ナース辞めたい、と思う理由は人それぞれですが、民間、公的、大学病院、クリニックなどによっても、違いはあるようです。人間関係、労働環境、看護師の仕事への不安、最近ではなんと、セクハラも!
辞めたい理由も人それぞれ
ナース辞めたい、と思う理由はいろいろ有りますが、仕事がきつくて辛い、給料が安い、よりも、実は人間関係に問題があることが多いもの。
看護師の退職は、3ヶ月目、3年目、5年目に大きな山があります。3ヶ月目の辞めたいは過去記事で触れています。
3年目は奨学金で看護学校で学んだ場合の、義務年限があけた、3年前後での病棟のローテーションと言った理由もあります。
5年目は自分の看護師としての適性、かんしん、将来の展望などが見えてくる頃です。
病院のセクハラ
ナースへのセクハラ、と言われると病院の男性スタッフや男性医師からと思いますよね。確かにそうなのですが…
最近は患者さんからのセクハラが目立つようになってきました。以前から卑猥な言葉を掛けられたり、入浴介助などで身体を触られたりと言ったセクハラはあります。
しかし、重度の認知症患者さんや馴れ馴れしい男性患者さんからの言葉や態度でのセクハラも増えています。
さらに退院された患者さんから、下着が送られてきたり、通勤途中で待ち伏せされる、同じ電車に乗ってくる、と言ったストーカー行為も増えているのです。
若い看護師だけでなく、こういったセクハラ行為で看護師の仕事が怖くなり、やめてしまうケースもあることは、あまり知られていません。
看護師の仕事への不安も辞めたい理由
看護師の仕事は、経験することで覚えていくことが多い。例えば採血で患者さんの腕に触って、適した血管を選ぶにも経験が必要です。
薬の知識、注射などの実技を受けたいと思っているナースも多いです。
しかし、経験を積む前に辞めたいと思うようになり、実際に辞めてしまうケースが多い。
3年前後の人事異動
看護師の仕事は医師ほど専門化されていないので、内科から整形外科などのように、3年前後で病棟のローテーションがあります。
この異動先が希望と合わないと、退職の理由になりやすい。5年ほど看護師として働いていると、看護師としての適性や感心が見えてくるので、どの分野でやっていくのが自分のキャリアアップに繋がるかを考えるようになる。
その他の理由
最も多い辞めたい理由は、「人間関係」「労働環境」ですが、その他にも奨学金の義務年限が終わった、結婚や退職、Uターン、さらに仕事の専門性を求めての転職。と言った理由もあります。
若い看護師が多いと評判の病院の実態は
新卒看護師が毎年200人の規模で入職するT大学病院。若いナースが多いと評判ですが…その裏には、毎年辞めてしまう看護師が200人いるという状況があります。
給料が不満で辞めたい
実は給料が安いからは「ナース辞めたい」の理由のトップではありません。しかし、大学病院の場合「給料が安い」ために辞めてしまう看護師が多い。
なので、「T大学病院に若い看護師が多い→毎年200人前後の新人看護師が入れ替わっている」ということにも。
病院の経営母体によっても、給料や待遇が違うのは当然ですので、看護師を続けたい場合はより条件の良い病院に転職することが多いのも、看護師の仕事の傾向と言えます。
まとめ~ナース辞めたいと思う時
どんなときにナース辞めたいと思うか、興味深い報告もあります。
- 卒業時の能力と現場が求める能力の差
- 精神的な弱さ
- 看護師に、より高い能力が求められている
- 担当部署で必要とされる専門知識の不足
- 医療事故を起こさないか不安
- 基本的な技術が身についていない
- ひとりだちへの不安
- 数年後に希望が持てない(先輩の勤務状況の辛さを見て)
ナース自身が乗り越えられるものもあり、雇用者、経営者側が改善しなければいけないこと、法整備が望まれることなども有ります。
看護師が辞めたいと思う理由を解消すれば、看護師不足の改善にもつながる。
看護師辞めたいという関門を乗り越え、ベテランナースとなって活躍してください。どうしても乗り越えられないこともあります。その時は無理をせずに自分に有った仕事を見つけるのも一つの選択です。
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