健康と日々の徒然~Anのひとりごと

心と体の健康を大切にしたい方へ贈るひとりごと

ナース辞めたい!本音は好きだから転職までだね

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看護師は辛い

休みがない、給料が安い、激務、と数え上げれば切りがなく、辞めたいと思っている人が多い…世間一般にはそんなイメージがある?

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「辞めたい」のホンネ

看護師という仕事が「好きでたまらない」のがホンネであり、大抵の場合は「最近ちょっと辛いね」と言った挨拶代わり。多くの看護師が、看護師という仕事に、誇りを持って生きがいを感じている。

労働条件の苛酷さばかりが取り上げられ、雇用者側も、雇用される方も「辞めたい」という言葉に過剰に反応してしまう状況も有ります。看護師不足もあり、それが待遇改善に繋がるのであれば、大変ありがたい。

しかし「辞めたい」という気持ちと、看護師自身が向き合いすぎてしまっては、心のゆとりがなくなり、患者さんと向き合うことも難しくなります。

 

「辞めたい、辞めたい」はまくらことば

 どんなに看護師という仕事に誇りをもっていても、毎日やりがいを感じていなけれいけない、というものでも無いですよね。

若いうちから、わき目も振らずに看護師街道まっしぐら、というのも、ちょっと危うい気が。「辞めたい、辞めたい」といいながら、元気に働いている人のほうが、人間味があっていいです。

激務で大変なのは事実です。私の周りの看護師も顔を合わせれば「辞めたいねえ」とよくいっています。

 

看護は楽しいとは限らない

趣味をそのまま仕事にできている人、もいなくはありませんが、仕事には責任や義務が生じます。どんなに好きで、楽しいと思う仕事でも、働くということは、時には苦痛を伴うものと考えたほうが良いです。

看護師は、様々な人の人生を垣間見たり、時には人の生死と深く関わることもある、激務でも、誇りをもって出来るやりがいのある仕事です。

 

軽い「辞めたい」

しかし、時には体調がすぐれない時や、気分が乗らない時もあり、夜勤時に単に相手をしてほしいだけ、と思われる頻繁なナースコールに、気が滅入ったりすることも。

そんな時につい、「辞めたい」と思うのはよくあること。これは気分転換をしたり、お風呂にゆったり入って一晩寝れば、翌朝には忘れてしまう軽い気持ちの辞めたいです。

 

新人ナースの「辞めたい」

患者さんの命を預かっているのでミスは許されず、絶えず緊張とプレッシャーにさらされています。新人ナースは自分の知識やスキルの未熟さに呆然として、不安になり、「辞めたい」と思うことも多いでしょう。

新卒看護職員の1年以内の離職率は約7.5%(2013年)。「辞めたい」と思った時、立ち止まって考えて欲しいのです。ナースの仕事はなんでしょう。

 

仕事」は何?

ナースは患者さんを助けるのが仕事ですよね。では、そのためには何が一番大切か。勿論看護の技術も大切ですよ。

「患者さんを助けたい」、と思う気持ちの強さです。新人ナースは技術は未熟でも、助けたいという気持ちがとても強い。そして患者さんにも、その気持が確実に伝わります。

「あなたは新人で経験不足かも知れない。でもいつも側で励ましてくれた。辛い時にそっと背中をさすってくれた。だから私は安心して手術を受けられたんだ」

そんな思いを込めた手紙を患者さんから頂いて、心の支えとしている新人ナースは多いです。

 

本当に辞めた看護師のその後

「脂肪を取るために、高校生のお尻を揉んでいるのよ。もう、これが看護師の仕事かって、嫌になっちゃうの」

深刻な「辞めたい」、体力的な問題から、勤務が”総合病院と比較すると楽”と言われる、美容外科クリニックに転職した、もと同僚の話です。

 

「人格が変わりそう」な転職先

「高校生の男の子が来て、『他の人より僕のおしりは大きいから小さくして欲しい』だって。運動して痩せようとか思わないのかしら。

二重まぶたの手術に高校生の男の子が来たり、豊胸手術を受けにくる高校生がいたり。親がお金をだして。仲間内で”親の顔が見たい”って言っているのよ。」

「今ではキレイな人を見ると、『どこをいじったのかなあ』、ってじっと全身を見る癖までついちゃった。このままでは人格が変わりそうで、その前に仕事をかわらなくては、と真剣に考えているの」

彼女の愚痴を聞きながら、美容外科の知られざる内情に、笑い転げてしまいましたが、辛くて辞めた総合病院が懐かしい、看護師として働きたいという気持ちがひしひしと伝わってきました。

 

美容整形の裏話

お給料が高くても、仕事が楽でも、親も子も勘違いしている、の男の子のお尻を揉む仕事、なんかしたくないなあ。

某国では、美男美女の子供が、どちらにもにても似つかない、とか母娘で美容整形に通うのが、ごくふつうのコトらしいですが、日本はどうなんでしょう。

「トシを取れば人間みな同じなのに。最後に残るのは人間としての『品』よね」

病棟で、多くのお年寄りを見てきた私たちは、しみじみそう言い合いました。

 

まとめ~辞めたいと思っても本当は好き

看護師の「辞めたい」は枕詞のようなものが多いです。確かに過酷な労働環境に、本当に辞めたいと深刻に考えることもあります。

しかし、多くの場合は、しっかり休息したり、お風呂にのんびり浸かって一晩ぐっすり眠ったりすることで、解消する気持ち。

患者さんを助けたい、という気持ち、それが伝わるということが過酷な環境でも「好き」というホンネです。

 

参考

2013年度看護職員の離職率

・常勤看護職員の離職率 11.0%  前年度(2012年度)から変動なし
・新卒看護職員の離職率  7.5%  前年度比0.4ポイント減


都道府県別の常勤看護職員離職率は、

東京  (14.6%)
神奈川(14.0%)
大阪(13.9%)
兵庫(13.3%)

など大都市部で高い傾向が継続。

病床規模別の離職率は常勤・新卒ともに、小規模病院ほど高い傾向。
⇒常勤看護職員の離職率は過去4年間大きな増減はなく、昨年度と同じ11.0%となっています。
病床規模別では常勤・新卒ともに小規模病院ほど離職率が高い傾向にあり、処遇や教育体制などによる影響が考えられます。

出典:公益社団法人 日本看護協会 2015年3月31日News Release

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