ナースほど誇れる仕事はありません

健康を大切にしたい方へ贈るひとりごと

看護師適性と転職~ある看護師のメモ

看護師を辞めたいと思う理由の1つに、「看護師には向いていない」という気持ちがあります。誰でも一度は考えると言って良いでしょう。そんな時考えて欲しいのが看護師の適性です。転職で成功したある看護師が考えた適性についてお話しましょう。

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辞めたい理由~看護師にむいていない

看護技術の未熟さ、知識不足、患者さんや同僚、上司とのコミュニケーションがうまくできない、などその要因は様々。

Aさんは転職活動中にサポートしてくれた人と一緒に、看護師としての適正について自分なりに考えました。その時のメモを本人の了承を得てご紹介します。誰にでも当てはまるとは言いがたい面もありますが、看護師辞めたいと思った時、一つ一つ自分ならどうだろう、と考えてみて欲しい項目です。

 

看護師の適性

やっぱり看護師の適性ってあると思う。最初からそうであれば良いけれど、そうでなくてもいい。ただし、そうあろうとする努力する気持ちが一番必要な気がしている。思いつくポイントを書き出してみよう。

  • 健康
  • 自分に正直
  • 仕事に対して常に積極的
  • 患者さんの情報について興味をもてる
  • 患者さんについての情報収集のためのコミュニケーションを、誰とでも積極的にできる
  • 患者さんを医学的にどのように導くか考えられる
  • 患者さんが治療の指導方針を守れない場合は、注意できる
  • 患者さんの人格を尊重し、行動できる
  • 他の看護師やスタッフのミスを本人に指摘でき、リーダー、師長に報告できる
  • 指示を出すことができる
  • 自分の技術を他者に指導できる
  • ドクターとコミュニケーションがとれる

これらはどういうことだろうか。

健康

看護師の仕事に限らず、健康であることは大前提。で、看護師は特に健康でなければできない。どこも看護師不足で、シフトは最低限必要な人数を1か月以上前から師長が苦労して作る。突発で休むと、当日の勤務者がその穴をうめなければいけない。

誰かに突然変わってもらうのも難しく、結局無理して勤務することになる。そのうちにかぜをひくのも休みの日、というようになってくるから不思議だ。

自分に正直

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実施したすべての処置、看護は自ら記録することで次のシフトに送れる。記録、送りはすべて事実でなくてはならない。看護は生命に関わる。正義感を持って誠実に正直に行動できなければならない。

看護師の業務はチームとして共同して行うものもあるが、原則として一人ですることが多い。様々な処置を見ているものは誰もいない。しかし、正確に実施しなければならない。例えば、バイタルは定時、臨時に計測するが、誤りや遅れは必要な処置を遅らせたり、間違ったものにする可能性がある。看護の基本、「清潔と不潔の区別」を徹底しなければ、発熱のリスクを増大させ、それがもとで患者さんに不必要な苦痛を与えかねない。何かミスしたとしても、少しでも早く修正することが最善である。

仕事に積極的

すべての看護師に当てはまるわけではないが、仕事獲得バトルには感心する。みんな率先して働くのだ。ナースコールがなれば我先に受話器をとり、自分の担当でなくとも要件を聞いてベッドサイドに出向く。

足りない部分を1つでも自分が補おうと、誰よりも早くウド気、頭を動かし、手を動かす。常に早足、患者さんに呼び止められれば、可能な限りすぐに対応する。常に笑顔で!何を貰えるわけでもなく、自分が大変になるだけなのに、だ。

患者さんの情報

入院時に「家族歴、病歴、入院費の支払いについて、入院中の世話をする人、などをかなり踏み込んで聞かせていただく。入院中は一時的とはいえ、病気だけでなく、メンタルな部分まで全生活を預かるからだ。その情報をもとに看護方針を決めていく。

入院中はさらに患者さんの精神状態、家族の思いを理解する努力をし、患者さんの支えとなっていかなければならない。病気だけを見ていれば良い、というものでなく、患者さんに対して無関心ではいけないのだ。情報は往々にして看護師たちのおしゃべりの中に散りばめられている。そういった輪に入っていくことも必要。

