子供が出来ない原因は、普段の食生活や運動、体重管理、妊活食材選びなどで、間違った思い込みで妊活をしているのかもしれません。妊娠するには高齢と言われる35歳からの妊活についてお伝えします。
35歳からの妊活
一般的に妊娠は難しいとされる35歳を過ぎても、自然妊娠される方はいらっしゃいます。しかし、子供が欲しくて妊娠に良いとされる食材やサプリなどを摂り、基礎体温を測ったり、と様々な妊活と言われる事を実行しても、子供ができない人もいらっしゃいます。
排卵がない、子宮内膜症を合併、など医療的な治療が必要な場合はまた別問題ですが、多くの場合間違った思い込みでの妊活が、子供ができない原因であることも少なくありません。
妊活と不妊
去年結婚した友人がいます。37歳です。婚活歴5年で、子供が欲しくて自分の年齢を考え、最後のチャンス!とネットの結婚サイトに登録したところ、良い伴侶に出会うことができました。
当然すぐに葉酸サプリを飲むなど、妊活をはじめましたが結果はまだです。妊娠が難しいと言われる35歳をすでに超えています。
医療機関で相談*したところ、卵子の数がかなり少ないので難しい、と言われて相当落ち込んでいました。その上彼女には妊娠しにくい生活習慣もあったのです。
*不妊検査(後述)をしたそうです。
女性の年齢が妊娠の確率を左右する最大の因子
女性の年齢が妊娠の確率に影響するのは「卵子の数と質」に差が出てくるからです。どんなに医療技術が進化しても、コレだけは乗り越えることができない壁の一つ。
最近は卵子ほどでは無いけれど、精子にも加齢の影響があることがわかってきています。
女性が持っている卵子の数は決まっていて、産まれた時が一番多く後はドンドン減っていくばかりなのです。
更に、加齢とともに質も低下するため高齢の妊活は難しい。35歳をすぎると妊娠しにくくなるのは、卵子の数が減る、質が低下することが最大の要因です。
卵子の数を増やすことは無理ですが、体を健康にすることで加齢による質の低下をゆっくりにすることは可能です。
事実、40歳代でも自然妊娠される方もいらっしゃいます。妊娠しやすい体質をつくる生活習慣が重要となってきます。
こんな症状はありませんか
今の体の状態が妊娠力を左右しているかもしれません。こんな症状がないかチェックしてみましょう。
月経が不順、生理痛が重い、生理が重い・軽い
婦人科系疾患の心配があります。病院で健診を受けてみましょう。
冷え、運動習慣が無い
血流の悪化。女性の体は温まっていることが大切です。
貧血
酸素不足。妊娠で重症化の心配。不妊治療をする女性には貧血気味の人が多いです。
妊娠すると更に鉄分が不足するので妊娠前に改善しておきましょう。
食事バランスの乱れ、過度の飲酒、運動習慣なし
生活習慣病リスクが高い。栄養不足、卵子の質や子宮の状態にも影響あり。
酸化ストレス
日常的にハードな運動、肉体労働など 遺伝子にダメージを与えるので妊娠できても育たないということも起きる可能性があります。
糖化ストレス
卵巣に糖化物質がたまるとPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)という、卵子がうまく育たない状態になるかもしれないという報告があります。
それだめ!の妊活
妊娠に良かれと思っている妊活、こんな習慣はありませんか。思い違いなどから、かえって不妊体質にしてしまっている人が少なくないのが現実です。
卵子の老化を送らせるためにも、食生活などの生活習慣を見直し、仕事やダイエットなどで、体にも心にも負担をかけないような生活を心がけましょう。
食品について
大豆イソフラボンの過剰摂取
脳が「エストロゲンがたくさんある」と判断し、排卵しなくなってしまう可能性がある。
エストロゲンは子宮に作用して妊娠しやすい体を作り、骨を丈夫にする、張りのある肌にするにするなどの他、自律神経にも大きく関わっている女性ホルモンです。
果物をたくさん食べる
ビタミンの摂取のために摂る果物は、脂肪分は少ないですが糖分が多く、血糖値が上昇して糖化作用が起こり、卵子の老化に結びつく可能性が高い。又、体を冷やすことも多い。
肉よりも魚をより食べる
魚に多く含まれるオメガ3不飽和脂肪酸は、血液をサラサラにして生活習慣病の予防が期待できることはわかっています。一方肉はカロリーが高い、コレステロールも多く健康に悪いイメージがあるかもしれません。
