ナースの仕事は仕事先を選ぶことができ、いつでも就職出来る本当にありがたい仕事です。転職で天職を見つけたAさんのお話です。看護師を辞めたい時に転職を考えたら、看護師が転職で成功するコツに以下のお話の続きがあります。
ライフスタイルに合わせて選べる職場
結婚や子育て、親の介護など、ライフスタイルに合わせて、仕事を一時辞める、条件に有った勤務先に転職する、などなど辞めたい理由は様々ですが…
職場の環境がツラくて辞めたい
深刻に悩んでいるあなたに、1人の新卒看護師のお話をしましょう。看護師になろうと思った気持ち、初心を思い出して前を向く力になるはずです。
- ライフスタイルに合わせて選べる職場
ナースが仕事を辞めたい理由|仕事でなくて職場が嫌
キツイ、ツライ、人間関係がイヤなど、労働環境が理由の場合もありますが、職場や勤務先が変われば、ウソのように仕事が楽しくなることもある。
ただ、病院も経営再建に必死のところも多い。不採算部門は切り捨て、儲かる部門に力を注ぐ。看護師も勉強を怠っていると、行き場が無くなります。
新卒看護師、同期の行方
ある年の新卒看護師、同期は9人。配属先は、外科病棟に2人、内科病棟に2人、混合病棟に3人、外来に1人。透析に1人。
2年目までの勤続年数は66%、2人は1ヶ月足らずで辞めている。勿論その後みな再就職しています。
転職した場所が天職
内科に配属され、2年後に辞めたAさんは、要介護老人を対象にした療養型病床群という病院に転職しました。
「何よりも楽しいのは、入院患者さんたちに楽しんで頂くイベントの企画。患者さんが喜んでくれ、スタッフも笑顔になる。」と興奮気味に報告してくれた、Aさんのキラキラした目が、強く印象に残っています。
水を得た魚のように、仕事を楽しんでいるAさん。転職したことで、天職を得たのだなと思うと、自分のことのように嬉しい。
深刻だった「辞めたい」
Aさんは同期の中で、一番の年長者でした。新卒看護師として外科病棟に配属されましたが、仕事にかかる時間が多く、周りからも怒られ続けていたのです。
本人も周りも、一生懸命でしたが、覚えるのも、慣れるのも、人の倍以上かかり、「もうやだ、辞めたい」という気持ちが顔にでたのでしょう。リーダーも切れました…
そこがAさんの限界だったようで、その日のうちに退職の連絡が。それは配属されてまだ1ヶ月のこと。
病棟を変える~転属
「ここで出来なければどこに言っても無理。頑張って看護師になったのだから、もう少しやってみたら」と比較的入退院の少ない混合病棟に転属させました。
混合病棟の患者さんは、顔ぶれはあまり変わらず、点滴も少ないです。しかし、相変わらず仕事は遅く、教えてくれる人をイライラさせているようでした。
迷惑をかけられているであろう先輩たちは、そんなAさんを支えてくれ、なんとか夜勤の独り立ちまで、出来るようにはなっていたのです。
やっぱり迷惑ばかり…
とは言え、夜勤の朝はやることが沢山あるのに、やるべきことが終わらず、いつも迷惑ばかり。そのうち採血のない、比較的ゆっくりの土曜、日曜がAさんの夜勤定番日になりました。
優しい先輩たちから、時には嫌味をいわれつつも、なんとか続けていた。
病棟の合併で仕事のリズムが崩れた
内科病棟でなんとかナースの仕事を続けていたAさんに、新たな試練が。病院の経営が見直されて、混合病棟と合併されることになる。
忙しさは、以前の比ではなくなり、以前はなんとかこなしていた仕事が、微妙にタイミングがずれるようになり、うっかりしているとすぐ他の人がやってしまうように。
あいかわらずお荷物状態
一応分担は決まっているのですが、他のナースは仕事に積極的にこなしていく。
一方Aさんは、相変わらず時間がかかる…
夕食、検温、就寝準備、配薬、と時間とともにやることが次から次へと。見落としがないように、全員ですき間を埋めていきます。
精神的な限界
しかし、Aさんは「フォローしてもらうのが他の人より多い。人に負担をかけるのが辛い」と自分の不甲斐なさに、だんだん口数が少なくなっていきました。
もともとおしゃべりをしなかったAさんは、他のナースとの会話にも入っていかなくなり、次の休みを指折り数えて仕事をするように。
休みの日は、疲れて寝ているだけの生活。もう限界、と退職を申し出ました。
