採用される転職履歴書のコツ、教えます!
転職における履歴書は、応募者の第一印象です。転職活動においては非常に大事な要素の一つで、ここでふるいにかけられてしまえば、その先には進めません。採用担当は履歴書や面接で本当は看護師の何を見ているのか、採用側の本音から読み取ります。
ここが全て!履歴書の第一印象
採用担当は履歴書のどこから見ると思いますか。一般的にはまず目がいくのが写真です。次に全体を見た時の空白。転職の場合は、職歴(勤務期間)、面接では転職理由を必ず聞かれます。
履歴書の第一印象で注意する基本事項
- 写真
- 空白
- 職歴
看護師の紹介会社に頼らない転職のコツ
看護師の人材紹介会社に登録して転職をする場合は、履歴書の書き方、面接の仕方、転職理由の伝え方、など細かい部分までサポートがあります。
紹介会社に頼らないで自分で転職先を探し、転職活動をする場合の基本的な注意点は、履歴書の書き方と面接で話す内容です。
最初に目がいく写真
履歴書の顔である写真で、ある程度の印象が決まってしまいます。写真はスタジオでとる必要はなく、スピード写真でも良いのですが、問題は服装。普通のスナップ写真も避けます。
カジュアルな私服で撮影していたり、普通のスナップ写真を切り抜いて貼ってあったりすると、たとえ本人がしっかりしていても、第一印象で「大丈夫だろうか」と不安になってしまいます。
髪型も清潔感のあるスタイルが好ましいです。長ければ一つにまとめるなどしましょう。
履歴書の写真の基本はスーツです。最低限のマナー、一般常識は守りましょう。
空白をつくらない
履歴書の項目は、すべて埋めます。項目欄に何も書くことがなくても、「なし」、「特になし」など必ず記入し意志表示をすること。
配偶者の有無、中には、職歴や資格の欄にも何も書いていない人もいますが、このような履歴書を見て採用したいとは思いません。
少なくとも看護師資格は持っていなければ、看護師を仕事にすることはできませんよね?免許証の写しを同封していても、書くべきです。
職歴で見ること
前職(現職)は何か、も当然見ますが、転職回数、頻度、未就業期間の長さ(ブランク)も気になる点です。
看護師の給料は看護師として働いた期間を合算した年数で決まることが多いので、一つの病院に務めていた期間は短くても、転職して給料が下がることはあまりありません。
そのため、一度転職をした人は「転職グセ」がついてしまう人も少なくないのです。
採用担当から見ると、転職回数が多く、どの病院も1年前後でやめていたりする看護師は、「採用してもすぐ辞めてしまうのでは」という心配があります。
転職回数が多い人、短期間で転職を繰り返している人は、必ず面接で転職理由を聞かれるので、心の準備をしておく必要があります。
病院間の情報交換
応募者の勤務している病院から情報を得る機会は少なくありません。知り合いがいたり、照会したりすることが多いからです。
単なる照会では当たり障りの無い回答になることもありますが、知り合いがいた場合は、例えば問題のある看護師である、と言った情報を得ることもあります。
逆に転職先の知り合いから、当該看護師についての照会があることも。
こういったやり取りは、多くの病院間でも行われています。辞める病院での働き方、退職の仕方も非常に重要であることを忘れてはいけません。
ブランクの考え方
職歴のブランクは、看護師本人も心配するところですが、採用側も2,3年以上のブランクとなると気になります。
医療の現場はどんどん変わるので、現役の看護師も常に勉強していく必要があるからです。
とは言え、病院や看護師協会、人材派遣会社などの、復職支援プログラムがあり、新人と同様に研修を受けることは可能です。
本人の希望が有れば採血や緊急時の対応などを一通り研修してから、現場に入れる病院もあります。
復職の希望が有ってもブランクが不安で潜在看護師のまま、という看護師も多いです。
看護師不足解消のためにも、ブランクが長くて心配な場合は、復帰しやすい環境があるところを選んで復職してほしいです。
面接で重視されるコミュニケーション力
面接で見たいのは対話力、コミュニケーション力です。医療はサービス業と言われるように患者さんとのコミュニケーションは必須。
また、一人では何もできませんから、医師を始め同僚とのコミュニケーションも重要です。
面接で見るポイント
多少のブランクは有ったとしても、国家試験をクリアして看護師免許を持っているわけです。
スキル・知識面でのベースはあるわけで、面接では話す内容自体も重要ですが、それ以上に
- 質問に対してきちんと答えているか、受け答えがきちんとできているか
という点が重視されます。更に重要なポイントは
- この看護師と一緒に働きたいか
という視点です。
質問はポジティブに
応募者からの質問を問われた場合、後ろ向きな質問はしないこと。
例えば、「こちらの病院の離職率は」とか「有給休暇は法律で決まっているとおりに取れますか」など。一見真面目な質問ですが、マイナスのイメージをもたれがちです。
それまで好印象を持たれていても、最後に印象が悪くなっては非常にもったいない。質問の仕方、内容にも気をつけたほうが良いでしょう。
2採用担当の本音
最近医療界も、人材紹介会社を活用した転職活動が一般劇になってきています。少し前であれば、紹介会社経由の看護師さんは
- 楽な転職をしたい
- 自分で探すのが面倒
というかたが多い傾向にあり、あまりよい印象はありませんでした。現在は紹介会社経由でも、熱意のある看護師さんが多く、優秀な人を採用することもできます。
紹介会社経由の採用も一つの選択
紹介会社を利用することが当たり前となりつつある今も、基本的には自分で選んで応募してくる、熱意のある看護師に集まって欲しい、というのがどの医療機関でも本音であると言っても良いのでは無いでしょうか。
とは言え、知名度が高く応募者が殺到するような一部の病院を除き、多くの医療機関は人材紹介会社の力に頼らざるを得ないのも、また現実です。
採用側が見た転職で失敗しない病院の選び方
働きやすい病院を見分けるのに一番の方法は、現場のスタッフの声を聞くことです。
様々な制度や環境が用意されていても、実際に適用されていなければ意味はありません。それは文字だけの情報ではわからない部分です。
現在は、インターネットで検索すれば多くの情報が得られます。転職希望先の評判などを見ることも多いでしょう。
しかし、ありもしないことをオーバーに書き込む人もいます。書き込まれた情報は鵜呑みにせず、一歩引いて話半分に見る視点が重要です。
判断するのは自分
採用側が応募者を履歴書や面接で判断するように、応募者も病院についての情報を十分集めることが大事。
説明会に参加する、実際に働いている人に話を聞くなどで判断しましょう。
最近では転職希望者にもインターンシップを制度化している病院もありますので、希望の病院の制度について調べることも大切です。
まとめ~転職で重要な履歴書の書き方と面接
転職希望者と医療機関がマッチングしているかどうかは、一緒に長く働くための重要な要素。採用担当は履歴書、面接でそこを見ようとしているのです。
応募者の第一印象を決める履歴書の書き方、面接について、採用担当の見かたを知ることは、転職で失敗しないための基本といえます。
「Anのひとりごと」~今日も1ページ