ナースほど誇れる仕事はありません

ナースダイアリー・超忙しい看護師のひとりごと

白衣の天使は幻想?看護師あるある虚像と実像

看護師は白衣の天使、というのは多くの人の幻想(妄想)です。患者さんにとっては、一番身近で頼らざるを得ない存在であることは確かですが、天使という幻想を打ち砕くような人間臭さをちょっとご紹介。

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看護師は白衣の天使

例えば、ある職業に対して、すでに出来上がったイメージというものは色々あり、中でも看護師の仕事は虚像を抱かれやすい職業であるといえます。

看護師は白衣の天使と、世間一般でよく言われます。たしかに白いナース服は着ているし、患者さんにとっては、一番身近で直接看護をしてくれる人。良くも悪くも頼らざるを得ませんから、まあ、天使だと思ってもらえる(思おうとする)のかもしれません。

 

看護師自身も虚像を抱きやすい白衣の天使

一般的に看護師に対して持たれるイメージは

  • いつも笑顏
  • やさしい
  • 悩み苦しみを自分の事のように聞いてくれる
  • 患者を助けようと常に頑張っている
  • 自分の事をなげうってでも患者につくそうとする

等など、いわゆる「白衣の天使」像です。まさに看護師なら誰でもそうあろうと、日夜頑張っていることではあり、自らも虚像を抱きやすいと言えなくもない。

看護師の実像

しかし、看護師だってイライラしたり、ムカついたり、喜んだり、笑ったり、泣いたり、落ち込んだり、トラブルを起こしたり。失恋に絶望的になったりもする、ごくごく普通の人間です。時にはいじわるをしたくなることも。とても天使とは思えない言動だってたくさん!

患者さんの前では、可能な限り出さないようにしている看護師の虚像。実像がかいま見える、看護師あるあるをちょっぴりご紹介しましょう。

 

看護師あるある虚像と実像

看護師なんか辞めたい!と思ったり、患者さんの悪口を言ったり、医師と不倫、師長とけんか、転職…嫌がらせを受けることだってあります(する人がいるということ)。どこにでもあるような実態に、白衣の天使像は崩れてしまわなければ良いな。

白衣の天使が考えていることは…

人づてに聞いた話もあります。相手が医師や患者さんということで、一般の企業などとは勝手は違いますが、考えていることや、起こした行動などは何処も同じだと頷かれるのでは。

お医者様はどれほどエライのでしょうか。あいさつもできないのですか。ありがとう、お疲れ様といたわる気持ちが欲しいです。

 

高齢者や男性にはそっけない医師が、若い女性患者さんにはとても丁寧に時間をかけるので、女性患者さんには人気があり、病院の顔のような存在。こんな病院が嫌で転職しようかと思うことがある。

 

何かというとナースコールをする患者さん。又か、と思って病室に行ったら、「ごめんなさい」と言われてしまった。きっと嫌そうな顔をしていたのだろう。患者さんは不安でナースコールをしているのに、自分の仕事のことしか考えていなかったことに、申し訳無いと思った。

 

看護師として仕事を始めてから2年経ちました。このままで良いのだろうか、もっといろいろな勉強をしたい、と思いつつ、仕事が終わったら何を食べようか、何をして遊ぼうか、しか考えていない自分がいます。

 

夜勤の時、何事も起きませんように、誰も亡くなりませんように。ということばかり考えている。無事朝が来るとほっとする。

 

ナースコールで病室に行ったら、「あんたじゃなくて看護師さんを呼んで」と言われて落ち込んだ(男性看護師)

 

彼とうまくいかなくなり、イライラしている時に度々のナースコール。つい、ぞんざいな態度を取ってしまい、クレームに。

 

同僚がおかゆの患者さんにパンを配ってしまい、パンをのどに詰まらせて亡くなられてしまった。「間違えたのが自分でなくて良かった」と思った自分が嫌になり、看護師を辞めたいと思った。

 

入職して4か月、わからないことを先輩に尋ねたら「そんなことも知らないの?」とバカにされ、ムカついた。

 

失敗すると先輩はここぞと嫌味ばかり言います。正直ムカついていますが、笑顔で返事、お腹の中では「今に見てろ、みかえしてやるから」と思いつつ仕事をしています。

 

自分の失敗を新人看護師のせいにしたり、機嫌が悪いと新人看護師に八つ当たりするのは辞めて欲しい。

 