自分のした仕事に不信を持ったり、仕事を頼まれなくなったりしてうつ状態になっていたのです。毎日がツラく、早く1日が終わればいい、早く辞める日が来ればいい、そればかりを考えていたそうな。
仕事を続けられなかった理由
Aさんは40代でした。20代の新卒看護師と一緒になって勉強して、成績も優秀。しかし現場に出てからは、相当苦労しているようでした。
「覚えられない」
「忘れる」
「思い出せない」
出来ないわけでも、できていないわけでもありません。圧倒的な仕事量と、その速さについて行けなかったのです。
要点を掴んだ仕事が出来ず、さらにいろいろ考えながらやるので、ますます追いつけない。こんなAさんが転職に成功したコツはこちらの記事でご紹介しています。
看護師の適性
最初から適性がある場合も、ナースを続けているうちに、身につく適性もある。
最初に無くても、そうあろうと思う気持ちが必要でしょう。
そして、職場との相性も。
Aさんは適性を持っていたけれど、それを発揮できる場所にいなかったために辞めたい、とうつ状態にまで追い込まれました。
転職したAさんは今、自分の適性を発揮できる職場を見つけたことで、いきいきと輝いてナースを続けています。
新人ナースの辞めたいにもほどがある
4月になると毎年繰り返されるのが、朝の通勤ラッシュに拍車がかかること。通勤に不慣れな新人で混雑が激しくなるためですが、入学式も終わり学生たちも落ち着いて、そろそろ通常の混雑に戻った頃でしょう。
友人の病院にやってきた新人看護師が、わずか10日で離職。7日めに無断欠勤、その後なんと母親から
「娘が仕事が辛い、辞めたいと言っています。目も回るような忙しさで、先輩たちには意地悪をされる…云々。なので辞めさせます」
という電話があったのだとか。本人と話をしたい、と言っても「娘が嫌がっている」の一点張りで、連絡もつかなかったそうです。
看護師不足で、例え最初は戦力にならない新人ナースでも、頭数は欲しい所。しかし今後のことを考えると、お辞めいただくほうが病院にも良いとの判断で、退職となりました。
Aさんを思い出した
この話を聞いて、若い看護師に混じって、悩みながら働いていたAさんを思い出しました。最初の職場では、Aさんの適性を発揮することができなくて、最終的には心を病むほどに消耗しきってしまいましたが、それでもこれが自分の仕事、と一生懸命頑張っていたのです。
だからこそ、適性を発揮することが出来る職場に転職もでき、生きがいを得て働いています。現在は責任ある立場となり、後輩から慕われる存在になっています。
たったの10日で、辞めたい、嫌だ、と思う感覚が理解できません。さらに本人ではなく、母親からの一方的な連絡、というのもまったくもって理解不能です。呆れてあいた口がふさがらない、と行ったほうが正確な表現かも。
石の上にも三年
看護師の仕事に限らず、「就職したら、よほどのことがない限りは、3年間働かなければ仕事のことはわからない」と言われます。
新人看護師が辞めたいと思うのに、「理想と現実のギャップが大きい」ことも大きな理由です。患者さんにしてみれば、スキルの違いはあるにしろ新人ナースもベテランも、看護師です。看護師の仕事をしてくれることを当然と思っているわけ。
先輩やプリセプターは、一日でも早く看護師の仕事に慣れて、一人前になって欲しくてきつい言葉をかけたりするのです。(中には、本当に意地悪な先輩も居なくはないのですが…)
- 1年目は仕事を覚えるのに精一杯
- 2年目は、少し効率よく動けるようになり、知識も少しずつついて来て、周りを見る余裕も出てくる
- 3年目は忙しい中でも、患者さんとの関係を少しの間でも、密に出来るスキルがついた
そんな看護師が多いです。
3年たってようやく看護師としての本当のスタートラインについて、と言っても良いのかもしれません。
やっぱり、辞めたい。そんなあなたは頼れる人に相談しましょう。
キャリアアップや待遇の改善などで転職する時
看護師は他の職種と比べて、転職の多い職業です。転職する理由は様々ですが、その際に気をつけて欲しいのが、
- 前(現)職でどんな仕事についていた(いる)か
- 転職の理由
これは必ず聞かれます。
配偶者や家族の転勤に伴う引越しなど、やむを得ない理由がない場合の短期間での転職は、あまり良い印象ではありません。「ウチの病院でも長く続かないのでは」、と思われることが多いのです。人間関係が嫌で、辞めたいと思ったとしてもそれを言ってはマイナスです。
