ナースほど誇れる仕事はありません

健康を大切にしたい方へ贈るひとりごと

ナースの働き方とお金の関係~夜勤の沙汰も金しだい

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ナースが辞めたい、と思う最大の理由は夜勤。例えば以前は、病棟ナースは「夜勤をして残業できて、土日も出て当たり前」という不文律がありました。

そのため、仕事と生活の両立ができなかったり、健康上の理由などで妊娠、子育て期に辞める看護師も多く看護師不足の、大きな要因ともなっています。

現在では、画一的な勤務形態を見なおして、従来の2交代、3交代のほかに、変速2交代、変速3交代、さらに夜勤専門看護師や短時間正職員制度など、多様な勤務形態が導入されるようになってきています。


夜勤についても、給料に反映させることで、夜勤をする看護師としない看護師双方が、お互い様でwin-winの関係を保てる仕組みを、導入している病院も。

 


業務に追われ情報から遮断されがちな病棟ナースや、就職を目指す看護学生に知ってほしいこと。それは

看護師だって多種多様な働き方が選べる!


働き方とお金は切っても切れない関係

正職員で交代勤務をしている場合に比べ、他の勤務形態を選んだ場合多くの場合は、手取りの収入が減ります。「収入が減る働き方は出来ない」と考える、「家計を支えている」人や「今より生活レベルを落としたくない」人もいるのは当然です。

一方、子育てや勉強など、今の生活を大事にしたいから、「時間は多少のお金には変えられない」と考える人もいます。

「バリバリ働いて収入を多くしたい」
「収入がそこそこあって、ある程度時間に余裕がほしい」

どちらの働き方もできる、個人の優先順位に合わせて選べる仕組みが望ましい。

 

夜勤をお金で差をつける

夜勤が給料に反映されるしくみは、辞めずに仕事を続けられる一つの方法となり得ます。良いたとえでは無いですが、「夜勤も金しだい」

夜勤が出来ない看護師は、給料が減るが時間は増える。
毎月一定回数以上の夜勤を引き受ける看護師には、定額の特別手当を支給。

夜勤が給料に反映される仕組みの例

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夜勤を5回以上こなす看護師に、定額部分と勤務実態で変動する時間外手当、割増賃金を支給しています。

 

働き方の納得感を増す仕組み

夜勤はできない、フルタイムでは働けない、というナースを抱えるとなると、抜けた穴を埋めるための人員確保が必要となります。

夜勤の有無で給料に差をつけることで、夜勤が出来ない看護師は、周りへの気兼ねなく夜勤をしないことを選べます。夜勤が出来ない人の分も引き受けている看護師は、お金で報われていることで納得感が増します。

 

72時間ルール

「看護師の月平均夜勤時間は72時間以下」これが72時間ルールです。これを守るためには、

  • 2交代制の場合: 月4回(1回の夜勤が16時間のため)
  • 3交代制の場合: 月9回(準夜勤、深夜勤ともに1回8時間とした場合)


としなければいけません。

 

夜勤専従看護師

夜勤を多く引き受ける看護師も、これを超えては勤務は出来ないので、人員の確保には夜勤専従看護師の活用も多くなりました。

2012年の改定で夜勤専従看護師の夜勤時間の上限は撤廃されました。これをを受けて、病棟で月に1~2人を夜勤専従者にし、月ごとにスタッフ間でローテーションして、他の看護師の72時間ルールを順守するという病院が増えています。

人材派遣でも、夜勤専従看護師が多くなっているのは、こういったニーズも増えていることが反映されているのでしょう。

72時間ルールの例外
救命救急センターICUNICU、HCUなどの集中治療系の病棟や回復期リハビリテーション病棟、緩和ケア病棟、認知症治療病棟

働き方に選択肢を設ける

子育てや介護など家庭生活との両立、勉強や自己啓発の時間確保、健康状態や年齢に応じた負担軽減。これらのために働き方を選びたい、という希望は多い。

働き方の選択肢は大きく分けて、次の3つです。

①勤務帯の選択
②1週間単位の選択
③長期を見通した選択


勤務帯の選択
・勤務開始時刻の選択。フレックスタイム制、時差始業と時差就業
・夜勤なし。日勤のみ、または、早出・遅出のみ
・夜勤専従(1回16時間勤務)で月9回
・超過勤務なし
・短時間勤務(1日3~6時間などを選択可能に)
・出勤日数を4日にする(1日の勤務時間を10時間に増やす)(大学院などへの進学
・朝2.5時間の早出、土日の夜勤)(看護師2年家庭で学ぶ准看護師の正職員)
・同一病棟で2交代、3交代を選択可能


1周間単位の選択
・土日勤務なし
・土日のみ勤務
・勤務時間はそのままで、週2~4回の出勤回数にする

長期を見通した選択
・子供の夏休み中は無給で休業
・農繁期にまとまった休みを取る(農家の主婦の場合)
・海外協力活動のための休職、短時間勤務制度

 

多様な働き方をする看護師が一緒にうまく働ける?

働き方に選択肢を設けている病院の事例では、短時間勤務者の存在が、フルタイムの看護師の超過勤務を減らしていると報告されています。

今までフルタイムだった看護師は、すぐに常勤スタッフと同じように働いたり、看護学生や新人の指導担当を任されたりします。

短時間勤務で働く看護師は、機能別看護やフリー業務からスタート(検査の異動、入浴介助、入院患者受け入れなど)、慣れたらより責任の重い、患者の担当、部屋担当などを受け持つようになります。

短時間勤務者が日中、プラスアルファの戦力として働いてくれるのです。


看護師の仕事と生活の両立

9Kともいわれる看護師の仕事ですが、オフの生活を楽しんだり、家庭を持って子育てをしたり、身近な人の看護をしたりも当然する。

様々な生活経験や人生経験が看護のプロとしての仕事に、プラスアルファをもたらすことも多い。とは言え超忙しい看護師、生活と仕事の両立には、様々な問題が立ちはだかります。

従来の働き方では、「仕事は続けたいのだけれど、夜勤がネックで辞めざるを得なかった」潜在看護師が増えるばかり。働き方が選べることで、離職率が下がり、潜在看護師の再就労増も見込めます。

まとめ

看護師の事情はひとりひとり違います。それぞれの状況に応じた、生活と両立しやすいような、働き方を選べる仕組みが今後増えていくと、辞めて潜在看護師になってしまうことなく、長く働ける。看護師不足の解消にも一役買うことでしょう。


多種多様な働き方の選択が、看護師の定着とよりプロとしての看護サービスに繋がります。あなたも今とは違う働き方を選ぶ時が来るかもしれません。

働き方に応じたお金のしくみも、また必要なことです。



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