健康と日々の徒然~Anのひとりごと

心と体の健康を大切にしたい方へ贈るひとりごと

転職先の探し方~人材紹介を利用するメリット・デメリット

新人看護師の辞めたいを防ぐ、師長のマネジメント能力についてお話してきましたが、様々な対処にもかかわらず、離職し、転職する看護師は少なからず出てきます。離職を決断した看護師が転職先を探す方法は2通り。今回は転職活動についてお伝えしましょう。

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転職先を探す方法は2通り

離職した看護師は、ほとんどの場合転職しています。

給料や勤務形態などの条件、もっと自分に有った職場があるのではないか、という期待を持ち、離職して新しい職場を探す決断をするのです。

転職先の探し方は、自分でさがすか人材紹介会社を利用するかです。それぞれのメリット・デメリットを簡単にまとめました。

在職中に転職先を探す場合は、時間や手間を考えると、人材紹介会社を利用するのが楽です。

デメリットを十分理解したうえで上手に活用し、転職を成功させるコツをお伝えします。

 

自分で探す

自分で探す場合、情報の入手先は

  • 知人の紹介
  • ハローワーク
  • 看護協会のナースセンター

となります。自分で探しアプローチするからこそ、わかることもたくさんあるので、希望に有った転職先を探すことができるでしょう。

 

時間と手間、行動力が必要

一番信頼できるのは、自分で行動し、自分で見聞きした情報です。しかしそれには時間や労力がかかります。

聞きにくいこともきちんと説明を求めたり、自分の価値を客観的に相手に伝えたり、勤務の希望など、交渉力も必要です。

自分で行動、交渉できる人はこちらの方法のほうが、確実にマッチングした転職先を探すことができるでしょう。

しかし、例えば家族の転勤で遠くに引っ越す、地方在住で東京で転職先を探したい場合など、希望の勤務地の転職情報を詳しく知ることは難しいと言えます。

 

知人の紹介

看護業界は何かと横のつながりがあります。しかもどこの病院も看護師不足で困っている。なかにはスタッフが看護師を紹介すると、報奨金を出す病院もあるくらいです。

ただし、知人の紹介には良い面も悪い面もあります。

どんな病院なのか、人間関係はどうなのかと言った裏事情も教えてもらえる半面、もし意に添わなくても、断りにくい、辞めにくい、こちらの条件を強く言えない、と言ったマイナスの面もあるのです。

お互いに気まずい思いをしないためには、話をきくだけにしても、事前に自分で調べてから話を聞くかどうか決めたほうが良いと思います。

行ってみたらすでに話が進んでいた、と言うこともあるので、慎重に進めましょう。

 

ハローワークの転職情報

転職サービスが今のようにたくさんできる前は、求人情報はハローワークの利用が一般的でした。

ハローワークは失業したら行くところではなく、在籍中でも求人情報を紹介してもらえます。自宅から検索することも可能です。

しかし、ハローワークは看護師に特化したサービスを提供しているわけでないので、看護師ならではの検索で情報を絞ることはできません。

また、古い情報であったり、ピンとくる情報が少ないということもあります。

看護師と言う職業に絞って、早く転職先を見つけたい場合は、物足りない情報源ともいえます。

通常の窓口:平日8:30~17:15

人口20万人以上の都市にあるハローワーク
平日8:30~19:00
土曜10:00~17:00
(各事務所により異なります)
ハローワークインターネットサービス - 仕事をお探しの方へのサービス

 

看護協会のナースセンター

看護協会が運営するナースセンターが各都道府県にあります。

無料で職業紹介を行っているほか、ブランクのある看護師や潜在看護師の掘り起こしに、最新の知識・技術を学ぶ研修会や、就職相談会などを開催したり、個別の相談にも応じています。

ネットではeナースセンターを運営しています。(似たような名前の紹介会社があるので注意)

ただ、登録件数があまり多くなく、地方の公的な病院などの情報があまりないのがネックです。

都道府県のナースセンター
平日9:00~16:00(土曜日に開いているセンターもあります。時間などが異なるセンターもあるので、必ず確認してください)
eナースセンター―都道府県看護協会による無料職業紹介事業―

 

人材紹介会社、転職サイトを利用

ネットで求人情報を探すと、たくさんの情報がありますが、ほとんど「人材紹介会社」の情報です。

勤務地や業種、希望条件を設定して検索することができるので、簡単に自分にあっていると思われる情報を探せますが、詳細を知るためには、個人情報を登録する必要があります。

 

紹介会社を利用する最大のメリット

人材紹介会社に登録して、転職先を一緒に探してもらうのは、なんといっても楽です。

仕事をつづけながら、転職活動を始められることが、最大のメリットでしょう。無料で転職先を探せ、情報収集も応募の手続きも、待遇の交渉もお任せなのですから。

また、個人では拾いきれない情報も得ることができます。転職紹介のプロですから交渉も手馴れています。

たくさんの看護師を見ているので、自分のスキルがどのように評価されるのかも、アドバイスをもらえます。

もう一つ大きなメリットは、非公開求人の情報をたくさん持っていて、紹介してもらえること。

条件の良い医療機関や企業は誰でも就職したいので、応募者が殺到しそうな求人は非公開となっていることが多いです。

また紹介会社の持っている情報は、ハローワークやナースバンクと比較すると、かなり豊富で、選択肢も多いです。

 