それならと、転職理由に「キャリアアップのため」「◯◯のあるこの病院で働きたい」などもっともな理由を付けても、説得力に掛けます。
これが3年の経験あり、で有ればそれなりに説得力を持ってきますし、3年間で得た知識やスキルは、転職先でも活かすことは可能でしょう。
新人看護師として、看護師の適性にかけていたとしても、3年間看護師の仕事を続けていれば、適性は身についてくるものです。
おむつ交換トイレ介助で何を学ぶか
おむつ交換やトイレ介助が受け入れられない、嫌だ。と言って「看護師なんか辞めたい。」という新人ナースも毎年何人か出てきます。嫌だ、と思うとどんなことだってできません。
ただ機会的に排泄物の処理をしていても一日は過ぎていきます。しかし、おむつについた便や尿の量、色、形状。さらに皮膚の状態などの観察は、患者さんの看護に必要な業務です。トイレ介助でも、歩行の様子などから、患者さんの状態を判断することができます。
看護は観察することから始まる
看護師の仕事は、患者さんの生活全般を見ることにあります。バイタルなどデータは正常、いつもと同じ。でも「何か違う、おかしい」と病変の兆候などを真っ先に感じ取ることは、日々の観察をどのようにしているかで培われるものです。
これは、毎日患者と誠実に向き合い、おむつ交換も流れ作業にせず、ただの排泄介助にしなかった看護師だけが持ちうる、プロの観察眼です。医師では分からないものです。
看護師辞めたいと思った時
誰でも理想と現実のギャップに戸惑い、落胆したり、ミスをして辞めたいと思うもの。
- 排泄物の処理が無理
- 自分のミスのせいで患者さんが死んだらどうしようという恐怖
- プリセプターが怖い
- 人間関係についていけない
- 給料が安すぎる
- 夜勤が辛い
等など、辞めたい理由は数えたらきりがありません
状況によって一概には言えませんが、とりあえず3年頑張ってみましょう。その先に看護師としてのキャリアアップの道がきっと見えてくる。ただし、無理は禁物。努力しても心が壊れそうだったら、身体が悲鳴をあげていたら、休養したり、転職を考えても良いと思います。ゆっくりと自分が良いと思う道を探しましょう。
バリバリ仕事をこなしている先輩だって、皆悩み、迷いながら看護師の仕事を続けています。
社会人としての心構え
最近では、企業の入社式に親が付き添ってきたり、病気で休む連絡も親がしてくることが増えているのだとか。そんな社員たちが会社の中心となる頃には、一体どうなってしまうのだろう、と恐怖さえ感じます。
一億総子ども、の社会になったら…
生きていたくないです(笑)
看護師の数だけ答えがある
療養型病床群に転職をしたAさんが天職を得たように、働き方には様々な答えがあります。
一口に病院と言っても、
- 国立病院(厚生労働省、独立行政法人国立病院機構、独立行政法人労働者健康福祉機構など)
- 公立・公的・社会保険関係法人の病院(自治体、地方独立業せ法人、日本赤十字社など)
- 大学病院(国立大学、公立大学、私立大学)
- 民間病院(公益法人、医療法人、社会福祉法人等)
などが有り、また機能別に見れば
- 特定機能病院
- 地域医療支援病院
- その他の一般病院
が有ります。
さらに診療所、クリニックなど、様々な職場があり、働き方も様々です。
自分は看護師としてどうありたいのか
看護師としてのキャリアプラン、考えたことが有りますか。看護師は人生の早い時期から将来の職業、看護師、を考え、専門的な知識・技術を習得して現在に至っています。目標に向かってまっしぐらというイメージが強いのですが、あるアンケートでは人生プランについての質問では、「ない」「迷っている」人の合計が半数を超えたという結果がでています。なぜ働くのか、については「生活手段」が最も多く、「とりあえず目の前の生活のために働いている」という姿が見えます。
働き方を考える上での選択
- 忙しく働く
- ゆったり働く
- ゼネラリストになる
- スペシャリストになる
- 現場にこだわる
- マネジメント職を目指す
- などが有ります。
こんな働き方も
- 夜勤専従看護師
- 超短時間勤務制度
- 開業看護師(訪問看護ステーションの開業)
等など。
看護師のキャリアについて
