健康と日々の徒然~Anのひとりごと

心と体の健康を大切にしたい方へ贈るひとりごと

看護師だって気持ちよく働きたい!看護師辞めたいなんて思いませんが…

患者さんに関して、看護師のツライこと、たくさんあります。今日は3つだけ、グチを言わせてください。でもね、辛くたって「看護師を辞めたい」とは思っていませんよ。

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精神的な辛さほどツライものはない

多くの看護師が心に思いをこめているもの。それは、患者さんの側に立って看護するのが仕事だから、患者さんのことを悪く思ってはいけない、ということ。

しかし、患者さんも看護師も人間です。いろいろな人がいる。だんだん患者さんの人間性がよく見え始めて、どうしても受け入れられない患者さんが出てくることも。新人ナースの頃は、ただただ一生懸命で、「病気なんだからしかたない、優しくしなくちゃ」と患者さんを受け止めようと頑張ります。

しかし、中にはどうしても、受け入れられない患者さんだっているのは事実です。激務より何より、精神的な辛さは答えるのです。そんな時自分を支えてくれるのは、看護師の仕事が好きだから、ということ。

 

看護師に向かうストレスのはけ口

病気でつらいのだから、ということを考慮しても、自分本位で「看護師は患者の言うことを聞くのが当たり前」と何でもかんでも要求するような患者さんも、いないとは言えません。

そんな患者さんに限って、家族も病院によりつかず、友達もいない。そこで、ストレスの向かう先は、看護師になり、怒鳴られたり、当たられたりすることになる。

 

やりきれない思い

さらに看護師がツライのは、そういう患者さんの多くは、医師の前では必要以上におもねること。医師に対して、はっきり物を言えない風潮がある。それはそれで問題ではありますが、医師と看護師で態度を使い分ける患者さんの言葉に、やりきれなさ、問題の根深さを感じます。

看護師は患者さんに尽くして当たり前、と思われている、看護師自身もそう思っている分、患者さんに対して自己主張しにくい、弱い立場にもなり得ることがあるのです。

看護師ばかりに無理がかかる医療では、歪みは大きくなるばかりです。看護師だって、気持よく働きたい。


自己本位の過酷な要求

患者さんは、看護師にむかって、時には過酷な要求もしてきます。

・自分のところにずってついていて
・ナースコールをしたら、即座に飛んできて
・1日のスケジュール(検温、採血、回診等々)は時間ピッタリに

など。

患者さんが雇った専属の看護師ならできるかもしれませんが、病棟ナースがすべての要望に答えることは不可能です。大抵の患者さんは、そのへんの事は理解してくださり、単に甘えのような気持ちでの要望なのですが。

 

対話の出来無い患者さん

なかには、自分の要求を何がなんでも通さないと気がすまない、対話が出来ない患者さんもいらっしゃる。可能な限り、応えようとしますが、「なんで私が、こんなことまでしなくてはいけないの」と思うようなことを言われたり、されたりすることもあります。

セクハラまがいの要求をされ、嫌悪感でいっぱいになることも。

 

優しさにも限界

「普段と違う状況なのだから」「病気で心も弱っているのだから」と自分に言い聞かせて、出来る限りのことをするしかありません。でも、優しさにも限界があるのです。思わず患者さんに言い返してしまい、自己嫌悪に陷ったりもする。

 

尽くしても伝わらない思い

一生懸命看護をしても、その思いが伝わらないことも多い。患者さんが無くなった時、ご家族から受ける、やり場のない怒りの言葉ほどツライものはありません。

少しでも苦痛を減らしたいとしたことが、「それが原因で…」「あの時◯◯をしていれば/しなければ」と。時には「訴訟をおこす」とまで言われることもあります。

ご家族は、やり場のない気持ちをどうすることも出来なくて、看護師にキツイ言葉を投げてくるのでしょう。時間がたち、お話をするうちに、落ち着いてくださることがほとんどですが。

 

看護師は因果な仕事

突然家族を失うと言った不幸に襲われた時、何か、誰かのせいにしてやりきれなさを、紛らわしたいというか乗り越えようとするのは、人間の弱さなのでしょう。

その気持はわかっていても、やはり看護師って、因果な仕事だなあ、と落ち込むのです。

 


まとめ~辛くても看護師を辞めたいと思わないのは好きだから

「病気だから」と患者さんを許し、すべてを受け入れようとすることは、患者さんの人間性を否定しているような気がして、返って失礼なのではとも思っています。

看護師も人間です。優しさにも限界がある。時には「こんちくしょう!」ッて思うこともあります。一生懸命やっているんですから。

でも、それが分かっていても、「看護師を辞めたい」って思わないのは、やっぱりこの仕事が好きだから。

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