健康と日々の徒然~Anのひとりごと

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自分で治せるめまいの原因~良性発作性頭位めまい症の正体

ぐるぐる回る、目が明けられない、立っていられない。めまい症の患者さんの半数以上が悩む、良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、欠けた耳石が三半規管に入ることで、誤った情報が脳に伝わり起こります。良性発作性頭位めまい症の改善には、めまいの原因を知り、その対処をすることです。自宅でできる方法もお伝えします。 

 

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めまいの原因は耳と脳の情報のズレ

身体のバランスを感知するセンサーの役目をしている三半規管が、「身体が回っている」という、間違った情報を脳に伝えてしまうことがあります。

目からの情報は正常なので、脳が混乱し情報のズレからめまいが引き起こされるのです。

良性発作性頭位めまい症は、自宅で治すことも可能です。その方法は至って簡単!さらに誤った情報が起こるのは何故か。

脳が回転を感じるメカニズム、めまいが起こる原因となる耳石についても確認しましょう。

 

自宅でできるめまいの対処法

良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、耳石のかけらの動きでめまいが起きるので、安静にしていれば耳石のかけらが動かなくなり、めまいの症状が治まります。

改善する方法は、前回の「めまいの対処~自分でできるめまいの対処法と「めまい日記」のすすめ」でもお伝えした頭を動かす運動、寝返り運動などの運動や、枕を高くして内耳を傾け、耳石が三半規管に入り込むのを防ぐことが効果的です。

頭を動かすことで耳石のかけらが、三半規管から移動する様子がよくわかる動画がありましたので、リンクを貼っておきます。

画像が鮮明ではないのですが、とてもわかりやすいです。(2011年のTVの録画のようですので、埋め込みはしません) 

めまいの即席治療法(良性発作性頭位めまい症) (BPPV)

※この方法は良性発作性頭位めまい症に有効です。メニエールなど他の原因のめまいには使えません。

 

頭位療法(理学療法)

専門的な知識を持った医師が、患者さんのからだと頭の位置を順番に変えながら、耳石のかけらを動かし、三半規管から取り出し、めまいのおこらない位置に移動させます。

施術中にめまいの症状が強くなることもあるので、なるべく実績のある医師に施術してもらうと安心です。

 

脳が身体が回っていると感じるメカニズム

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画像出典: Wikipedia より編集

内耳にある三半規管はリンパ液で満たされていて、そこにある感覚毛がリンパ液の動きから身体の回転を感知し、それを脳へ伝えています。

身体は回っていないのに「回っている」と誤った情報を脳に伝えるのは、耳石のかけらが三半規管に入ることが原因で、感覚毛が刺激されるためです。

 

BPPVの特徴は耳石にあり

良性発作性頭位めまい症の特徴は、

  • 朝、症状がおきやすい
  • じっとしていると1分以内に症状が収まる

などがあります。

これの特徴の理由は、耳石にありました。耳石は新陳代謝を繰り返していて、粉のように剥がれ落ち、解けたり固まったりします。

剥がれ落ちても耳石のかけら(耳石小片)が小さければ、三半規管に入っても感覚毛が刺激されることはありません。

朝起きた時にめまいが起こりやすいのは、寝ている間は長時間同じ姿勢が続くので、耳石が一箇所に集まり、大きな塊となってしまうからです。

起きるときに姿勢を変えた瞬間、リンパ液に流れを生じさせ、感覚毛を刺激してしまいます。

 

加齢や衝撃で欠けた耳石がめまいの原因

耳石はカルシウムで出来ている、白い石のようなものです。内耳の中央部分に、左右2個ずつあり、上下、前後左右の動きや傾きを感知し、脳に情報をおくる重要な働きをしています。

耳石は加齢で劣化したり、ちょっとした刺激などで欠けてしまうことがあります。

そのかけらが三半規管へ入ると、身体が動いて耳石のかけらも動き、リンパ液に流れが起こり、感覚毛を刺激します。

刺激を受け、からだが実際には回っていないのに、「回っている」という誤った情報が脳に送られることで、めまいが引き起こされます。

 

更年期以降の女性に発症が多くなる

BPPVは40歳位までは男女ほぼ変わらない発症率です。

原因もいろいろ有りますが、40才以降は女性の発症が増加する傾向に有り、50才以降になると男性の3倍~4倍と女性が多くなります。

これは、女性が閉経後にカルシウム不足で、耳石がもろく剥がれやすくなることにあります。骨粗しょう症の人がBPPVになりやすいのも、このためです。

 

まとめ~自分で治せるめまい

良性発作性頭位めまい症(BPPV)を予防するには、耳石を強くすることが大事です。骨粗しょう症にも注意が必要。カルシウムを意識して摂るようにしましょう。

頭を動かす運動や、枕の高さを変えて、耳石のかけらが三半規管を刺激しないようにすることで、BPPVの症状の改善が可能です。

ストレスは上手に発散する、睡眠不足もストレスにつながるので、日常生活の乱れなどにも注意します。めまいがあるときは、コーヒーなどカフェインは控えたほうがよいでしょう。

症状の改善が見られない場合は、他の病気があるかもしれません。医療機関を受診することをおすすめします。

次回はメニエール病についてお伝えします。

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