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今すぐ始める脳梗塞予防!脳梗塞になる原因、危険因子の発見と削減

health health-予防・治療 health-予防・治療-血管・心臓

脳梗塞は、生活習慣病や、喫煙、飲酒などの生活習慣が発症のリスクを高めることがわかっています。脳梗塞の予防には、危険因子の発見と削減が重要。そのために、どんな病気があるのか、どんな生活習慣が良くないのかをお伝えします。

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脳梗塞の発症の危険性を高める生活習慣や病気

近年、脳梗塞が増加していますが、要因の一つは、高齢化。加齢に伴って動脈硬化、心房細動、高血圧などが起こりやすくなることが関係しています。

また、ライフスタイルの変化で、脳梗塞の原因となる危険因子、糖尿病や高脂血症など、様々な生活習慣病の増加に伴い、脳梗塞の発症も増えています。喫煙や大量の飲酒なども発症のリスクを高めます。

 

脳梗塞の予防に必要な2つのこと

脳梗塞対策として、治療も重要ですが、予防にも力を入れることが大切です。脳梗塞を発症する原因となる危険因子を取り除く、避けることがまず予防のために必要です。そのために

  • 問題のある生活習慣を改善する
  • 脳梗塞の発症に関係する生活習慣病のコントロール

をすることが重要。それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょう。

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出典:>国立循環器病研究センター 脳卒中予防の秘けつ

生活習慣を見直す

  • 喫煙
  • 大量の飲酒
  • 食事
  • 運動不足

などが脳梗塞の発症のリスクを高める原因となる危険因子です。

喫煙で脳梗塞の発症率が上がることははっきりしています。たばこを吸っている人はまず禁煙することが大切。

お酒は適度に飲む場合は、脳梗塞の予防、ストレスの解消などに役立ちますが、大量の飲酒は害あって一利なしです。

危険因子となる病気

生活習慣病は脳梗塞の原因となります。高血圧、糖尿病、高脂血症、心房細動、脂質代謝、心疾患、肥満などが脳梗塞の原因になると考えられます。

高血圧の人はそうでない人に比べ、4~5倍脳卒中になりやすいというデータもあり、糖尿病は2~3倍脳梗塞になりやすい、善玉(HDL)コレステロールが少ないと脳梗塞になりやすいことが、日本でも証明されています。脳梗塞だけでなく、他の血管病も含めて考えた場合、脂質のコントロールが必要でしょう。

心室細動も、心臓の中で血栓ができやすく、血流にのって脳の血管に詰まる危険があります。自覚症状がない場合もあり、高齢になるほど多くなるので、40歳を過ぎたら定期的に心電図検査を受けることをおすすめします。

 

脳梗塞の危険因子となる生活習慣の改善

脳梗塞の原因となる主な危険因子は、喫煙、飲酒、肥満です。これらは生活習慣病の要因でもあり、問題となる習慣を改めることは、健康で長生きするためには必須といえます。

禁煙、飲酒量のコントロール、肥満を防ぐための食事、運動などを意識して行うことが大切です。

喫煙

たばこはがんなどの病気と、深い関係があることはよく知られています。脳梗塞にとっても大きな危険因子です。喫煙本数が多ければ多いほど、その危険は高くなります。

たばには

ニコチン 
血管を収縮させて血圧を上げたり、血液を固まりやすくする

煙に含まれる一酸化炭素 
血液がどろどろになり血栓ができやすくなる 心臓に負担をかける 
(血液中の酸素を不足させるので赤血球が増えるため)

など様々な害があります。

又、喫煙はHDLコレステロールを現象させ、LDLコレステロールを増加させるように働き、動脈硬化を促進させることもわかっています。喫煙歴が長い人でも、禁煙することで高血圧や脳梗塞の発症率は低下します。まずは禁煙が大切です。

煙草の害は、喫煙者本人だけでなく、たばこを吸わない周りの人の健康にも、受動喫煙で悪い影響を与えます。職場などでも噴煙、禁煙が進み愛煙家はドンドン肩身が狭い世の中となってはいますが、どうしてもやめられない人も少なくありません。辞めたいけれどやめられない、という方は禁煙外来を受診して見るのも一つの選択肢です。

飲酒

お酒は百薬の長、適量* であれば脳梗塞の予防につながることもわかっています。しかし、量が増えれば増えるほど、脳梗塞の原因となり発症の危険は高まります。また、アルコールを分解するときに体内の水分が必要になるため、脱水にもつながるので、血液が固まりやすくなります。

さらに、高エネルギーのお酒は大量に飲むと肥満に繋がったり、ツマミには塩辛いものが多いので、脳梗塞の危険を高めると考えられます。

飲酒は適量に留めることが大切です。

*1日の飲酒量の目安:日本酒1合、ビール大瓶1本、焼酎1/2合程度

運動不足、ストレス、過労

運動不足は、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満などにつながり脳梗塞の発症リスクを高めます。ストレスや過労も血圧を上げるので、動脈硬化を促進する要因に。適度な運動の習慣、ストレスなどをためないような生活習慣を心がけましょう。

なお、経口避妊薬の中には、血液を凝固させ血栓を作りやすくする副作用があるものもあります。使用する際は注意が必要です。

 

脳梗塞の危険因子となる病気

脳梗塞の原因は生活習慣病が大きく関わっており、中でも高血圧は最大の危険因子。このほか高血圧なども合併しやすい糖尿病、動脈硬化を進行させる高脂血症、心原性脳塞栓症となる脂肪細動、などが脳梗塞の原因となる危険因子です。

