ストレスによる病気と心身のゆがみを起こす原因、5つのストレッサー

前回、ストレスは心身のゆがみ、とお伝えしました。今回はストレスの原因となる5つのストレッサーについて、またストレスによる病気の概要について表にまとめ、ごくシンプルにお伝えします。

ストレスが引き起こす病気とストレスの原因ストレッサーの種類と特徴

ストレッサーの種類と要因

ストレスとは外部からの圧力で凹んだボールのように、外的、内的要因から起こる心身のゆがみです。このゆがみの原因となるものをストレッサーと呼びます。

一般的にはストレッサーによって引き起こされる状態もまとめてストレス、と呼んでいます。

心身のゆがみを引き起こす原因は、主に以下の5つです。物理的、科学的、生物学的なストレッサーは外部要因がほとんどで、身体に関係しますので、避ける工夫や手段は比較的多くあると言えます。

しかし、心理的、社会的なストレッサーは心の問題が多く、うつや引きこもりなどにつながる要素として難しい問題ともいえます。身体の不調も起こります。

この中から、心理的、社会的ストレッサーが引き金と考えられている、病気や症状についてまとめました。

病気・症状	特徴
円形脱毛症	日頃のストレスの影響で交感神経が緊張して血管が収縮する。その結果、頭部への血流が悪くなり、毛根への栄養補給ができずに脱毛する　「免疫不全」も原因ではないかと疑われている
メニエル病	めまいやバランスのおかしさ　めまいと吐き気が繰り返し起こる。耳鳴りや難聴を伴う　30～50歳代に多い
片頭痛	女性のほうが男性よりも3～5倍ほど多く、遺伝的要素が高いともいわれている。日常生活では、食事や睡眠不足、ストレス、天候の変化、光、たばこの煙などが引き金になるといわれている。
過敏性腸症候群	慢性的な下痢や便秘、ガス過多などの症状が現れる　緊張や不安などのストレスが原因で起こる腹痛や腹部不快感、便通異常
過換気症候群（過呼吸症候群）	ストレスなどの原因で呼吸過多になり、頭痛やめまい、手の指先や口のまわりのしびれ、呼吸困難、失神など、さまざまな症状を起こす　男性よりも女性、しかも若い世代に多く見られる。

ストレスは動脈硬化の危険因子でもあります。ストレス以外の危険因子には

などがあります。

血圧や血糖値、コレステロ－ル値など健康診断の検査数値の見かたも一部抜粋してまとめました。

春は定期健康診断の実施も多いので検査結果が手元にきたら、以下の表で確認してみてください。

他の項目については表の下のリンク先でより詳しく見ることができます。（；を:に変えてください）