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ナースほど誇れる仕事はありません

ナースダイアリー・超忙しい看護師のひとりごと

脳の病気のサインを見逃すな!ただの頭痛と思っていたばかりに…

見逃し、我慢してしまう事が多い痛みやちょっとした不調ですが、脳の病気のサインである場合は、命に関わる危険性があります。危険な一線を超えないように、どんなことが重病に結びつくのかを知っておきましょう。f:id:lady-jhones:20160622235400p:plain

怖いのは脳の病気

脳卒中(脳血管障害)は現在日本人の死因の第4位です。その原因の多くは生活習慣で、血管が詰まりやすい高血圧、動脈硬化を引き起こしやすい糖尿病の人は、脳卒中のリスクが高くなります。高血圧、糖尿病の予防に気を付けたいこと、脳の病気で見逃すと怖い痛みや不調について知ることも大切です。

 

脳梗塞や脳出血を見抜くポイント

脳は全身を司ります、どの血管に異常が起こるかで症状も変わってきます。以下のチェックリストで該当するものがあるか確認しましょう。

脳の怖い病気チェック

□ 突然の頭痛(強さや場所ではなく、突然がポイント)
□ 風邪の症状を伴わない吐気、おう吐
□ 5分以上続く突然のめまい(立ちくらみではない)
□ 片側の手足が急に力が入らなくなる(両側の場合は頚椎が原因のことが多い)
□ 片側の顔や手足の感覚が急に鈍くなったり、しびれる
□ ロレツが回らない
□ 急に思った言葉が出にくくなたり、人の言葉がわからなくなる
□ 急に視野の半分が黒く欠ける
□ 急に片側の目の膜がおりたように見えなくなり、また戻る
□ 片目だとものが一つに見えるのに、両目で見ると二重に見える
□ ふらついてあるけなくなる

当てはまる項目が一つでも有れば要注意。痛みの軽さ、重さにかかわらず、前触れのない突然の頭痛は脳出血かクモ膜下出血の危険性があります。脳梗塞で頭痛が起こることはまれです。

鉢巻で締め付けられるような鋭い頭痛でも、徐々に起こる場合は生命には別状の無い偏頭痛です。

脳卒中(脳血管障害)の一般的な症状

めまい 
浮遊性のフラフラめまいが脳血管障害の症状と言われていますが、回転性のぐるぐるめまいが現れる場合もあります。 
5分以上のめまいが続く場合は、小脳または脳幹部が詰まっているサインです。

しびれや脱力感 
片側の手足にしびれや脱力感が現れた場合は、大脳動脈に異変がある可能性が高い 
右脳は左半身、左脳派右半身を司っているので、両方が一度に麻痺することはありません。

日常的な行動ができない 
歯磨きや洗面など日常的な行動が急にできなくなった場合は、頭頂葉の異常のサインです。

直ちに受診した方が良い場合

ロレツが回らない、言葉が出て来ないなど普段はなかった症状が一つでも起きたら、すぐに受診をしてください。これらの症状が24時間以内に改善する場合もありますが、一過性脳虚血発作(TIA)という脳卒中のサイン。TIAが起こった人の半数以上が、5年以内に脳卒中を起こしているので、治ったからといって放置は厳禁です。

 

脳卒中とは

脳の血管が詰まったり壊れたりして細胞が死んでしまう病気です。主に

  • 脳梗塞(血管が詰まる)
  • 脳出血(血管が破れる)
  • クモ膜下出血(動脈瘤というコブが破れる)

の3つに分けられます。

高血圧の人は血管が詰まりやすく、加齢で血管が細くなっているとその圧力に耐えられず、破れてしまいます。

高血圧・糖尿病によるリスク

高血圧があると脳卒中にかかる確率は、男性で3倍、女性でも2倍に。糖尿病の場合も2~3倍になります。高血糖やそれに伴うインスリンの作用不足で、動脈硬化を引き起こすためです。

また、ピルの服用、飲酒もリスクが高まります。脳梗塞の場合、1日1合以下の飲酒なら、飲まない人よりもリスクが低くなる、というデータもあります。

クモ膜下出血は遺伝

クモ膜下出血は生活習慣だけでは防ぎにくい。原因となる動脈瘤は遺伝によるものだからです。およそ100人に1人が動脈瘤を持っていると言われています。動脈瘤を持っていて実際に破裂してしまうのは100人のうち年間1人程度ですが、破裂したら2人に1人は死亡するという怖い病気です。

若い人でも発症しやすいので、直系親族にクモ膜下出血の人がいる場合は、脳ドックやMRIで動脈瘤があるか調べると良いでしょう。

 

2高血圧や糖尿病の予防

脳卒中は生命にかかわるだけでなく、言語障害や半身まひなど、思い後遺症が残りがちです。発症の原因となる高血圧や糖尿病の予防も重要です。

 

早朝高血圧に注意

脳卒中や心筋梗塞は午前中に多発しています。朝方の急激な血圧の上昇は脳・心血管症患の予兆と言えます。高血圧はそれと断定できる特別な自覚症状がありません。

  • 肩こり
  • 疲れやすい
  • 頭痛
  • フラフラめまい

など、ただの疲労などと判別が難しくサイレントキラーとも言われています。病気のサインを見逃さないためにも、自分の血圧のサイクルを知ることはとても大切です。

血圧の24時間サイクル

血圧はいつ測っても同じ数値が出るのではなく、1日の間に上下の変動を繰り返します。24時間血圧計で、1日の血圧の上昇サイクルを知ることが重要です。通常、夜寝ている間は低く、明け方から午前中にかけて上昇していきます。