患者さんに対して

入院中の患者さんには、病気への理解を助け、どのように退院へ向けて回復へと導くかを考え、伝えていく。必要があれば退院後の生活についても、アドバイスや指導をする。患者さんの情報に興味を持ち、収集して目標をたて、できない患者さんには注意しなければ行けない。

「注意」は難しい

患者さんは多くの場合指導方針には従ってくれるが、すぐに生命に関わるものでない場合、本人も指示違反を自覚してやっていることが多く、共感したり、当たり障りのない言葉を言ってしまうこともある。それが果たして看護師として適切なのか、と自問することも。

患者さんの人格を尊重し行動

看護師はエラくない。でも、患者さんを始め家族の方たちはいつも感謝してくれる。それでいつの間にか勘違いか慣れか、言葉使いにときどき違和感を抱くことがある。自分も、他の看護師も。

ミスを指摘し、報告

看護師の仕事は担当を決め、または実施した人が責任をもたなければならない。事故が絶対に起こってはいけない看護では、お互い様で助け合う、という曖昧な感覚ではできない。実施した処置はデン病にサインし記録する。サインが抜けているとすぐ指摘される。サインはその仕事の全責任を負うので、サイン一つでもお互い様とはできないのだ。

事故を防ぐために、注意のことばが毎日のようにナースステーションの中を飛び交っている。時に、また言い方により、言われた物の心を深く傷つけ、落ち込ませる。それでもやはり常に密告者であり、嫌味なオンナにならなければならない、看護という現実があるのだ。看護師はコレで強くなる。

教える

「仕事はみんな先輩から教わった」。知識だけ有っても看護師にはなれない。そして、自分も教えられる先輩に成長しなければならない。しかし、教えるのは難しい。まず自分が正確にわかっていないと教えられないし、間違ったことを教えたら大変だ。相手が理解できたかどうかを確認し、できるようになったかを見定め、足りない部分はアドバイスが必要。

ドクターとコミュニケーション

これはドクターにもよるので…まあ、頑張るしか無い。

 

「無理、無理!やっぱり看護師には向いていない」と思った人もいるでしょう。大丈夫。あなたなりに看護師の適性を考え、看護師の仕事に真摯に向きあってください。いつのまにか、「あれ、私って看護師に向いているんだ」と思っている自分に驚くと思います。

それでもやっぱり…という人はAさんのように転職で環境を変えるのも、一つの選択肢でしょう。

 

勤続年数と転職、再就職

2年目でやめたAさんの同期9人の行方は、外科病棟、内科病棟、混合病棟、透析、外来。そのうち2人は1ヶ月足らず、2人は半年、2人(Aさんも含め)は2年、残っているのは3人。勤続年数は2年以内が66%。どこの病院でも似たような状況といえます。

いつでもどこでも仕事ができる

もちろんやめた看護師は、その後全員が再就職しています。すぐに転職した人、数年のブランクを経てから再就職した人、様々ですが、看護師は仕事先を選ぶことが出来、いつでも就職できる、というこの職業、本当にありがたいです。

自分のライフスタイルに合わせ、職場を選べるのです。お金が欲しい時、子育ての時、体力が心配の時、もっと興味のあるスキルを身につけたい時など、給料や待遇、環境などで働き方を選べます。

Aさんのように最初に配属された内科が合わず、療養型病床群という病院に転職に成功しました。新しい職場でみるみるその才能を発揮し、活躍するケースも少なくありません。(Aさんについての詳細は過去記事を御覧ください)

www.nurse-diaries.com

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行き場がなくなる時代になるかも

しかし、病院も今、生き残りに必至です。儲からないところは切り捨て、儲かる部門を広げています。医療事故だと訴訟を起こされやすい参加や小児科は、今や絶滅危惧種とまで言われる現状。いわゆる「たらい回し事件」も問題を投げかけています。

民間の総合病院が、いつの間にか老人施設になっていたりも少なくありません。看護師も、勉強を怠っていると行き場がなくなる時代になりつつあるのかも。

 

まとめ

看護師を辞めたいという理由の一つ、「看護師に向いていないかも」。看護師の適性とは何でしょう。ある看護師の例からあなたなりの答えを見つけてください。

2025年問題もあり、慢性的な看護師不足が続いている現在、看護師は就職、転職のし易い業種です。環境を変えて見ることも一つの選択肢です。

「ナースのひとりごと」~今日も1ページ