働き方を考える上で、看護師には様々なキャリアが有ります。自分はどのキャリアに興味があるのか、そのなかでどのようにプランを立てていけば良いのかを考えてみましょう。
「看護師になる」と思ったら、看護師養成校へ行かなくてはいけません。看護師になってから、どのようなキャリアをつんで行くのかを考えることも重要です。
看護師のキャリアには代表的なものだけでも、
病院、施設(専門看護師、認定看護師、特定看護師、ナースプラクティショナー、管理職)
- 学術(教育・研究)
- 企業(起業・勤務)
- 社会活動(国内・海外)
- 政治(国・地域)
- 行政(厚生労働省・痴呆)
- 保健師活動(地域・起業)
- 助産師活動(勤務・開業)
- など多岐に渡ります。
医療の進歩はとても早い。一年前は当たり前に行っていたことが、新しい研究の発表で過去のモノとなることも珍しくありません。すでに学んだから、今までやってきたから」ということは、特に医療分野では何の根拠もありません。
常に最新の知識を取り入れること、長年の慣習も根拠が示されたら、知識を新たにして技術を習得する柔軟性が求められます。看護師の仕事は、経験も重要な要素ですが、常に進化をし続けることが必要な仕事です。
この柔軟性を看護師である限り、ずっと持ち続けなければいけない職場風土で仕事をし続ける覚悟も必要です。
キャリアプランを考える
看護師として自分自身のキャリアプランを考えることも大切です。看護師として勤務する場所を考えた時、真っ先に浮かぶのが病院でしょう。しかし、キャリアプランを考えたうえでの選択でしょうか。
- 看護学校でススメられたから
- 実習先だから
- 先輩がいるから
- 病院が良いと思った
- 通勤が便利
- 給料がよそより良かった
などの理由で、とりあえず収入を得るため、という場合が多いのではないでしょうか。
理想と現実のギャップが辞めたいにつながる
新人ナースとして、どこで看護師の仕事を始めるか、どんな看護師になりたいのか。そこにしっかり向き合わなかったために、思い描いていた看護師の仕事と現場のギャップに悩み、1年経たないうちに辞めたいと思ったり、別の職場に転職したりる新人ナースも少なくありません。もちろん、勤務を続けキャリアを積むナースもたくさん居ます。
前項「看護師の数だけ答えがある」でもお伝えしましたが、看護師としての基礎的な知識、技術が習得できていれば、看護師として勤務する場所は多岐に渡ります。
看護師の多様な可能性を自分のキャリアとして積み上げていくには、未来を意識しながら、真剣に仕事に打ち込める職場を選ぶことが大切です。
理想と現実のギャップは、どんな職場でもあります。特に新人ナースでは、あれもこれもがギャップの連続と言っても良いでしょう。きちんとキャリアプランを考えているかどうかで、ギャップを受け止め続けるか、辞めたいと思うかの分かれ道があるように思います。
最初の看護師辞めたいは?
多くの新人ナースは、1~3ヶ月目で最初の「看護師辞めたい」の気持ちを持ちます。
- 看護師に向いていないのでは
- この職場で良かったのだろうか
- 職場の人間関係、続けていけるだろうか
等を悩みます。大抵の場合はうまくできたことがあったり、同僚や先輩との関係で乗り越え、「がんばろう」と進んで行きますが、悩みや不安は解消されるわけではなく、辞めたい気持ちや不安、悩みの波を繰り返しながら、転職を考え始めるのは、特別なことではないのです。
職場とのミスマッチ
事前にしっかりキャリアプランをたてて入植しても、看護師としての適性を持っていても、どうしてもその職場になじめない場合もあります。新人ナース時代の看護師辞めたいを無事乗り切り、看護師としてどうありたいのかを考えて、進化をしようとすればするほど、職場とのミスマッチが生じることがあります。
「進化し、視野を広げ、看護師としての自分の可能性をひろげる」こういった意識が普通に存在する職場もありますが、なかなか受け入れられない職場も少なくありません。
進化することをよく思わない職場に入職してしまったり、自分にとっての看護のベースを構築する途中で、人間関係などがうまく行かずにキャリアを途中で断念するのではなく、キャリアアップのための転職を考えることも、一つの選択肢です。辞めたい、と強く思った時は、自分一人で悩まずに相談しましょう。
看護師は就職、転職を簡単に考えている?