患者さんに怒られ、家族に責められ、先輩や師長には怒鳴られる。どんな看護をすれば良いのか、毎日が怖いです。

 

患者さんの態度が医師と看護師では全然違うので頭にきた。

 

あげたらきりがありません。看護師の仕事もなかなか怖いものがあります。それよりも怖いのは、一般にイメージされる「白衣の天使」像から、いざ患者となった時に「自分は患者なんだから」「看護師ならアタリマエのこと」と無理難題を突き付けたり、ルールを守らない患者さんやご家族の存在。

ただひたすら何事も起こらず、1日も早く無事に退院されることを毎日祈っています。

 

限られた情報から創りだされる虚像

病気やケガをして心や身体が通常より弱っている患者さんに取って、看護師は一番身近にいて、お世話をしてくれる人です。どんなにおっかない人でも頼りにするわけです。できれば男性なら若くてカワイイ看護師さん、女性なら優しくてお姉さんやお母さんのような人がいいな、という妄想をしても許せちゃいませんか。

白衣の天使という虚像と、毎日お世話をしてくれる看護師の実像のギャップと似たようなことは、色々な場面で起こりえます。例えばラジオのパーソナリティーやブログ主のイメージ。

声から想像された人物像

ラジオを良く聞く方は、番組のパーソナリティーの写真や映像を見た時、愕然とした経験がありませんか。リスナーはたいてい声や話し方から、自分勝手にパーソナリティーの人物像を作り上げて放送を聞いているものです。なので、実物と自分が作り上げたイメージとが、あまりにも違うことに驚くのです。(皆さんとっても魅惑的な声ですから!)

とは言え、最初のショック(笑)から立ち直ると、だんだん声のイメージとご本人が重なり、最後には一致してくるのですが、これはパーソナリティーとリスナーという関係だからこそ成り立つといえます。

一般的にイメージと実物が一致しなかった場合は、虚像と実像が重なりあうようになるほど親密になるケースは、少ないでしょう。しかしパーソナリティーとリスナーのように虚像と実像が重なりあえると、その出会いはきっと素晴らしいものになると信じます。

文字から膨らむ想像(妄想)

ブログも同じようなことが起こります。こちらは文字だけの情報なので、更にイメージは膨らむ。ブログ主がどんな人物なのか、想像(妄想)がどんどん膨らみ、そのうち実際にとても良く知っている人のようにさえ思えてきます。

時には特別な感情をいだき、攻撃したり、ストーカー的な行為を起こしたりも無いとはいえません。怖い思いや辛い思いをすることもありえます。虚像と実像のギャップには、ある種のリスクもあることを忘れないで欲しい。

実際に有ってみたら、想像していたイメージとかけ離れていた、ということもよく聞きます。そこから新たな関係がはじまるか、プッツンと切れたりかは神のみぞ知る…

看護師もイメージが先行する

看護師も、いわゆる白衣の天使像が先行し、実際に患者やその家族の立場になってみたら「こんなはずではなかった」と思うこともあるだろうし、「やっぱり看護師さんは天使だ!」(いえ、見かけは関係なくです)と感謝もしてもらえる職業です。

 

まとめ

看護師に抱くイメージは、人それぞれ。患者さんに取っては本当に白衣の天使であることだって少なからずあります。しかし、多くの場合は虚像が独り歩きして、看護師自身もそれにとらわれてしまうこともあります。

虚像と実像のギャップに看護師辞めたい、と思うとき、「看護師の仕事とは」と自らに問い、「自分はなぜ看護師を目指したのか」原点に立ち返って考えてみることも必要でしょう。

「ナースのひとりごと」~今日も1ページ

ブログを通して考える事

読者として登録させていただいているブログも、多くなってきて、すべての更新を読めないのが残念ですが、文字を通して伝わって来る人物像、私も勝手に創造しています。文字には現れてこないけれどブログって、計算され作られた虚像でも、その方の人となりも伝わって来ると思うのです。それを感じるのがとっても好き。人間って、本当に魅力がある生物だと思います。

当ブログにいらしてくださった方、本当にありがとうございます。皆さんがどのように管理人の人物像を創造されているのか、それは推し量ることはできません。人様々な捉え方があるからです。でも、どの虚像も実物と何らかのつながりはあると思います。

一期一会のご縁を大切にして、これからもこの「ひとりごと」を発信していきます。