約1年8ヵ月ぶりのミュージカル観劇、再開は11月の帝国劇場マイフェアレディでした。イライザ役は神田沙也加さん。訃報に驚きました。
マイフェアレディ出演中の神田沙也加さんの訃報
感想をブログに残そうと思っているうちに1カ月が過ぎてしまいましたが、公演途中の突然の訃報にびっくり。
今回のイライザ役、とても良かったです。
突き抜けるような済んだ高音、まだ進化の途中のようにも思え、これからどこまで磨かれていくのか、楽しみにしていました。
2003年に女優デビューした映画「ドラコンヘッド」も観ていますが、その時の印象は失礼ながら「ちょっと…」でした。
その後トイレ芳香剤のCMで素晴らしい歌声を聞かせてくれたときは、うまくなったなあ
と思ったものです。
アナ雪の劇中歌も良かった。
なぜ?
まだまだ、もっともっと、円熟した歌声と演技で魅了して欲しかった。
オードリー・ヘプバーンのマイフェアレディ
ミュージカルの名作マイフェアレディ、オードリー・ヘプバーン主演映画は1964年のアカデミー賞主要8部門を独占しました。
オードリー・ヘプバーンは本当に綺麗。花売り娘がレディに変身する役ですが、その気品というか貴族階級の中でも最高のオーラにあふれていました。(歌は残念ながら本人ではなく吹替)
映画化に当たり、ブロードウエイではイライザ役を務めたジュリーアンドリュース(もちろん本人歌唱)ではなく、オードリー・ヘプバーンが抜擢された背景には諸々の事情もあったようです。
神田沙也加さんのイライザも見事でした。
でも競馬場のシーンでのあの有名なドレス姿、すごく細かったので驚きました。
今思い返してみると激やせしていたのかも、と思ったり。
ロングトーンが途中で途切れ、滑らかさに少々かけるように感じましたが、これも何か不調の影響だったのかなあ。
ストーリーに関しては、時節柄いろいろ物議もあります。
それはそれとして、名シーン、おなじみの名曲の数々は残してほしい、残ってほしい。
図らずも神田沙也加さんの遺作となってしまったミュージカル、マイフェアレディ。
コロナ禍で中断した観劇、再開の最初の作品だったことになにか運命のようなものも感じずにいられません。
心よりご冥福をお祈りいたします。
「Anのひとりごと」~黙祷