現劇場での最後の公演となるミュージカル、レ・ミゼラブル。ラストシーンではなんと生き苦しくなるほどこみあげてくるものがあり。帝国劇場は舞台も見やすく好きな劇場でした。どんなふうに生まれ変わるのか。

ミュージカルの金字塔レ・ミゼラブル
レ・ミゼラブルは全世界で興行収入記録更新中、ミュージカルの金字塔とも言われており、帝国劇場での公演総回数はなんと2286回。
最初にレ・ミゼラブルを観劇したのは15年ほど前。
今回で5度目の観劇ですが、現帝国劇場クロージング公演のラストを飾る特別な公演の、ラストウィークのチケットが取れたのは幸運でした。(千秋楽ならもっと嬉しかったですが)
会場の空気も特別。観客の一体感が今まで見てきたどの公演をもうわまわり、舞台に溶け込んでいるのです。
この作品を愛する観客の想いが劇場に満ちあふれている、その場の一員として存在する自分が何だか誇らしい。
最初から最後まで息をつく間もなく歌い続ける作品。圧倒的な熱量に見る側にも覚悟がいります(笑)。タフでなければもちません。
クロージング公演、千秋楽目前の公演回ということもあるのでしょう。確かに観客席の空気も特別でした。
そんな空気のせいでしょうか。
ジャンバルジャンがフォンテーヌに導かれ召されるラストシーン、なんとも言えない思いが胸の奥からこみあげてきて息ができないほど。
思わず涙がこぼれることはありますが、こんなにも苦しかったのは初めてです。

カーテンコールでは民衆の歌の大合唱。舞台からも観客席からも高らかに歌声が響く。
さすが皆さん、力強く歌い上げている方が多かった。
歌の終わりには客席中央両サイドからクラッカーが鳴らされ、キラキラとカラーホイルが舞い上がる演出。
明日帝劇で千秋楽をむかえますが、観劇から2日たった今もいまだ興奮さめやらず、特別な記憶として残るものとなりました。

クロージン公演ということで、最終週は全員に非売品の帝国劇場オリジナルトートバッグがプレゼントされました。

オリジナルグッズの女性用制服も記念に購入。
シアターベア、モーツアルトの衣装から帝劇案内係女性用にお着換えさせましょう。
歴史ある帝国劇場、どんな劇場になって帰ってくるのか気になります。
現帝劇は見やすいので好きな劇場なんです。
比較的新しい劇場はデザイン(アート的)面が強調されるきらいがあり、重視すべきはそこじゃないでしょ。という箱が多い。
客席ガチャや「舞台がみえなすぎる客席選手権」なんてハッシュタグが存在するほど。
さらに女性用トイレの大渋滞問題、設計時にきちんと考えて設置して欲しい。
交通整理するスタッフさんも大変です。
そうそう、今回のレミゼでは休憩時間になんと男子トイレにも列ができていました!
17年余りの観劇人生で初めての体験です。びっくり。
観客の立場からの劇場設計を切にお願いしたいなあ。
それと、チケット代。あまりにも高くなっています。ほとんどがS席で前方と後方、サイドでは見え方がまるで違うのに同じ料金って、これもなんとかしてほしい。
良席が高いのはいいです。でも見え方で席種をもう少し細かくすることはできないですかねえ。
愚痴も入ってしまいましたが、帝国劇場建て替えに伴うクロージング公演、レ・ミゼラブルでの特別な体験と新しい帝国劇場への期待と不安(笑)でした。
Anのひとりごと~特別な1ページ