病院や健康診断での測定時は正常な値でも、24時間サイクルで見ると1日の変動が激しく、夜間に極端に低くなる早朝高血圧は、非常に危険だといえます。

血圧の測定

24時間血圧計は、保険適用で借りられるので、医師に相談してみましょう。家庭用の血圧計を代用する場合は

  • 起床後1時間以内
  • 就寝前

の1日2回測定することで、早朝高血圧の危険性を知る手がかかりになります。

※できれば10分間、少なくとも5分間は安静にしてから測定

高血圧の予防

生活習慣を見直すことです。減塩、適度な運動、禁煙と当たり前の健康法が様々な合併症からあなたを守ります。

日本高血圧学会が一般の方向けに発行しているガイドブック「高血圧の話」は学会ホームページからダウンロードできます。

 

糖尿病の予防

糖尿病は高血圧と同じで自覚症状が出た時には、病状がすでに悪化している可能性が高いです。少しでも早く見抜くためには、自分の血糖値を把握していること。タイミング次第では糖尿病の前兆をうまく把握することが可能です。

糖尿病予防の運動は、テレビを見ながらでも、毎日続けると効果的です。CMの間だけとか細切れでOK。最初は一日10分程度、慣れてきたら30分ほど行いましょう。

糖尿病になりやすい習慣・環境

糖質過多と運動不足は糖尿病を引き起こす大きな要因です。生活習慣や環境をチェックしてみましょう。

□ 親族に糖尿病患者がいる
□ くよくよ、カリカリしやすく過剰なストレスがある
□ 1日の歩数が6000歩にも満たない
□ すぐ近くでも自転車に乗ってしまう
□ 炭水化物の重ね食いをする
□ 朝食抜き、夕食ドカ食い型の食生活
□ 食事と食事の間が長く、空腹時間が長い
□ 一気にかけこんで食べてしまう
□ 清涼飲料水をよく飲む
□ コンビニやスーパーのお弁当を食べることが多い
□ お酒が一日1合ではすまない

4つ以上該当する場合は注意しましょう。 
一般的な主婦の平均歩数は2000~3000歩と言われていますので、意識して歩くことが大切です。 
清涼飲料水に含まれる果糖(コーンシロップ)は、多くとると血糖値の指標となるHbA1c(グリコヘモグロビン)の数値を上げやすいので注意が必要です。

食べ方の注意点

  • 野菜から先に食べる
  • 野菜は一日両手いっぱいを目安
  • ご飯は固めに炊いてしっかり噛む
  • パンやおにぎりだけですまさない

空腹時に炭水化物や甘いものなど単純糖質をいきなり多く食べると、血糖値が急激に上がります。野菜に含まれる食物繊維は、糖尿病予防に効果的で、コレステロールの増加を防ぎ、インスリン作用不足の原因となる、内臓脂肪をつきにくくしてくれます。

パンやおにぎりだけでは気づかぬうちに糖質過多になり血糖値が急激に上がるだけでなく、すぐにおなかがすいてしまうので、結果的にカロリーも多くとってしまいます。

血糖値を管理する

糖尿病は現代病とも言われ、運動不足や偏った食生活など不健康な生活習慣が大きくかかわっています。予防のためには、急激な血糖値の上昇を起こさないこと。1回に出せるインスリンの量は決まっているので、3食きちんと食べることが重要です。

血糖値をはかる

高血糖かどうか手軽に調べることができる、尿糖検査がお勧め。専用の試験紙に尿をつけるだけです。薬局などで100枚入り1000円程度で販売しています。1分程度で結果もわかるので、気になる方は試してみるとよいでしょう。

測るタイミングに注意

食事の多い夕食から、2時間後くらいに尿糖検査を行うのが、最も効果的です。尿糖が出たらすぐに専門医を受診しましょう。糖尿病予備軍の段階で発見できれば、そこで食い止める指導をしてもらえます。

空腹時は正常でも、食後は高血糖の場合があり、これが糖尿病の前兆です。糖尿病患者さんの多くは、発症する前の7~10年前から食後の血糖値が高かったことがわかっています。

こんな症状は手遅れかも

糖尿病を見抜く自覚症状はほとんどありません。高血圧と同様サイレントキラーです。以下のような症状が現れた時には、すでにかなり悪化している可能性が高いのです。

  • トイレが近い
  • すぐにおなかがすく
  • 疲れやすい
  • のどが渇く
  • 体重が減る

 

まとめ

頭痛や肩こり、疲労感などよくある症状はついそのままにしがちですが、実は怖い病気の前兆であることも少なくありません。特に脳にかかわる病気のサインの場合は重大です。脳卒中の危険をチェック、原因となる高血圧、糖尿病についても病気の前兆を見逃さない為の知識です。

脳卒中、高血圧、糖尿病、については、こちらも参考にどうぞ

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血管に関する記事です

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