しかし、赤みの部分はカロリーが低く、体の中で重要な働きをします。また、鉄分が豊富です。肉に含まれる鉄分はヘム鉄と言い、植物に含まれる非ヘム鉄より5~10倍も吸収率が良いのです。
鉄分が不足していると卵子の質が下がり、妊娠率も下がることがわかっています。
野菜中心でダイエット
肥満は不妊の原因です。しかし間違ったダイエットで痩せても妊娠体質にはなりません。生理が無くなるようなダイエトでは妊娠は望めません。
野菜はビタミンやミネラルが多く、カロリーも低めです。しかし、筋肉を作るたんぱく質が無いお脂肪は燃えず、炭水化物を摂らなければ筋肉がヘリます。
極端なダイエットは子宮や卵巣の機能を衰えさせてしまいます。
調理済みサラダ、野菜ジュースの多用
水溶性ビタミンやミネラルがほとんど残って無いことも多く、野菜ジュースは添加物や糖分が気になります。
和食よりも洋食が好き
洋食は和食に比べ、高カロリーで脂質が多く、妊活の食事にはあまり向いていないと思います。和食は肥満防止にも役立っています。
動物性油脂が少なく、理想的な栄養バランスと言われ、平成25年に世界無形文化遺産に登録されています。
食べる順番
最近ダイエットに、食べる順番が効果的と言われますが、妊活中の方にもおすすめです。野菜、たんぱく質、炭水化物の順に摂ると太りにくい、と言われています。
血糖値の急上昇は体に糖化が起こり、AGEsという老化物質が生成され、卵巣も老化してしまいます。具体的な順番は
食物繊維(野菜サラダ、野菜の煮物、海藻など)→汁物→たんぱく質(卵、魚や肉、ヨーグルトなど)→炭水化物(ご飯、ぱん、麺類など)→果物がおすすめです。
油は極力避ける
脂質はたんぱく質、炭水化物と並ぶ三大栄養素の一つで、妊活中の人にもメリットがあります。
油といっても肉の脂身、バターなどに含まれる飽和脂肪酸のとりすぎはよくありませんが、オリーブオイル、亜麻仁油、えごま油、DHA,EPAなど魚に含まれる不飽和脂肪酸は、抗酸化作用があり、積極的に摂るべき油です。
大手メーカーのサプリメント
大手メーカーというと、安全、安心、効果も高いと考えがちですが、一概にそうとも言えません。
安すぎるものは原材料が石油由来の化学製品の場合もあります。
原材料名、栄養成分などの表示、GMPマークの有無などを判断基準にすると良いでしょう。
GMPとは原材料の受け入れから製造、出荷まですべての過程において製品が「安全」に作られ、「一定の品質」が保たえるようにするための製造工程管理基準のことで、厚生労働省もGMPマークを判断の基準にすることを勧めています。
運動について
体を動かさない、運動はあまりしない
運動は肥満や生活習慣病の予防、筋肉を鍛えるなどに欠かせませんが、妊娠したい女性にとっても運動不足は大敵です。
週に1時間運動する時間を増やすと、排卵障害が7%ずつ改善する、という報告もあります。時間が増えるごとに改善率が高くなり、5時間でピークに達することがわかっています。
運動が排卵率を高めるのは、まず体脂肪が減るためです。脂肪に圧迫されて血行が悪くなり、子宮や卵巣が小さくなることが妊娠率を下げる一因と考えられています。又、運動は血流の改善ももたらし、卵巣、子宮に行く血流も良くなります。
男性も運動不足は不妊の原因。男性ホルモンのテストステロンは運動不足で筋肉が衰えると減少し、生殖機能の働きが悪くなります。
激しい運動が好き
運動は妊活に男女ともおすすめですが、激しい(高強度)の運動をしている人のほうが、妊娠までの期間が長くなることがわかりました。
激しい運動は体に負担を書け、ホルモンバランスを乱す恐れがあり、妊娠の機会が少なくなる可能性があります。
ランニングにはまっている
女性の陸上選手の中には生理が止まったり、不順になっていたりする人が少なくありません。体脂肪が極端に少ないと、体はエネルギーを節約するために、生命維持には関係が無い排卵を止めてしまうからです。
排卵障害のため妊娠の機会がなくなってしまいます。
無理なダイエット
無理なダイエットも、無月経や月経不順になる恐れが高いです。肥満も妊娠しにくい体質になりますが、無理なダイエットはくれぐれもしないように注意してください。
体脂肪が17%以下、BMIが17.5以下では、半数以上に無月経が起こるというデータもあります。
