健康と日々の徒然~Anのひとりごと

心と体の健康を大切にしたい方へ贈るひとりごと

薬の副作用はもう怖くない!薬の飲み方ポイントは2つだけ

治療に欠かせない薬に、副作用はつきものです。薬の副作用を最小限に留めるためののポイントは2つだけ。、以下でお伝えする飲む危険、飲まない危険を知ることも大切です。特にアラフォーの男性は、薬を飲まない危険についても、十分理解して薬と上手に付き合いましょう。
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薬と上手につきあうポイント

高齢者はもとより、アラフォーであれば、何かしらの薬を日常的に飲んでいることが多いものです。

しかし、薬の飲み方によってはかえって危険な場合もあることが、十分理解されているかどうかはなはだ怪しい。

薬の副作用の危険を最小限にとどめる、安全な薬とのつきあい方のポイントは2つです。

ケースバイケースでもあるので、あくまでも原則ですが、基本をしっかり理解することが、まず必要です。

 

安全な薬の飲み方2つのポイント

 

【処方薬の場合】 指示通りの量・回数で飲む(使う) 自分の判断で飲む(使う)のを辞めない

 

 

【市販薬の場合】 症状が消えた、または効果がなかった場合はすぐやめる 妊娠や授乳期間中、または処方薬を飲んでいる時は飲む前に医師や薬剤師に相談

 

 

これが薬の副作用を出来るだけ避けるための安全な薬の飲み方です。非常にシンプルで簡単なのですが…

 

ちゃんと飲んでいますか?

  • 治ったから
  • 飲んでも変わりはないから
  • 副作用が怖いから

などの理由で処方薬をやめてしまったり、逆に市販薬では

  • 飲まないと心配なので
  • 念のため

などで飲み続けていることはないですか。心当たりがあり、ドキッとしたあなた!もしかしたら重大な副作用の危険因子を持っているかもしれません。

特にアラフォーの男性は、忙しさのために飲み忘れたり、自己判断で勝手に薬の服用を辞めてしまうことが多い傾向にあります。

飲まない危険についても、十分理解しておく必要が有ります。

 

理由を知れば納得

処方薬は、医師があなたの病気の治療について、効果、副作用、どちらもよく考えて処方されています。

しかし、市販薬は一般的な症状に対処するもので、あなたの症状に合わせたものではありません。まず、そこをよく理解することが重要です。

 

あなたの薬はあなただけのもの

特に高齢者でよく見かけるのが、自分の薬を症状が同じだからと別の人に分けること。

他人の薬に手をだすな、でもお伝えしましたが重大なトラブルが起こる可能性もあります。あなたの薬はあなただけのものです。

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薬の副作用と主作用

 

どんな薬にも、必ず主作用と副作用があり、その現れ方は人によって異なります。
医師は副作用は少なく、主作用を多く引き出せるよう、患者さんに合わせて薬の種類や量、飲む時間を決めています。

 

人によって、同じ処方でも薬の量は違うこと、同じ症状でも薬の種類は違うことを理解

して、他人に薬をあげない、他人の薬は飲まないことが重要です。

 

飲み合わせ、飲み忘れ、飲むタイミング

複数の薬をのむ場合も多いですが、体内での相互作用によって、効き目が強まったり、別の物質が出来てしまったりして、体に悪い影響が出る可能性もあります。

薬の種類が増えれば増えるほどその危険性は高くなります。

 

飲み合わせに注意

普段飲んでいる薬について、詳しい情報を医師に伝える必要があります。受診の際はお薬手帳や、自分で付けた服薬記録を持参しましょう。

医師は飲み合わせ(多剤服用)の危険性は十分承知していますが、普段飲んでいる薬のことを、きちんと伝えないことで飲み合わせにより、重大な副作用が起こる可能性もあることを忘れてはいけません。

 

【服薬記録】

薬の入っていた空き袋(文字や記号のあるもの)や、薬の説明など、薬の情報がわかるものと飲んだ日、症状などをノートに記録しておきます。

普段利用している健康食品や漢方、市販薬などの名前も忘れずに。

飲み忘れを防ぐには、100均グッズのお薬カレンダーの活用をおすすめします。

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薬を飲む時間、勘違いしていませんか

食前、食後など薬を飲むタイミングや、飲み忘れてしまった時の効果や副作用は知らないと怖い。しっかり確認してください。

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「食前」「食後」

食事前や食事後の30分以内に飲むということ。
吸収されにくい薬: 胃腸が最も吸収しやすい食前
吸収されやすい薬:胃を荒らし易い薬は食後

 

 

「食間」
食事中ではなく、食事と食事の間という意味
食事後2時間が目安
空腹時の胃の粘膜を保護する薬や、特に吸収されにくい薬

 

 

「時間ごと」
抗生物質や喘息薬に多い指示。
食事と関係なしに◯時間ごとに飲む。 「眠前(寝る直前)」「医師の指示通り」もある。

 

 

