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目が乾くドライアイには目薬だけでない?ドライアイの治し方最新事情

目の痒みでつらい花粉症真っ盛りですが、ドライアイもつらい目の症状。目のつらい症状がドライアイなのか、簡単なチェックをしてみましょう。ドライアイの疑いがあったら、ドライアイについて理解を深め、どのような対処、治療をしたら良いのか以下を読み進めてください。

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ドライアイとは?原因と症状、対処について

ドライアイは様々な原因で涙の分泌量が減ったり、成分が変化してしまい眼の表面の粘膜に異常をおこし、目の乾きや目の疲れなどの症状が現れる病気です。

目が乾くだけでなく、自転車に乗って冷たい風が目にあたり、涙がボロボロ、電車の中ではずかしい思いをしたがありますが、これもドライアイが原因です。

自分ではドライアイと気づいていない人も多い。

中高年、特に女性に多いとされてきましたが、生活習慣の変化などにより、小学生の子供でも発症しています。

パソコン、エアコン、コンタクトの「3つのコン」はドライアイの原因の上位を占めています。

まず、簡単なドライアイチェックを。ドライアイの疑いがある場合は、眼科を受診し適切な指導を受けてください。

 

ドライアイチェックと対処について

10秒間、瞬きをせずに目を開けていられますか?

□目が疲れる

□目が乾いた感じがする

□ものがかすんで見える

□目に不快感がある

□目が痛い

□目が赤い

□目が重たい感じがする

□涙が出る

□目がかゆい

□光を見るとまぶしい

□目がごろごろする

□めやにがでる

5項目以上チェックがあった場合、あるいは10秒間瞬きを我慢できない場合は、ドライアイの可能性があります。

 

ドライアイの原因で上位を占める「3つのコン」

ドライアイは「目の生活習慣病」とも言われ、生活環境と密接に関わっています。

特にパソコン、エアコン、コンタクトレンズの影響は増大し、小学生の頃から、自覚症状は無くてもドライアイのケースも増えています。

パソコン
画面を見ていると、まばたきの回数が減るため、涙が蒸発して目が乾きやすくなります。

対処:こまめな休息、意識してまばたき、画面は見下ろす位置に。車の運転、テレビを長時間見ていてもまばたきは減るので意識してまばたきを

エアコン
空気を乾燥させるので、涙が蒸発しやすくなります。

対処:風が顔に直接当たらないようにする、加湿器を使う、入浴で目を保湿

コンタクトレンズ
洗浄をきちんとして清潔に使っているつもりでも、だんだん汚れ、そのまま使い続けるとムチンが分泌されにくくなります。

対処:清潔を心がける、疲れたらメガネにする、定期的に眼科を受診。市販の点眼薬を使う場合、1~2週間使っても変化がなかったら、必ず眼科へ

マイボーム腺の詰まり、瞬目不全など

メイクや美容外科手術等により、マイボーム腺をふさぎ、油の分泌が妨げられておこるドライアイや、まぶたが閉じにくくなることで起こるドライアイもあります。

瞬目不全、とはまばたきが不完全できちんと閉じられていないため、閉じない部分が乾燥してドライアイに繋がります。涙が目の表面に均等に広がりません。

まばたきを動画で撮りスロー再生すると、きちんとまぶたが閉じているかどうか、確認できます。

瞬目不全はドライアイの1つの原因として注目を浴び始めています。眼輪筋の筋力低下によるもので、筋力トレーニングで改善が期待できます。

このほか、シェーグレン症候群、結膜炎、マイボーム腺の分泌障害などの病気がドライアイの原因となることもあります。

トライアイの治療と対処

ドライアイ治療では、点眼薬を用いた対処が一般的ですが、重症の場合は涙点プラグを用いた治療も行われています。また、最近では眼輪筋を鍛えるトレーニングで対処する方法も出てきました。

眼輪筋の筋トレ(目のたるみの改善も期待できる、そうです。)

(10分程度の動画です)

 

眼輪筋の筋力低下による不完全なまばたき(瞬目不全)で、閉じていない部分が乾燥し、ドライアイに繋がります。

 