生活習慣について
日焼けしないようにしている
紫外線はダメージの面だけがピックアップされますが、浴びない事によるリスクもあります。妊活に置いても、受精卵の着床環境を整える、妊娠率のアップに役立つビタミンの一つ、ビタミンDは、紫外線を浴びることで活性型ビタミンに変化し、作用します。
ビタミンDは食事からも摂れますが、不足しがちなので紫外線を浴びない生活を続けていると更に不足し、妊娠しにくくなります。
ビタミンD不足は、赤ちゃんの頭蓋骨が柔らかくなるリスクが高まります。妊娠してからも出産まで、適度に紫外線を浴びることは大切です。
長い間体重計に乗っていない
肥満は妊娠しにくい体になります。体重を測っていない人は肥満があることが多いのです。また、体重のコントロールができていないということでもあります。
午前0時までには寝るようにしている
睡眠ホルモンのメラトニンは、副交感神経を優位にして眠りに入りやすい体に導きます。また、ビタミンEの2倍の抗酸化作用があり、卵子の老化を防ぐ作用があります。
一般的にメラトニンの分泌は22時位から高まり、0~2時ころにピークをむかえますが、メラトニンが分泌され始めたときに起きていると、分泌が妨げられてしまいます。
22時以降は部屋を少し暗くし、眠る準備をしましょう。テレビ、スマホ、パソコンなど明るい画面を見ないことも大切です。
お風呂はシャワーだけ
冷えは卵巣機能を低下させると考えられます。体を芯から温めるためには、温めのお湯に半身浴で20~30分浸かるのがおすすめです。
暑いお風呂が好き
特に冬場は熱めのお湯に浸かるのは気持ちが良いですが、体を温めすぎると寝付きが悪くなり、メラトニンの分泌を妨げます。よる眠る時間に近づくと、体の芯の温度である深部体温は下がっていきます。
熱いお湯に入ると、深部体温が上がり交感神経が刺激され体が興奮して、眠れなくなってしまいます。
パートナーの月経周期を知らない
妊活に対する意識の違いが、カップルの温度差につながることもよくあります。まず、月経、排卵、妊娠のサイクルを共有することが大切です。女性の体のサイクルを理解し、妊娠に向けて一緒に努力してもらう必要があります。
不妊体質をあらため、妊娠体質にするには
前項で上げた妊活に思い合わるものがあったら、それを改善することで妊娠体質に変わっていくでしょう。もちろん個人差もありどなたにも当てはまるわけではありません。
妊娠するための妊活が、逆効果であった場合、それを止める、あるいは変えることで自然妊娠の可能性を高めることが期待できます。
卵子の質は鮮度(遺伝子の質)と成熟度(受精後活発に細胞分裂していくためのエネルギーを作る)の2つが重要です。
加齢で低下していきますが、卵母細胞の遺伝子が傷つかないように守ったり、卵巣の培養能力を落とさないようにすることで卵子の老化を遅らせることは可能です。
普通に健康を維持する生活習慣を心がけてください。特に35歳からの妊活では、妊娠しやすい健康な体を作ることが最優先です。
精神的なサポートも必要
また、精神的な部分も重要です。「どうしても妊娠したい」という強い思いや、あるいはパートナーとのすれ違いががストレスとなって子供ができない、ということはよくあるのです。
妊活の呪縛から開放された途端「妊娠しました!」ということも少なくありません。
昔の女性はすごかった
昔の人は35歳どころか40代後半で自然妊娠、ということも多かったようです。40代後半と言えば排卵が終わるような時期のはずです。女性が持っている卵母細胞の数は個人差はありますが、限られています。
使い切ると排卵が止まりますが、昔の人は今の女性と比べて初潮年齢が遅く、また多産であったことも関係していると言われています。
使い始めの時期
卵子は月経が始まると排卵により使い始めます。初潮が遅いということは、使い始める時期が遅いということ。
また妊娠中から出産後しばらくは月経や生理が止まるので、1回の出産で1年以上排卵も止まります。
子供を何人も産めばそれだけ卵母細胞を使わないわけで、高齢になっても排卵があり、妊娠できたと考えられています。(祖父は8人兄弟、祖母は5人兄弟でした)
卵子の老化