4月に入社された多くの新人さん、就職おめでとうございます。就活に費やした時間、書いた履歴書の枚数は膨大だったことでしょう。一方看護学生は最終学年で国家試験や実習に追われ就活の時間がなく、また、ほとんど就職に困ることがない環境下にあります。
比較的簡単に就職先は決まるので、殆どの学生が職場選びに時間をかけたり、人材紹介会社に登録してサポートを受けたりすることはしていません。
自分と合わない職場に就職してしまうことがあるのも、当然の結果と言っても良いでしょう。
看護師は転職が多い
慢性的な看護師不足から、場所を選ばなければ看護師はどこでも働けます。比較的簡単に転職先を見つけられる状況にあります。
転職が他の職種に比べて多いのも、そのためです。一度就職して、職場とのミスマッチなどから転職を考えても、看護の世界での交流しかない人がほとんど。
一般の社会人が、転職する場合にどのような転職活動をしているのかを知らず、転職を決意しても同じような環境の中で転職をしがちです。
転職先がAさんのように天職であることは、極めてまれなケースです。言ってみれば、転職先の当たり外れは、入職してみなければわからない。多くの場合、また次の職場を探して転職を繰り返すことになります。
転職によるリスクを考える
転職が次のキャリアに対するステップなのか、現状への不満からなのかによって、リスクの考え方は違います。一般的に同じ病院に勤務している看護師と、一度退職して転職した看護師では、将来受け取る退職金だけでなく、基本給やボーナスなどにも差があります。転職には金銭的なリスクもあることを知って置くことも大切。
キャリアアップのためであれば、一時的な収入ダウンがあっても、多くの学びを得られるのであれば、それは必要であり、有益な転職です。しかし、なんとなく他の病院のほうがよく思えた、という理由で転職すると後悔することも多い。とてもリスクの高い転職です。
転職を決意する場合は、こうしたリスクについても十分検討して考える必要があります。
「他者優先」の看護師は人に頼れない
看護師は仕事の性質上、看護教育において自立性、他者優先の考えが重視されています。そのため、誰かに頼ることが下手な場合が多い。
転職も、「自分の問題だから」と自分でなんとかしようとしてしまいます。ここが大きな問題です。
看護師の資格を取得すれば、全国どこにでも就職の可能性があるので、就職先を決めるときに、自分に合う職場、と言うよりは、雰囲気や実習先、説明会の印象が良かった、学校で勧められたと言った理由で選びやすい。転職先を探す時も、同じような状況になりやすいのです。
転職成功の第一歩
忙しい看護師の仕事をしながら、自分だけで転職先を探すには無理があります。一般の社会人が転職するときはプロに相談することが多いように、なんでも自分で、という固定観念を捨て、人材紹介会社に相談してみよう、という柔軟な考えを持つことが、転職成功の第一歩と言えます。
Aさんが転職に成功したのも、他者の力を借りたからです。心を病んで憔悴しきったAさんが、自分で転職先を探す気力も体力もなかったのは明らか。
自分だけでなんとかしようとしていたら、おそらく看護師の仕事は続けていなかったでしょう。退職して休養。その後の生活は…
Aさんの看護師としての適性を評価していたひとりの上司が、幾つかの人材紹介会社への橋渡しを手伝い、転職先が決まるまでAさんの支えとなって、サポートをし続けて居たのです。
最初の職場は確かにミスマッチでしたが、どんな看護師になりたいか、やりたい看護は、と自分の目標を明確に持っていました。そして人生の師とも仰ぐ上司との出会いが、天職をみつけ、Aさんの看護師としてのキャリアを磨くきっかけとなったのです。
相談できるパートナーの存在は、転職に限らず看護師の仕事を続ける上で大きな意味を持ちます。まず自分の看護師としてのキャリアプランをしっかり考える事。そして一人で解決しようとせずに、他者の力を借りることです。
まとめ~看護師が転職で成功するコツ
今すぐ辞めたいあなたには、看護師を辞めたい時に転職を考えたら、看護師が転職で成功するコツでその答えをご紹介しています。
看護師は病院をやめても、看護師です。辞めたいと思う理由によっては、違う環境に身を移すことで解決することもあります。看護師になろうと思ったきっかけ、気持ちを振り返ると、そこには必ず道がある。
「看護師のひとりごと」~今日も1ページ