処方薬は飲む時間の指定がありますが、意外と多いのが飲み忘れ。

万が一忘れてしまった時は気づいたときに飲んでも大丈夫な場合もありますが、その後の飲み方は変わってきますので注意してください。

また、食前、食後、食間などの指定は、実際にいつ飲めばよいのか、確認しておきましょう。勘違いしている場合も多いです。

 

主な薬の副作用

処方された薬にどんな副作用が考えられるのかは、医師に聞くのが一番の早道。担当医に薬の副作用についても、しっかり説明してもらうことが大切です。

インフォームド・コンセント、セカンドオピニオン

現在、自分の健康は自分で守る時代に変化しつつあります。インフォームド・コンセント、すなわち、医師が使う薬の効果と危険性を説明し、患者の理解と同意を得るという考え方が、当たり前になりつつあります。

医師の診断や説明に不安や納得がいかない場合、セカンドオピニオンを聞く、ということも増えてきました。

 

質問票を作ろう

しかし、実際に医師に納得のいく説明を求めるには、気後れしてしまったり、折角説明してもらってもよくわからないまま、同意してしまうケースも少なくありません。

多くの場合、医師があまりにも忙しくしているため、じっくり質問ができる雰囲気でないことも多いのです。

そこであらかじめ質問したいことをメモにして、それを見ながら聞くようにすると聞きやすいです。わかるまできちんと説明を受けることが大切です。

 

質問項目

基本的に、薬や治療内容についての説明、薬の飲み方、使い方などの説明を受けるのは患者の権利です。薬の効果と飲まない時の危険、飲んだことで表れる副作用について尋ねます。

知りたいこと 質問すること
薬の名前 これはなんという名前の薬ですか
効果 どんな効果があるのですか
必要性 なぜ私は飲まないと行けないのですか
飲まない場合 もし飲まないと、私の体はどうなりますか。例えば、半年後、1年後は
副作用 この薬にはどんな副作用がありますか
どんな症状なら問題がなく、どんな症状が危険なのですか

など、メモを見ながらならスムーズに質問することができます。

薬の説明は、聞いただけではよくわかりません。医師に書いてもらいましょう。

 

どんな症状が副作用として現れるのか

薬は体内に入った後、成分は血液の流れに乗り全身にいきわたるので、作用させたい部分だけでなく、健康な部分にも作用することが有ります。

目的とする作用でない症状、副作用は思いがけない部分にも出てきます。

 

薬を飲んでいつもと違う変化がある場合は医療機関へ

実際にどんな症状が副作用として現れるのかは、よくわかりません。以下のような症状や、薬を飲んだ後に、明らかにいつもと違うと感じる症状が現れたら、

  • 症状が激しい場合: すぐに医療機関へ
  • 症状がさほど激しくない場合: 電話などで医師に相談

します。副作用ではなさそうでも、不安が有ったりいつもと違うことが起きた場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。

 

副作用として現れやすい症状

【循環器系】

胸の痛み、胸がドキドキする、胸が苦しい、心臓の音が大きく感じる、脈が早くなる・遅くなる、顔が赤くなる、体がほてる・熱い、耳鳴り、足がむくむ、頭がおもい、肩がこる、立ち上がるとふらつくなど

 

【神経系】

頭痛、ままい、うまく歩けない、ふらふら感、回っている感じ、手足がしびれる、眠気、気力がない、意欲に×、声や首が痺れる感じ、寝ている間に無意識に歩きまわる、不安など

 

【消化器系】

ゲップが出る、お腹がはる・痛い、ムカムカする、胸焼け、背中の痛み、下痢、便秘、口内炎、口・のどのかわき、下が白くなることがあるなど

 

【呼吸器系】

空咳が出る、息切れ、胸の痛み、息が苦しいなど

 

【腎臓・肝臓・血液系への影響】

かゆみ、のどの痛み、口内炎、青あざができる、体がだるい、疲れやすい、皮膚や白目が黄色くなる、顔やまぶたの裏が白っぽい、出血しやすい(鼻血、歯茎の出血)など

 

【アレルギー症状】

かゆみ、発疹、顔・首など日光の当たる部分に発疹や水ぶくれができる、じんましん、息が苦しい、ものが飲み込みにくいなど

 

【その他のさまざまな症状】

歯ぐきが腫れる、歯ぐきから出血しやすい、目がかすむ、物の形が見えにくい、耳が聞こえにくい、手足が震える、目が腫れぼったい、変な味がする、味がわからない、筋肉の痛み、しわがれ声、体の力が抜けてしまうなど

出典: 「医師・歯科医師・薬剤師のための医薬品服薬指導情報集」
厚生省医薬安全局安全対策課 (監修), 日本薬剤師研修センター (編集)

 

まとめ~薬の副作用を最小限に留めるには

薬と言っても、医師が処方する「処方薬」、ビタミン剤なども含めた「市販薬」、さらに「滋養強壮剤」や「健康食品(薬効成分を含んでいることが多い)」等など。

薬を飲む危険も有れば飲まない危険もあることを理解して、適切な飲み方をすることで、薬の副作用は最小限に留めることが可能です。

薬の飲み方(辞め方)をきちんと理解し、普段と違う症状が起きた場合は、医師や薬剤師に相談することが重要です。

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