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便秘や下痢を繰り返す過敏性腸症候群の原因はやっぱりストレス

繰り返す便秘や下痢は生活の質を落とします。過敏性腸症候群が原因の場合も多いのですが、自分では気づかないとこも多い。

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過敏性腸症候群のチェックは自分でも簡単にできます。チェックの結果、過敏性腸症候群の疑いがある場合は、適切な治療で生活の質を改善することが可能です。消化器内科や心療内科を受診することをおすすめします。

 

過敏性腸症候群の特徴と治療

便秘や下痢を繰り返す、過敏性腸症候群を発症している人は多いのですが、実際に症状が続いていても、体質と思い込んで、病気だと疑って医療機関を受診する人は、半分以下とも言われています。

過敏性腸症候群の特徴と治療方法を簡単にお伝えします。

 

過敏性腸症候群とは

腹痛やお腹の不快感を伴う下痢や便秘を繰り返すのが、過敏性腸症候群です。腸や血液などの検査をしても、潰瘍やがんなどの異常はないのがこの病気の特徴。

過敏性腸症候群は便の状態により

  • 便秘型(女性に多い)
  • 下痢型(男性に多い)
  • 混合型

の3つのタイプに分けられます。

過敏性腸症候群のチェック

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便秘や下痢が続いている場合、過敏性腸症候群の可能性があるかどうかのセルフチェックです。

チェック①がYESで、チェック②が②つ以上、原因となる他の病気がない場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。

便秘や下痢が一時的にあっても、くり返し起こらない場合は、過敏性腸症候群ではありません。

 

要因と発症のメカニズム

過敏性腸症候群の大きな要因はストレスです。体質、環境、偏った食事や不規則などの、様々な要因が関係していると考えられていますが、精神的なストレスが特に影響が大きい。

ストレスを受けた時「胃が痛くなる」と良くいいます。ストレスで緊張が高まった時にお腹の不調を多くの人が経験しますが、過敏性腸症候群のある人は、特にストレスを感じやすい。便秘や下痢を繰り返して慢性化していくと、常にお腹が気にかかるようになり、要因にも敏感になるので症状が悪化しやすくなります。

発症のメカニズム、脳と腸の関係

一見便秘や下痢に関係なさそうな脳ですが、脳と腸は自律神経やホルモンでつながっていて、脳がストレスを感じると興奮が起き、腸に伝わります。すると腸の運動に変化が起きるのです。

運動が激しくなりすぎると腸内の圧力が高まり、脳に伝わることで腹痛と下痢が起こります。一方腸の運動が不規則になったり、けいれんしたりすると、腸から便をうまく送り出せずに便秘が起こります。便秘で起きた腹痛や不快感がまた脳に伝わると、さらにストレスが増えるという悪循環に陥ります。

過敏性腸症候群のある人は、腸が過敏でストレスを感じやすいので、このような反応がお起こりやすいと考えられています。

近年注目されている要因

近年別の要因として「感染性腸炎」「腸内細菌」が注目されています。

サルモネラ菌、カンピロバクター、赤痢菌などに感染し、感染性胃腸炎を発症したことがあると、過敏性腸症候群を発症しやすいことがわかってきました。腸の炎症や、それに対する免疫反応が関係するためと考えられています。

また、強いストレスがある人のほうが、感染性胃腸炎から過敏性腸症候群を発症し易いことが分かっています。

腸内細菌は、近年かなりクローズアップされています。様々な腸内細菌が生息していますが、健康に良い善玉菌が減り、有害な悪玉菌が増えて腸内細菌のバランスが崩れると、過敏性腸症候群が発症しやすいこともわかってきました。

腸の知覚過敏

バロスタットと言う器具を用いると腸の過敏さを調べることができます。肛門から腸にバロスタットの袋の部分を挿入し、圧力をかけてふくらませていくと、おなかに痛みを感じるポイントが見つかります。

過敏性腸症候群のある人は、健康な人に比べて、低い圧力で痛みを感じるので、腹痛や不快感は、腸に知覚過敏なあるためとわかります。

便の形状とタイプ分け

  • 便秘型: 便中の水分量が少なくなり、兎の糞のような硬い粒状になったり、硬い便が多い
  • 下痢型: 便中の水分量が多くなり、形の定まらない泥状便、水様便が多い
  • 混合型: 便秘と下痢が交互に現れる

 

過敏性腸症候群の治療

便秘がストレスになり、そのストレスからさらに便秘が続いて、うつや不安を伴うこともあります。仕事上のストレスから、通勤途中で何度も腹痛をおこし、駅のトイレに駆け込むのが日課であったり、会議のまえにも何度もトイレに行ったり。

以下に上げることに思い当たる場合は体質だから仕方がない、と諦めずに過敏性腸症候群かも知れないと疑って、消化器内科、又は心療内科を受診しましょう。

こんな人は過敏性腸症候群が疑われる

子供の頃からだから体質、と諦めずにまず、過敏性腸症候群の診断を受けましょう。こんな人は特に受診を。

  • 腹痛を伴った下痢や便秘が月に何度も起きる
  • 通勤途中の各駅のトイレの場所を知っている
  • 市販の下痢止めや下剤を常用

病気かもしれない、と自覚してかかりつけの医師に相談してください。

治療の3本柱

過敏性腸症候群の治療は、複合的な要因を踏まえ、主な治療法として

  • ストレス対策
  • 食事などの食生活の改善

の3つの柱があります。

それぞれについては、後日詳しくお伝えします。

 

まとめ

しつこい便秘や下痢を繰り返していたら、過敏性腸症候群かも知れません。体質だから、などと諦めず、かかりつけ医に相談したり、消化器内科、心療内科を受診してください。

適切な治療を行うことで、生活の質を改善することが可能です。

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