産み分けに確実な方法とはいえませんが、「膣内が酸性orアルカリ性」は産み分けを希望する場合とても重要な条件です。カギは「排卵日と行為日」「女性の感じ方」。その理由と産み分けの方法や産み分けゼリーについてお伝えします。
排卵日のタイミングと挿入方法と禁欲
子作りのコツ!妊活7つの基本タイミングが重要でもお伝えしましたが、実は、タイミングは男女の産み分けにも大いに関係しています。
- 排卵日に近づくと、普段は酸性の膣内がアルカリ性になる
- X精子・Y精子の性質
様々な理由で男の子が欲しい方も、女の子が欲しい方もいらっしゃいます。産み分けに確実な方法は残念ながらありませんが、これらの条件をもとにしてある程度の産み分けができるのでは、とされています。
まず、産み分けの方法について一つの例をご紹介し、その根拠もお伝えしましょう。ただし、確実な方法ではありませんから、男女に固執しすぎず、希望と違った性別の赤ちゃんが産まれた時でも、授かった命を喜び、大切に育てることが一番重要なことです。
男女の産み分け方法
医師によって産み分けに対する考えは異なりますので、相談する場合は、産み分けの指導を行っているクリニックや病院などを選ぶ必要があります。
産み分けを希望する場合、一般的な方法は以下のように行われます。クリニックや病院では、産み分けゼリーを処方することもあります。
男女の産み分け方法
- 女の子の産み分けの場合
排卵日の2日前に最後の行為、それ以降1週間の禁欲または避妊 - 男の子の産み分けの場合
排卵日まで5日ほど禁欲し、排卵日に行為、それ以降避妊 - 行為の後は禁欲もしくは避妊を
タイミングをはかり、挿入方法など条件を整えて産み分けにチャレンジしています。その後の行為で妊娠してしまう可能性もあるので実行した時以降は禁欲、もしくは避妊を一定の期間実行しましょう。
産み分け方法の根拠
受精可能な時間は
- 卵子:排卵後6~8時間
- 精子:射精後5~6時間から36時間まで
です。
卵子、精子のこの特徴と、膣内の酸性度、アルカリ度が受精卵の性別に影響すると言われています。
排卵日に女性がオルガスムスを感じて受精
↓膣内にアルカリ性の粘液が分泌される
↓アルカリ性に強く動きの早いY精子に有利な状況
↓男の子を産み分けできる可能性が高い
排卵日の2日前に女性をあまり刺激しないように受精
↓膣内の酸性度が下がらない、排卵まで日数がある
↓寿命が長く、酸に強いY精子に有利な状況
↓女の子を産み分けできる可能性が高い
膣内の環境も性別に影響する
性別の決定には、女性の膣内と子宮内の環境も影響します。
- 膣内が酸性の時とアルカリ性のときでは、赤ちゃんの性別にどのように影響するのか
- アルカリ性、酸性に傾くメカニズムは?
雑菌などから身を守るために膣内は酸性、子宮内はアルカリ性となっています。また、
- おりもの(子宮頚管粘液)の量
- 女性のオルガスムス
に影響され、酸性からアルカリ性になることもわかっています。
個人差はありますが、アルカリ性のおりものは排卵日が近づくにつれて水っぽくなり、量が増えます。また、オルガスムスを感じると、膣内にアルカリ性の粘液が分泌され、アルカリ性が強くなるので、挿入方法も関係します。
- X精子、Y精子の特徴
- 膣内の環境
これらを総合的に判断すると、男女の産み分けは排卵と行為のタイミング、挿入方法、女性のオルガスムスに影響されると言えるでしょう。
排卵日に女性がオルガスムスを感じて受精
↓男の子を産み分けできる可能性が高い
排卵日の2日前に女性をあまり刺激しないように受精
↓女の子を産み分けできる可能性が高い
性別を決めるのは性染色体
性別を決めるのは、男性の精子で女性の体質ではありません。精子は23個の染色体を持っていますが、そのうちの1個がどのような染色体かにより性別が決まります。
精子にはX染色体とY染色体というタイプの違う2種類の精子があります。(女性はX染色体のみ)
遺伝情報をになう染色体は男女ともに23組、46本あります。
22組目までは男女とも同じ形をしていますが(常染色体)、23組目は性染色体と呼ばれ、男性にはX染色体とY染色体(XY)、女性はX染色体が2本(XX)あります。
女性の性染色体XXと男性の性染色体XYの組み合わせでできる受精卵には、XXとXYの2種類があり、受精の瞬間に生物学的な性別は決定します。(XXの精子をX精子、XYをY精子と呼ぶようになりました。)
赤ちゃんの性別を決定する男性側の性染色体、X精子、Y精子はそれぞれの特徴がわかっています。産み分け方法はこの特徴を利用したものです。
X精子の特徴(女の子を作る)
- 酸に強い
- 寿命が長い(2~3日)
- 比重が重い
- 動きが遅い
- 数が少ない
Y精子の特徴(男の子を作る)
- アルカリに強い
- 寿命が短い(1日)
- 比重が軽い
- 動きが速い
- 数が多い
*基本的に精子はアルカリ性、Y精子のほうがX精子の2倍多い。
*酸に弱いY精子のほうが多いのは、卵子に出会う機会が同じとなるよう、バランスを取っているともいえます。
産み分けゼリーって?