高血圧

脳梗塞最大の危険因子である高血圧。血圧とは、血液が血管壁に与える圧力のこと。

収縮期血圧 
心臓が収縮して全身に血液を送り出すときに血管(動脈)の壁にかかる圧力

拡張期血圧 
心臓が拡張して血液が心臓に戻ってくる時の圧力

血圧レベル別にみた脳梗塞発症率

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出典:国立循環器病研究センター 脳卒中予防の秘けつ

高血圧とは、収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上をさし、この値を超えると、脳梗塞の発症率が明らかに高くなります。

血管に大きな圧力がかかり続けると、血管壁が傷つきやすくなり、放置しておくと血流の流れが悪くなります。血液中のコレステロールなどが血管壁に入り込み、血管の内腔が狭くなるからです。

動脈硬化の発症

また、脳の細い動脈に大きな圧力がかかり続けると、血管壁が厚くなり、内宮が狭くなる動脈硬化を発症します。

脳の細い血管が集まるラクナ梗塞は、特に高血圧と関係が深く、太い血管の動脈硬化は、アテローム血栓性梗塞の原因となります。

高血圧が長い間続き、心臓の筋肉に負担がかかり続けると、心肥大が起こり、心房細動などの不整脈にもつながり、心原性脳塞栓症の発症のリスクを高めます。

高血圧がある人は、血圧に注意するだけでなく、定期的に心電図検査を受けて、心臓の状態をチェックしておくことも大切です。

糖尿病

高血圧に続き脳梗塞の原因となる危険因子は、糖尿病。糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が過剰に増える病気です。通常、血糖値はすい臓から分泌されるインスリンというホルモンによって、高くなりすぎないように調節されています。

糖尿病ではインスリンが不足したり、うまく作用しなくなって血糖値が高くなります。糖尿病の人は血管内での血小板が集まる作用が高まり、血栓ができやすくなります。正常型の人に比べて動脈硬化の進行が早く、明らかに脳梗塞の発症率は高いです。

糖尿病と脳梗塞発症率

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出典:国立循環器病研究センター 脳卒中予防の秘けつ

血糖が高い状態が続いても、初めのうちはほとんど症状はありません。しかし、放置していると血管が障がいされたり、脂質の代謝に悪影響が起こって太い血管の動脈硬化が進行します。アテローム血栓性梗塞が起こるリスクが高くなるのです。

糖尿病と高血圧の合併

糖尿病があると高血圧、高脂血症、肥満などの合併症も起こりやすく、合併する病気の数が多くなるほど脳梗塞の危険も高まります。特に高血圧を合併している人は注意が非梅雨です。通常よりも厳しい血圧の管理が必要です。

高脂血症

血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質の値が高い状態を、高脂血症と言います。特に問題となるのはコレステロールです。血液中のコレステロールは主にLDLとHDLという粒子に含まれます。

LDLコレステロール 
全身にコレステロールを運ぶ働き 多すぎると血管壁に入り込み、おかゆ状のアテロームを形成して動脈硬化を促進 悪玉コレステロールとも呼ばれる

HDLコレステロール 
体内の余分なコレステロールを回収して肝臓へ運ぶ働き 動脈硬化を防止する 善玉コレステロールとも呼ばれる 少なすぎると余分なコレステロールを回収できないので、動脈硬化が進行 HDLが少ない人ほど脳梗塞の発症率が上がる

LDLとHDLはバランスが大切

コレステロールは細胞膜の材料となるなど、体に必要不可欠なものです。しかし、LDLとHDL2種類のコレステロールのバランスが崩れると、動脈硬化の危険性が高まり、アテローム血栓につながります。コレステロール値が高い場合は、改善することが大切です。

心房細動

心房細動は、心臓病の中でも特に脳梗塞と関係が深い病気です。不整脈の1種で、心臓の心房の動きが不規則になります。

心房がうまく作動しなくなると、寝室に血液が送り込めず、血液が停滞して心房の中に血栓ができやすい。この血栓が剥がれて流れていき、脳の血管をつまらせると、心原性脳塞栓症が起こります。脳の動脈が突然詰まるので大きな血栓が起こりやすく、重い症状を主なうこともあります。

心房細動は高齢になるほど発症する人が増えます。それだけ脳梗塞を起こす危険も高くなります。生活習慣病など、他の危険因子がなくても、高齢になると誰にでも起こる可能性があるので、定期的に心電図検査を受け、注意していきましょう。

避けられない危険因子

加齢、性別、家族歴なども発症の危険性を高めますが、これらの要因は避けることはできません。他の危険因子をできるだけ早い段階で発見する、削減することが重要です。

参考

脳卒中の大まかな病型分類

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出典:国立循環器病研究センター 脳卒中予防の秘けつ

 ◆ 日本脳卒中学会 脳卒中治療ガイドライン2009 

(ガイドライン2015が2015年6月25日に改定されています)

 ◆ 日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン2014

 

まとめ

喫煙、過度の飲酒、肥満などの生活習慣の改善、高血圧、糖尿病など脳梗塞の危険因子がある場合は、生活習慣病をしっかりコントロールすることが、脳梗塞の予防にもつながります。

加齢によるもの、遺伝などは避けられませんが、生活習慣病の予防やコントロール、脳梗塞に良くない生活習慣を改めることを意識して、脳梗塞を予防。元気で長生きしましょう!

「ナースのひとりごと」~今日も1ページ