転職を考えている方に一目惚れシリーズ、今回は採用担当者から見た、印象に残る職務経歴書の書き方についてお伝えします。なお、医療期間への応募では、企業立病院など以外では、職務経歴書を求められることは少ないです。
職務経歴書(職歴書)とは
職務経歴書とは、履歴書では伝えきれないあなたのキャリアを、詳細にアピールし、あなたが採用された場合は、「どのような働きで貢献できるか」自己PRする書類です。
過去の職場における経歴・実務経験・実績を具体的に説明するのを目的とします。
職務経歴書の効果的な書き方
履歴書と違って、書式は特にありません。従って書き方次第で、相手に与える印象が全く変わってきます。全体の構成力、読ませる文章力も考えて工夫しましょう。
ハローワークでは、詳細な職務経歴書の作り方を解説していますので、参考にすると良いでしょう。(下記で紹介)職務経歴書の効果的な書き方は、まず手順から。
職務経歴書、書き方の手順
見やすく読みやすいのが基本。履歴書は手書きですが、職歴はワードなどで作成し、通常A4版1~2ページ程度が、読むのに負担を感じず良いと言われます。
- 箇条書きで簡潔
- 全体のレイアウトを統一
- に注意し、眺めて読みやすく整理してまとめます。
- 過去の職務経歴を時系列でメモを作る(仕事内容を思い出す)
- 結婚や育児で離職した場合、専業主婦時代についてもPTA活動、地域で貢献した実績(町内会の役員経験など)などが有れば書き出す
- 応募先や、業界のことをある程度調べ、自分のどのような能力をアピールすると良いかを考えてメモを整理する。
- 年代順にメモを並べ、更に時系列にそってまとめる。
- 「編年体式」(年月が見出しです)の職務経歴に入力していく。
- レイアウトや段落は統一感を持たせてつける
※職務内容を浮き彫りにして、自分のキャリアの特色を見てもらいたい場合は、キャリア式を用いるほうが、仕事の経験をアピールしやすく、効果的でしょう。
編年体式の職務経歴書記載例
参考:職務経歴書 ハローワーク
編年体式とキャリア式の職務経歴書記載例
参考: 職務経歴の作り方(全体版) ハローワーク(フォーマットはp9~p16)
※職務経歴書のフォーマットは、転職支援サイトなどからダウンロードすることも可能です。
職務経歴書の記載例
上記「職務経歴の作り方(全体版)pdfでは、編年体式、キャリア式それぞれの状況に応じた職務経歴書の記載が8つ掲載されています。
書き方についての基本事項や、具体的な作成手順、注意点など、非常に詳しく説明されていますので、転職を考えている方は、一読の価値があると思います。(詳しすぎて、かえって混乱することもありそうですが。)
8つの記載例
- 同じ職種への転職(編年体式)
- 異なる職種への転職(編年体式)
- 転職が多い場合(キャリア式)
- 派遣就業していた場合(フリースタイル)
- アルバイト就業していた場合(フリースタイル)
- アピールできる要素が少ない場合(編年体式)
- 初めて転職(同じ会社で長年勤務していた)(逆編年体式)*
- 職歴が短い場合(編年体式)
※編年体式は古い順に並べますが、新しい順に記述するのが逆編年体式です。履歴書の順番と合わせて書くようにします。
職務経歴書のよくあるQ&A
具体的な記入の仕方や注意点は、上記ハローワークの「職務経歴の作り方」で確認しながら記入していきます。ここでは、職務経歴書を書くうえで、よくある質問にお答えします。
履歴書は手書きがよいとされていますが、職務経歴書も手書きのほうが良いですか
職務経歴書は、見やすいことが一番。PCで作成します。手書きだと、PCが使えないのでは、と誤解される場合あり。もしできない場合は、市販の職務経歴書を使用します。
編年体式とキャリア式、どちらを用いればよいですか
基本的にはどちらでも構いません。履歴書と対比して見るには、編年体式が見比べやすく良いでしょう。職務内容を浮き彫りにして、自分のキャリアをアピールしたい場合はキャリア式が有利です。
勤務していた会社の概要は、詳しく書く必要がありますか
何をしている会社か分かる程度で構いません。重要なのは、「そこであなたがどんな仕事をしていたのか」、です。
職務経歴書は、詳細にたくさん書いたほうが良いですか
はっきり言って、「見栄えです」量よりも質を重視し、簡潔に1~2枚に収まるようまとめましょう。大項目、中項目、少項目を意識し、項目ごとに文字の先頭をずらせたりすると見やすいです。
都合の悪いことは書かなくても大丈夫ですか
自分がどんな仕事がデキるのかをアピールするのが職務経歴書です。履歴書は事実を書くだけですが、職務経歴書は自分をアピールするため、最大限表現します。あえて書かなくても良いでしょう。
作成年月日、氏名は手書きで印鑑を押したほうがよいでしょうか
すべてPCでも問題ありません。印鑑は必ずしも必要ありませんが、正式な文書らしくなるから、と押印を勧めることもあります。
2添え状、礼状
応募書類を郵送する場合、単に履歴書や職歴書同封で送るのではなく、添え状(カバーレター)をつけましょう。
採用担当者にとって、添え状があるかないかだけでも、印象は全く違うものです。感じのよい添え状が付けられていれば、あなたの誠実さ、熱意が担当者に伝わり、好感度がます可能性は高いです。
添え状にあなたの思いを込める
応募書類は、添え状を一番上にして、履歴書・職務経歴書と重ねて送ります。採用担当者が初めに目にするのが添え状となります。
第一印象は、ずっと尾を引くものです。きれいに読みやすく作り、どうぞお読みくださいという気持ちが伝わるように書くことが大切。
応募者が多い場合、年齢、性別、経歴をさっと見て仕分けすることも多いものです。
添え状が印象に残り、履歴書・職務経歴書にも目を通して貰うためにも、添え状は大きな意味を持っています。
- 求人情報をどこで知り、応募したか
- 簡単な職歴と、仕事への意欲
- 志望の動機
などを簡潔にA4サイズの用紙1枚に、3分の2くらいでまとめるように書きましょう。
パソコンで作成したほうが読みやすいですが、字に自信があるなら手書きでも良いでしょう。手紙文の形式にのっとって、丁寧で簡潔な添え状に仕上げます。
パソコンで打った下に手書きの署名を添えるのも好印象を与えます。
参考: 送付状(添え状)の記載例 送付状 ハローワーク
礼状
面接を終えた後の礼状を勧めるむきもありますが、適宜で構わないと思います。ここぞと思うときに出せば良いでしょう。
どうしてもそこに入りたい意志を、面接時の雰囲気を踏まえ前向きに表現すると良いです。
面接がうまく行かなかった場合、そのフォローとして書くこともありますが、言い訳と捉えられマイナスになることもあるので注意が必要です。
まとめ~成功は職務経歴書、添え状の書き方次第
転職の際、履歴書の他に職務経歴書の提出が求められた場合に、印象に残る職務経歴書を書くためのコツや注意点を確認しましょう。
また、添え状は大変重要なカギを握っています。精魂込めて丁寧、きれい、簡潔に自己PRすることが転職成功のコツです。
転職を成功に導く履歴書の書き方はこちらをどうぞ
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