症状を正確に伝えることができれば、何の病気かの診断や治療がスムーズに行なえます。しかし、自分にしかわからない症状を、うまく伝えるのはなかなか難しい。自覚症状をわかりやすく正確に伝えるにはコツがあります。
自覚症状を正しく伝える3つのコツ
医療機関を受信すると、まず問診があります。多くの患者さんは「自己診断」を訴えますが、医師が知りたいのは「何に困っているのか」「何が辛いのか」です。
- 順序良く
- 具体的に
- 見た目が変化しやすいものは撮影
受診する前に伝えたい症状を整理し、メモを用意すると、医師の前でも落ち着いて説明することができます。
それぞれのポイントを、詳しく解説しましょう。
医師が知りたいのは、自己診断ではなく、「症状」
あなたが病院に行ったきっかけは、何でしたか。医師がまず知りたいのは、患者さんの自己診断ではなく、
- 何に困っているのか
- 何が辛いのか
ということです。
まずは受診のきっかけとなった症状を簡潔に伝え、時間の経過や動作による症状の変化などについても、できるだけ客観的に伝えます。
受診のきっかけとなった症状を順序良く伝える
「お腹がいたい」と言った受診のきっかけとなった症状を簡潔に伝える
「いつから」
その症状はいつから始まったのか、具体的に示す。
今朝から、1週間前からなど
「どんなふうに」困っているのか、辛いのか
症状のある部位、痛み、苦しさの様子や程度を出来るだけ詳しく表現する。
下腹がしくしく痛い、左胸が締め付けられるように痛いなど
時間の経過や動作による症状の変化
昨日より今日のほうがより辛い、横になると痛みがやわらぐなど、できるだけ客観的に伝える。
皮膚の腫れや発疹など、見た目が変化しやすい症状は、撮影しておくのも診断の役に立ちます。
感覚の表現方法
だるさのような感覚は、どのように伝えれば良いか悩みますが、だるさによってできなくなったことを具体的に上げると、どの程度の症状なのかを伝えやすい。
例えば、だるいことで「階段があがれない」「布団から起き上がれない」など、できなくなったことを具体的に伝えると、どの程度の症状なのかを理解してもらいやすくなります。
メモを用意
医師の前では、なかなか順序立てて説明しにくいものです。予め伝えたい症状を整理してメモを用意しておくと、スムーズに伝えることができます。
血圧や体温などを記録
日常的に血圧や体温、女性なら生理周期などをカレンダーなどにメモしておくのも役に立ちます。
血圧やホルモンなどの変動と症状との関連もわかりやすくなります。
まとめ~症状の伝え方のコツ
具合が悪くて病院に行った時、問診で「自己診断」を伝える患者さんが多い。それでは医師に正確に症状や状況が伝わりません。
病気の症状を、順序良く、具体的に、参考資料や写真が有ればそれもあわせて、説明すれば、医師も診断や治療をスムーズに行うことができます。
受診前に、伝えたい症状をメモに整理しておくと、より正確に伝えることができます。
※タイトルとベストセラー本とは、内容は全く関係ありません。
「Anのひとりごと」~今日も1ページ