屋根裏から昭和の名残、文学全集が出てきました。錚々たる監修者たち、味のある挿絵、紙魚(しみ)も浮き出た二段組の本達です。 処分は忍びない。価値を見出せると良いのですが。
こんなん出ましたけど。世界文学全集、お宝度はいかに
二番煎じですが、出ました!少年少女世界文学全集、と日本文学全集。上の写真は「アンデルセン童話集」の中の人魚姫の挿絵(作者:小坂 茂)です。
昨年のマミーさんのこちらの記事。「元」文学少女として血が騒いだのですが…
なんと、我が家の屋根裏からも発掘されました!母文庫と一緒に紛れ込んでいたものと思われます。
年代的にもマミーさんの学校図書と同じ頃です。高度成長時代(?)に○○全集が相次いで刊行されたのでしょうね。監修者も志賀直哉やら川端康成やら、大御所がずらーりずらり。
といっても、全巻揃っていないし、日本文学全集の方は1冊のみ。まだまだ屋根裏に眠っているのでしょうか。
実家の方に残っていたとしたら、全て処分されてしまったと思います。残念。
我が家に残っていた全集は、なんでも処分したがる家人が発掘したものですが、処分の前に救い出しました。
だって、文学全集ですよ。それも題名を見る限りどれも読んだ覚えがあります。おそらく私も小学生ぐらいのときに読んだのでしょう。
そんな本たちを「ポイッ」と捨てるなんて…
本は時空を越えて世界中どこへでも行ける扉
小・中は学校の図書室に入り浸っていた「本の虫」だった気がします。だって、本は世界中、時空も超えてどこへでも連れて行ってくれるのですよ。
「夢見る乙女」の資質はこの頃培われたのか(笑)
古代中世編 ニーベルンゲンの歌
アラビアンナイト シンドバッドの冒険
アンデルセン童話集
野の白鳥(アンデルセン童話集)監修者:小川未明、川端康成、佐藤春夫、浜田廣介
雪の女王(アンデルセン童話集) 氷の城のモチーフは「ナルニア国物語」や「アナ雪」を思い浮かべます。
少年少女日本文学全集 下村湖人集 次郎物語
(これは正直あまり印象に残っていません。まあ、好みではなかった、ということでしょう。その後日本文学にハマったのは20歳前後でした。)
救い出し、処分を(とりあえず)免れた本は全部で23冊。
- 講談社 少年少女世界文学全集 21冊 (監修 安倍能成 小川未明 志賀直哉 辰野隆 福原麟太郎)昭和37年 420円
- 講談社 少年少女日本文学全集 下村湖人集(監修 安倍能成 川端康成 志賀直哉 坪田譲治)昭和36年 380円
- 偕成社 児童世界文学全集 アンデルセン童話集(監修 小川未明 川端康成 佐藤春夫 浜田廣介)昭和34年 350円
いつも本を売りに行く○○オフでも絶対買い取りしてくれないと思います。といえど、週刊誌などのようにちり紙交換に出してしまうのは、あまりにも切ない。
なんとかどこかで余生を送れないでしょうかねえ。あるいは成仏させる良い方法が見つかるとよいのですが。
まとめ~昭和の名残文学全集、そのお宝度は?
私にとってはお宝ですが…社会的にはお役御免、なのでしょうかねえ。発掘した本は多分何度も読んでいたと思われ、保存状態はよくありません。
どこかでどなたかのお役にたてたら…
「Anのひとりごと」~今日も1ページ