看護師転職で面接の定番Q&A知りたいことを聞き出すコツの追記です。色々なマニュアル本に書かれている模範解答通りに答えるだけ、常識通りの答えだけでは、他の応募者との差別化は難しい物があります。差をつけるちょっとしたコツを補足します。
面接で意識すること
面接室に入る前から面接は始まっています。過去エントリーで面接の基本マナーを確認しておきましょう。
着席したら何よりも面接官としっかり視線を合わせて話すことを意識します。次に面接官の質問に対して、好感の持てる態度とことばでハキハキと受け答えをすることです。
面接では、自分の長所、短所を簡潔かつ的確に面接官の心に響くように伝えたいですね。
あなたは多くの場で評価されています
面接会場だけが、評価の対象ではありません。受付や控室などでもチェックが入っているケースも少なくないのです。
甲乙つけがたい候補者がいた場合、トイレでたまたま一緒になったスタッフとの会話が決め手で、採用となったということもあります。
応募者仲間との自然な会話、待機している間の表情なども評価の対象となることがある、ということです。
応募の問い合わせなどの電話も評価
面接日当日だけでなく、問い合わせをした時や、面接日の相談などの電話での応対からも、採用側は応募者の印象評価を行っていると、考えておきましょう。
表情が見えない電話での応対は、ちょっとしたことで心象を悪くしたり、好意を持ってもらえたりするものです。
これは逆の立場になって考えると納得できます。あなたが商品やサービスを購入するとき、詳しい情報が知りたい、わからないことがある、などで相手に問い合わせをしたとします。
その時の電話での応対が、あやふやであったり通り一遍の説明であった。または、知りたいことはわからなかった。といった場合、その商品やサービスを買うでしょうか。
よくあるQ&A
こちらも例を先のエントリーで幾つか上げました。重複することもありますが、面接でよく聞かれることです。事前に整理が必要な事柄、答え方を考えておきましょう。
- 志望動機
- 前職の退職理由
- 自分の長所と欠点
- 仕事上の実績、失敗
- 仕事観、価値観、人生観
- 応募先に関する事項
- あなたからの質問事項
- 他職応募の有無
- 雇用条件に関する事項
- パソコンスキルのレベル など
マニュアルの受け売りにならない応答
マニュアル本など通りの受け答えは、無難ではありますが個性が見えてきません。面接官にしてみれば、金太郎飴がでたり入ったりしているようなものかも。
幾つかの例を上げます。ポイントを参考にしてあなたらしく答えるにはどうすればよいか、質問に対する答えを準備してみましょう。
Q 自己紹介してください
ポイント
たくさん盛り込むより、一番伝えたい事を具体的に肯定文で終わるようにします。
Q 前職からのブランクがありますが、現場での自信はありますか
ポイント
退職してからもブラッシュアップしていたものが有れば、それを簡潔に伝えます。仕事復帰の体制づくりをしていたことなどもアピールしましょう。
Q お給料はどのくらいを希望されますか
ポイント
求人票に記載されている数字で応募したことを伝えます。給料が最優先かどうかにもよりますが、譲れない最低ラインは状況に応じて伝えることも良いでしょう。
Q ご家族はあなたの復職を賛成してくれていますか
ポイント
育児で前職を辞めた場合は特に、夫の協力度が高いことをアピールします。双方の両親などの支援がある場合は、それもはっきり伝えます。支援者の体制を幾重にも準備してあることを伝えます。
Q ○○の資格をお持ちですが、実務経験はないのですね
ポイント
その資格を取ることで学んだ知恵や技能を活かし、どのように貢献できるかを伝えます。引き続き学んで行こうと言う前向きな姿勢も謙虚に表現します。
Q 前職を退職したのはなぜですか
ポイント
何度もお伝えしていますが、給料や勤務形態、人間関係などマイナスの要素で辞めた場合は、前向きな理由に変換してこたえます。もちろん前向きな理由であれば、そのまま伝えます。
Q あなたがやりがいを感じるのはどんな時ですか
ポイント
必ず実際にあった出来事で話しましょう。具体的にその場の状況が浮かんでくるように伝えます。マイナスの経験をプラスに転換できた時の充実度でも良いですね。熱を入れすぎて演義過剰にならないよう注意してください。
転職成功のコツは縁とタイミング
残念ながら不採用になったとしても、あなたの人生がそこで否定されるわけではありません。単に求人先が欲しい人材ではなかった、と言うだけのことです。
どんなに優秀な人材でも、求人側のタイミングで不採用になることもあるのです。縁がなかったということでしょう。
人件費などが潤沢で余裕のある場合は、優秀な人材は確保しておきたいでしょう。しかし多くの場合、ぎりぎりの人数で回しています。
いかに優秀な応募者がいようとも、今欲しいスキルを持った人が優先されるのが現状です。
不採用でもくさらない
ある面接官に聞いた話です。普通に考えると、その日からでも採用したいほどの、非常に優秀な応募者がいたそうです。
しかし、同じ能力を持ったスタッフがすでに在職しており、能力は見劣りがするものの、現状で欲しいスキルを持った人を採用した、と言うこと。
その面接官曰く、「あの人なら、どこの病院でも採用したい人材。余裕があればぜひ獲得したかったのですが、人件費等の問題でこちらとしても残念でした。」
あなたのスキルを欲しい求人、縁のある転職先を探せばよい、と言うことですね。
面接官との相性もあり
面接官も人間です。人の好き嫌い、波長の合う合わないがあっても不思議ではありません。たまたまあなたと波長が合わなかった、と言うことも考えられます。
「どうしてもここで働きたい!」と言う場合は別ですが、応募先は1つに絞らず、同時進行で複数の求人に応募し、縁とタイミングを待つようにするのが転職を成功させるコツ。
一つに応募し、その結果をまって次、と言うことでは時間ばかり経ってしまいます。複数の求人に応募するには、やはりその道のプロのアドバイスを受けるのが得策でしょう。
一人ではスムーズにいかないことも考えられます。人材紹介会社を利用するならとりあえず登録したいサービスは、こちらのエントリーでご紹介しています。
⇒看護師を辞めたい時に転職を考えたら~看護師が転職で成功するコツ
まとめ~柔軟な前向きの姿勢は必ず伝わる
女性が生きていくうえで働き続けるときに出会うライフイベント、「仕事・子育て・介護・まなび」日本の現状では、男性より多くの時間と心を使います。
さらに看護師の仕事は夜勤など交替勤務があり、命に直接かかわる仕事です。
つい後ろ向きに考えたくなることもあるでしょう。しかし、柔軟な前向きの積極性を持っているのも看護師、と言えると思います。
転職の面接に当たり、硬直した考えにとらわれず柔軟に対応するあなたの姿勢は、面接官にも必ず伝わります。
「Anのひとりごと」~今日も1ページ