人材紹介会社とは

仕事を探している人(看護師)と、働く人を探している企業(医療機関)をマッチングするサービスを行う、民間企業が人材紹介会社です。

求職者(看護師)はすべてのサービスを無料で受けることができます。(個人に金銭的な負担を求めることは法律で禁止されている)

医療機関の採用担当者との面接にも同席してくれ、給与や休日のことなど、聞きにくいことも聞き出してくれたり、有利な条件を交渉してくれたりもします。

しかし、営利を目的としたサービスであることを忘れては行けません。

中には自分の報酬をアップするためにマッチしない転職先を紹介したりすることも、無いとは言えないのです。

 

お金を出すお客様と無料のお客

紹介会社にとって、求職者であるあなたも、採用したい医療機関もどちらもお客様です。

しかし、あなたはお金を払いません。紹介会社は医療機関が支払ってくれる紹介手数料で成り立っています。

採用したい医療機関に看護師を紹介し、採用が決まると医療機関は紹介会社にその看護師の年間給与の3割前後を支払うのが一般的。

 

本当に最適な職場?

たくさんある求人情報の中から、あなたに「最適」な職場を経験豊富なキャリアアドバイザーが紹介してくれるのが、紹介会社の仕組み。

なのですが、本当に最適なのか、と言うところには疑問もあります。

「採用が決まったら紹介料が発生」と言うビジネスモデルですから、紹介会社としては、一人でも多くの看護師を医療機関に送りたいものです。

本当に最適な職場を紹介、というよりも、登録した看護師をまんべんなく「振り分ける」と言う部分がないとは言えないのは、仕方がないことかもしれません。

 

登録したら連絡攻撃

よくある苦情が電話やメールで連絡がどんどん来ること。

この場合、こちらの希望、例えば「〇◯の情報だけが欲しい。そのほかの情報は必要ない」とはっきり伝えることです。

詳細な情報を知るためには、紹介会社に一度出向かなければいけないかもしれませんが、転職に成功するためには、そのくらいは目をつむりましょう。

逆に、希望条件を伝えているのに、全く紹介してもらえない場合。新規参入会社で紹介できる案件をあまり抱えていないところに多いようです。

登録する紹介会社をきちんと調べることも重要です。

 

担当者しだい

上司しだいで職場は天と地にわかれますが、人材紹介会社の担当者にも同じことが言えます。

成果報酬型の給与体系だったり、成約ボーナスが出ることも多いので、「マッチング優先」よりも「成約件数優先」になりがちな面もあるからです。

また、誠意のある担当者でも、どうも相性が悪い、と言うことも少なくありません。Aさんにはとても良い担当者が、Bさんには合わない、と言うこともままあります。

紹介会社を利用する場合は、1社に絞らず、数社に登録した方がより転職の成功につながりやすいといえます。

当ブログで登場する、転職に成功した看護師が登録した紹介会社は、看護師を辞めたい時に転職を考えたら~看護師が転職で成功するコツでご紹介しています。

 

とことん付き合う

最初に紹介してもらった2~3件で転職先を決定すると、損をしてしまうかもしれません。

提案した1件目で決めてくれる看護師と、100件紹介してようやく決めてくれた看護師さん。担当者としたら、どちらの看護師さんが良いでしょうか。

どちらも報酬は同じです。1件目で決めてもらった方がよいに決まっています。

さらに、困っている病院ほど高額の成約料を払ってくれます。紹介会社にしてみれば提案初期に高額な医療機関で成約させたい、と思うでしょう。

最初に熱心に進めてくる病院ほど、より困っている(看護師がすぐやめるなど、問題があるのかも)と疑ってかかるくらいの気持ちを持ってもよいかもです。

 

人材紹介会社をうまく利用するコツ

情報量、サポートなど総合して考えると、確かに人材紹介会社に登録して、在職中に転職先を考えるのが良いかもしれません。

しかし、いくらお任せでOKと言っても、相手任せにし過ぎると、離職率が高いなど、わけあり案件を紹介されているかも知れません。

ちょっと難あり、の病院ほど紹介会社にとっては大事なお客様です。お互い持ちつ持たれつの関係なわけです。

ですから、紹介会社を利用して転職する場合も、「自分で選び、自分で判断する」ことが大切。

提供されるサービスはフルに利用しても、紹介会社任せ、担当者任せにしないことが、紹介会社を利用して転職に成功するコツです。

看護のお仕事で相性の良い担当者をみつけ、転職成功につなげましょう

職場のリアルがわかる転職

 

まとめ~転職成功は人材紹介会社のメリット、デメリットを知る

離職した看護師は、ほとんど転職しています。転職先の探し方は、自分で探すか人材紹介会社を利用するかの2通り。

それぞれにメリット・デメリットがありますが、在職中に探すのであれば、時間や手間の面で紹介会社の利用がオススメです。

ただし、紹介会社を利用して転職に成功するには、デメリットもしっかり理解して上手に利用する必要があります。

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