 

睡眠時遺尿症(夜尿症)

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いわゆるおねしょです。原則として、年齢が5才以上の子供で、自分の意志とは全く関係なく起こる睡眠中の排尿が、週に少なくとも2回以上繰り返される場合に診断されます。

女児より男児に多く、高校に入学する頃まで続くケースもあります。

 

子供の睡眠の病気、原因と治療は?

子供の睡眠の病気は、いずれもストレスと関係があるとされており、子供の成長にともなって、自然に治っていきます。個人差はありますが、多くは思春期になるころまでに軽快します。

宿泊学習などがあって心配な場合、医師に相談すると対処薬を処方してくれるかもしれませんが、必ず症状が出ないという保証はありません。先生に事情をはなし理解して貰うことが大切です。

原因

子供の睡眠の病気は、心理的要因が大きく、無意識にストレスがかかっている時に良く見られます。引っ越しで環境が変わった、等大きな環境の変化も原因となりますが、口、聴覚、触覚、味覚、すべてが刺激です。

日常生活では色々な刺激や興奮があるのが当たり前で、様々な刺激に触れ、なれながら成長していきす。子供の睡眠の病気の多くは、成長とともに軽くなっていきます。

治療

通常は治療の必要はありません。睡眠時遊行症や睡眠時驚愕症で、症状によって周囲の人が困っている場合には、三環系抗うつ薬の使用が検討されます。三環系抗うつ薬は、中高生になっても睡眠時遺尿症があり、本人が気にしている場合に使われることもあります。

夢遊病や夜驚症は、外にフラフラ出て行ってしまったり、走り回ってぶつかったり。本人や周囲の人間に危険がある場合もありますが、子供の体格が良い場合など制止するのが困難なこともあります。頻繁におこったり、困っている場合は医療機関に相談することが大切です。

 

まとめ

子供の睡眠の病気は、成長とともに自然に治ることがほとんどです。しかし、夜中に歩きまわったり、叫んだりと言った症状は本人も疲れたり、周りの人の生活に支障が出ることもあります。そのようなときには、医師に相談し薬の対処も考えられます。

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