卵子は胎児のときに作りためられた細胞、卵母細胞がもとになっています。卵母細胞はおなかの中にいる時に7000万個ほど作られ、生まれる頃は200万個、思春期には30万個程度に減っています。
初潮からは毎月減っていきますから、実際に妊娠適齢期と呼ばれる時期には残っている卵子は数万個です。実際に卵子となって排卵されるのは、一生のうちで400個程度に過ぎません。
妊娠が難しくなる状態
卵子の老化は、卵母細胞が長期間保存されているうちに「健康な卵子の割合が低くなて、妊娠が難しくなる」事を言います。
老化した卵子は遺伝子が傷ついたり、細胞分裂していくためのエネルギー源である、ミトコンドリアが弱まり、胎児の体を作れなかったり、成長が進んだとしても、障害が現れる確率が高まります。細胞分裂が止まってしまうこともあります。
卵母細胞の残りが少なくなる、卵母細胞を卵子として成熟させる能力が低下する卵巣の老化も起こります。質の良い卵子が育ちにくくなるため、妊娠しやすさにも影響してきます。
不妊とは
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
しかし、女性に排卵がなかったり、子宮内膜症を合併していたり、過去に骨盤腹膜炎などにかかったことがあったりすると妊娠しにくいことが分かっています。このような場合は、上記の定義を満たさなくても「不妊かもしれない」と考えて検査や治療に踏み切った方が良いこともあります。
また、男女とも加齢により妊娠が起こりにくくなることが知られており、治療を先送りすることで成果が下がるリスクを考慮すると、一定期間を待たないですぐに治療したほうが得策である場合もあります。
出典:不妊 日本産科婦人科学会
35歳を過ぎた頃は、1年ではなく半年ぐらいで医療機関に相談したほうが良いと思います。体の老化はドンドン進みます。少しでも早い時期からのスタートをお勧めします。
※不妊検査
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内診・経膣超音波検査(子宮内膜症や子宮筋腫、クラミジア感染症などの有無)
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子宮卵管造影検査(卵管が詰まっていないか、子宮の中の形の異常)
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ホルモン検査(女性ホルモンの分泌、甲状腺の機能などを調べる血液検査)
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Huhnerテスト、またはPCT(排卵直前に行為を行い、翌日女性の子宮頸管粘膜内の運動精子の有無。認められない場合は免疫因子の有無などを調べる)
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精液検査(男性側) 精子の前進運動率など(産婦人科や泌尿器科で検査)
妊活と葉酸
葉酸についてあまり知られていない血管の若返りとの関係は、前回のエントリでお伝えしていますが、今回は「葉酸」が女性の間で広まった妊活との関係についてまとめました。
厚生労働省が葉酸の積極的な摂取を推奨しているのは、二分脊椎(神経管閉鎖障害)の発症のリスクを葉酸が低減することが報告されているからです。
神経管閉鎖障害
主に先天性の脳や脊椎の癒合不全の事を言います。産まれたときに腰部の中央に腫瘤があることが最も多く、脳に腫瘤のある脳瘤や、脳の発育ができない無脳症などがあります。
参考:神経管閉塞生涯の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について pdf 厚生労働省
葉酸は毎日摂取が必要
葉酸はビタミンB群の水溶性ビタミンで、赤血球の形成を助ける、胎児の正常な発育に寄与する、という栄養機能食品*です。不足すると貧血が生じることがあり、また血管の老化に関わるホモシステインの増加にもつながります。
葉酸を過剰に接種した場合の疾患については特に知られてませんが、そもそも不足しがちな栄養素です。体内の蓄積性は低く、毎日摂取することが必要です。
2種類の葉酸妊活にはモノグルタミン酸も必要