主な点眼薬

  • 人工涙液
  • ジクアス(ジクアホソル。ムチンや水分の分泌を促す)
  • ムコスタ(涙液を補完。レバミピド(角膜や結膜などの傷を修復する成分が含まれる))
  • ティアバランス(ヒアルロン酸:角膜上皮の傷を修復)

など。

涙点プラグ

涙の排出口である涙点に、小さな器具を挿入し、涙をせき止める治療です。重症の場合に行われ、外来で受けられる治療です。

治療後は、涙が排出されなくなるので、汚れや細菌などの異物は、人口涙液を点眼して流します。涙点プラグが抜けるなどのトラブルもあるので、定期的に眼科で検査を受けることが大切。

 

ドライアイの症状とメカニズム

ドライアイと言っても

  • 涙の分泌量が少ない
  • 涙の排出量が多い
  • 涙そのものが油分等が少なく乾きやすい成分

と種類によって症状が違います。

ドライアイが様々な症状を引き起こすのは、眼の表面の粘膜が「肌荒れ」状態になるからで、これを放置していると、目の不快感が慢性的に続き、生活の質が低下します。

また、ものを見た時の鮮明さも低下するので、目が疲れ「頭痛」や「耳鳴り」などの症状を引き起こすこともあります。

目の粘膜が肌荒れを起こす要因となるものには、生活環境や他の病気がある場合も。様々な原因で涙の分泌などの仕組みに異常が起こっているのです。

マイボーム腺から分泌される油が不足すると、涙が蒸発し、ドライアイになります。また、ムチンというネバネバ物質(白目の表面から分泌)が不足すると眼の表面の涙を保持できず、目の潤いが失われます。

 

涙の役割

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出典: 日本眼科学会

涙腺からは主に水分、マイボーム腺*からは油が分泌され、眼の表面に広がり、涙点から排出されます。

  • 眼の表面が乾燥するのを防ぐ
  • 目に酸素や栄養を供給する
  • 汚れや細菌などの異物を洗い流す
  • 角膜の表面の凹凸をなめらかな曲面にして綺麗な画像を脳に届ける

などの役割を果たしています。

  • 涙腺: 水分など涙の成分の大半を、まばたきとともに分泌
  • マイボーム腺: 涙が蒸発するのを防ぐ油を分泌
  • 上皮細胞: 涙を眼の表面に保つ、ムチンという粘性のある成分を分泌

※まつ毛の生え際の内側に、整列している肉眼では見えないくらいの小さな穴が、マイボーム腺の開口部です。

 

涙に異常が起こる

眼の表面には、外側から、油層、液層,ムチン層の3つの層になっていますが、はっきり分かれているものではなく、液層にムチンが混ざっています。

涙の異常は、涙の量が低下する「量的な異常」と涙の性質や涙を保持する能力が低下する「質的な異常」があります。

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「質的な異常」とは、涙の成分の異常、例えば、脂質成分やムチンと呼ばれるタンパク質成分が少ない、角結膜上皮に問題がある、などの原因により、涙は分泌されていても涙が目の表面に留まらない、すぐに乾いてしまう、といった状態です。

「質的な異常」の一部に『BUT短縮型ドライアイ』と呼ばれる種類のドライアイがあります。これは、涙は分泌されているが目の表面で涙の膜が安定せず、5秒以内に涙が乾いてしまう状態をいいます。最近、パソコンなどの作業が多いオフィスワーカーやコンタクトレンズを装用している方を中心にこのタイプのドライアイが増えています。

出典:ドライアイ研究会

まとめ

パソコンなどの普及といった生活習慣の変化で、かつては中高年に多かったドライアイが、若い人や子供にも広がるようになりました。

自分ではドライアイ、と気づいていない人も多いです。ドライアイチェックで確認してみましょう。目薬だけがドライアイの治療ではありません。

生活習慣の見直しや、眼輪筋の筋トレなど。目薬の使用も、状況に応じた使い方を眼科医と納得のいくまで相談しましょう。

目が乾燥したり、涙が出過ぎたり。様々な目の不快感を改善して、生活の質を上げることが可能となってきています。

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