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ナースダイアリー・超忙しい看護師のひとりごと

看護師の人間関係のストレスは価値観の対立も原因?辞めたい時の対処

人間関係のストレスは、看護師を辞めたい理由の大きな要素ですが、上司や同僚だけが原因とは限りません。今回は看護師と患者さんとの価値観の対立により起こる、人間関係のストレスついて、考えてみたいと思います。

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自身の価値観を見直し、自分を変える

人間関係のストレスに押しつぶされそうになり、看護師をやめたいと思ったときなど、ふっと力を抜いて、ちょっと考え方を変えてみるだけで、随分生き方が楽になることも少なくありません。

患者さんと看護師や医療スタッフの間に、看護における価値観の対立が起こったとき、人間関係のストレスに対処するには、相手に影響を与え、変えようとする解決の方法もあります。それについては別の機会に触れようと思いますが、今回は、自分自身に働きかける方法です。

 

自分の価値観は絶対ではない

患者さんとの間に価値観の対立がある時、看護師の価値観が正しく、患者さんの価値観が間違っているとは限りません。第一、価値観は多くの場合に正しい、正しくないで分けることはできません。

人それぞれが様々な価値観を持っていることを知り、同時に自分の価値観について、考えてみる余裕が必要です。対立する価値観に看護師が影響を受けて納得すれば、自らの価値観をひるがえす可能性もあります。

不要なストレスをなくす

前述のような姿勢が自然と身についてくると、異なった価値観に出会ったときに、たとえ自分の価値観を変えることはなくても、相手の価値観もそのまま認めることができ、また、自分の価値観を相手に押し付けようと思わなくなるものです。

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例えば、「患者さんは年齢にふさわしい寝間着を着るものだ」と思い込んでいた看護師が、自分の考えは正しいかどうか、そういったこだわりに意味があるかどうかを見直し、高齢の女性患者さんがおむつの上にセクシーな下着を履いていても、本人がこだわりを持ち、そうしたいと言うなら、いいのではと考えを変えたらどうでしょう。

おむつの上のセクシーな下着に、と目くじらをたてていた分のエネルギーを、使わなくて済むようになりますね。不要なストレスに晒されずに済むというものです。

自分の価値観は本当に納得しているものか

看護師は、「私が私であることを私は好きか、どれだけ気に入っているか?」を考えてみると良いでしょう。自分をどれだけ受け入れられるか、ということと、他人をどれだけ受け入れられるか、との間には、直接的な関係があります。

自分を受け入れられないことが多い人は、他人についても受け入れ難いということです。自分を変えると言うのは、必ずしも自分自身もそれが良い、と思うわけではないが、相手の価値観に異議申し立てをしなくなる、という変化も含んでいます。

チーム医療を効果的に行う上で、個人個人が自分の価値観が本当に、自分で納得してとっているものなのかどうか、見直してみることも必要でしょう。

相手の変化を願い、関わり続ける決意

患者さんとの価値観の対立があり、すべての方法が効をなさずとも諦めない。相手の変化を願い続け、その人の行動に関わり続ける決意も大切でしょう。患者さんの行動の中に、看護師が変えられることと、変えられないことがあることを、看護師は事実として受け止めていかなければなりません。

決してたやすいことではありませんが、患者さんに関わり続け、諦めずにできることは行い、心を通い合わせて行こうとすること、それが価値観の対立を解く方法として可能性を持つことになると思います。

 

行動は価値観に基づいている

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私達の日々の行動は、意識する、しないにかかわらず、価値観に基づいたものです。患者さんは、看護師の行動、つまり看護の実践に24時間触れています。実践は、言葉で指示を言うよりも、遥かに説得力を持ちます。

価値観の対立があっても、看護者の説得力ある具体的な実践を目の当たりにしていれば、患者さんはその影響を受けることになります。

逆に、看護師が自分では実践しない、あるいは逆の事をしているのに、患者さんに「~しなさい」と言っても、それは全く説得力がありません。例えばたばこは体に悪いと患者さんに禁煙を求めているのに、本人が喫煙をしている場合などです。

これは家庭でもおなじですね。例えば、隠し事をしてはいけない、と子供に言っている母親が、パートナーに高価な買い物をしたことを隠していたら、子供は混乱してしまうでしょう。

価値観の対立を解くことは、心を伝えあるケアにつながる

ところで、看護師は、患者さんの模範となれる行動を、実際に行っているでしょうか。例えば、

  • 時間を守る
  • ドアの開け閉めは静かにする
  • 丁寧な言葉づかい
  • 感謝を言葉にして表す
  • 清潔な服装をする
  • 人の噂話をしない、のらない
  • 人に親切にする

などなど、ごく当たり前のことですが、改めた考えてみると、私たちは長い時間をかけて親や周りの人から、いかにたくさんのことを見習ってきたかがわかります。影響を与える上で、言葉以上に行動が効果的なのです。

価値観の対立を解くために、相手にとってほしい価値観を単にモデルとするのではなく、自らが積極的に模範を示し、コツコツと影響を与え続ける努力が大切です。

看護師同士、スタッフ間で先輩が後輩に模範を示す、そして看護師一人ひとりのケアの姿勢と行為が大きな模範となって、心を伝え合うケアの生涯学習が実現されていくのでは、と思います。

 

まとめ

看護師の人間関係のストレスともなる患者さんとの価値観の対立。患者さんを尊重し、その人の生き方を認めながらも、身をひかずに関わり続ける決意。それが看護の原点であり、不要なエネルギーを費やすことなく、人間関係のストレスへの対処にもつながるのではないでしょうか。

人間関係で看護師をやめたいと思ったら、ふっと力を抜いて、深呼吸。自分の考え方を客観的に眺めてみるのも良いものです。

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