厚生労働省では一日あたり240μgの摂取を推奨していますが、妊娠を希望する女性や妊婦ではモノグルタミン酸として更に400μgの摂取を推奨。(食品の葉酸はグルタミン酸で、モノグルタミン酸400μgは食品からの葉酸グルタミン酸800μgに相当します。
*栄養機能食品とは、栄養成分(ビタミン・ミネラル)の補給のために利用される食品で、栄養成分の機能を表示するものを言います。
参考:消費者庁(栄養機能食品の規格基準について)
妊娠初期に利用したい葉酸サプリ
妊活には葉酸だけでなく、バランス良く栄養を摂ることが必要ですが、特に不足しがちな鉄、カルシウム、ミネラルも積極的に摂ることが勧められます。
しかし、妊娠初期は体質の変化などから思うように食事を摂れないことも多く、更に栄養不足になることも考えられます。
このような時期には、葉酸、鉄、カルシウム、ビタミンやミネラルなどを手軽に摂ることが出来る、サプリメントなどの利用も考えて良いのでは無いでしょうか。
ただし、注意点が2つ。
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本当に不足しているものだけを、必要な期間だけ利用する。
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とりすぎに注意する(成分が重複する場合があります)
ビタミンAなど摂りすぎると良くないものあるので、成分の配合量には特に注意する必要があります。原材料名、栄養成分表示がきちんとあるか、GMP認定工場での製造かなどもチェックしてください。
食事が普通に摂れるようになったら、できるだけ食品から栄養を摂りましょう。
食事摂取基準で、妊婦に付加量(更に摂取が推奨される量)がある項目
推定エネルギー必要量、たんぱく質、脂質 (n-6系脂肪酸) 、ビタミンA、D、B1、B2、B6、B12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン
まとめ
妊活には葉酸が重要、と言われるのは妊婦さんや胎児の健康と成長に必要な栄養素だからです。その他にも必要な栄養はたくさんあります。葉酸だけを取り続けると言ったバランスを欠いた食生活は妊婦さんに限らず、良くありません。
妊娠体質にするには、栄養だけでなく適切な体重管理や運動など、生活習慣の見直しと改善、妊娠についての正しい知識、そして、何よりもパートナーに寄り添い、協力することが大切です。
高齢の妊活、35歳からの妊活は、まず女性の体を健康にすることで妊娠体質にしていくことが重要です。
「Anのひとりごと」~今日も1ページ
参考
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国立健康・栄養研究所
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BELTA公式ショップ
人工受精(AID)とネットでの精子提供
3月26日(日曜)朝日新聞朝刊の1面の記事から。
人工授精(AID)に取り組む施設が減っている一方で、ネットで個人が精子を提供するサイトが増えていることがわかったそうです。
どうしても子供が欲しくて、未婚のまま精子提供を受け出産した20代後半の女性の話も載っていました。
朝日新聞の取材で、夫が不妊症の夫婦を対象に他人の精子を使って人工受精(AID)に取り組む施設が現在7箇所に減ったことがわかったそうです。
子供に精子提供者の情報を知らせる「出自を知る権利」が世界的に認められる傾向にあり、提供者が減っていること、妊娠率が数%ということなども背景に。その一方で、ネットを介して個人が精子を提供するサイトが活動停止を含め、60以上存在しているとのこと。
多くは無償やボランティアと称し、個人で運営しているそうです。精液を入れた市販の注射器を自分で注入する方法や、直接の行為も選択肢。
前述の女性は自分で人工授精を十数回繰り返してもうまく行かず、直接行為をした結果妊娠し、現在子育て中。提供者は既婚者で、夫婦間に子供ができず、違った形で子供を残したいと始め、これまでに28人に提供したとのことでした。
感染症や医学的な危険もあり、また提供者とのトラブルや子供が自分の出自を知った時の影響も心配されています。自民党が検討した、精子や卵子の提供の斡旋などを規制する法案は、提出のめどはたっていません。