膣内の酸性度を人為的にコントロールする潤滑ゼリーです。産み分けを行っているクリニックなどで処方してくれますが、通販でも手に入る物があります。
オンラインショップなどでは、類似品や中古品が出回っていることもあり、安全性に疑問があります。行為の際に膣内に入れて使いますので必ず正規品を使用しましょう。
口コミサイトなどでよく紹介されている、産み分けゼリーを3種類ご紹介しておきます。詳細はそれぞれの公式ページで確認されてください。
私には現在男の子が3人いて4人目を考えています。これまでは特に産み分けはしてこなかったのですが旦那と女の子も欲しいねということになり、産み分けについて調べ始め、産み分けゼリーについて知りました。
産み分けゼリーとして口コミでよく名前が挙がっているものがピンクゼリー、グリーンゼリー、ハローベビーガール、ハローベビーボーイでご存知の方も多いと思います。
引用: Yahoo知恵袋
*病院で処方されることの多いピンクゼリーと、上記のピンクゼリーは違う製品です。
通販品は一包づつの個別包装でそのまま使える使い切りタイプですが、病院のピンクゼリーは通販品よりも廉価ですが使用前に湯煎で溶かしたり、容器に詰め替える手間がかかります。
又容器も使い捨てではないので、衛生に十分配慮する必要があります。
通販で販売されている産み分けゼリーのうちから3つの商品をご紹介します。いずれも日本製で1本ごとの梱包、使い切りタイプです。
- ピンクゼリー(ジュンビ―株式会社)
- ハローベイビー(シンゲンメディカル株式会社)
- ベイビーサポート(株式会社Coussinet)
こちらの産み分けゼリーは、子作りに頻度は重要?子作り中ならチェック!間違いだらけの夜の生活でも取り上げていますので参考にされてください。
産み分けのタイミングは?
女の子が欲しい場合
- 膣内を酸性にするゼリーを利用
- 排卵日2日前のタイミング
- 女性がオルガスムスを感じないように挿入方法を変える
ことで、女の子が授かる可能性が60%~70%になる、と言われていますが確実ではありません。あくまでも何もしないよりは試してみたい、程度のものと考えておきましょう。
ゼリーを利用しないで、同じようにタイミングを計って試してみるのも良いと思います。
男の子が欲しい場合
- 膣内をアルカリ性にするゼリーを利用
- タイミングは排卵日
- 女性がオルガスムスを感じるように挿入する
ということになります。
排卵日の見極め
排卵日の予想は周期が安定している場合は、排卵検査薬・基礎体温・周期計算、ルナルナなどのアプリを利用してできますが、確実ではありません。
生理不順がひどい場合は、超音波検査で排卵日検索の診察が必要かもしれません。
排卵のタイミングを見極め、確実性をあげるためには、通院することがよいとは思いますが、お金がかかるのも事実です。
クリニックや病院などで購入できる、尿での排卵検査薬(L-check)で排卵日を確定します。下記で紹介する産み分けネットでも購入できます。
産み分けゼリーも費用がかかります。子作りで産み分けを希望する場合は、費用の点も含めて二人でよく話し合い、産み分けを指導する医師に相談したりすることも大切です。
男の子の産み分けサプリメント~リンカル
タイミングや産み分けゼリーの利用の他に、産み分けに利用されるリンカルと言うサプリメントや、人工授精の際に行われるパコール法という産み分け方法があります。
リンカル(微量の鉄分を含むリン酸カルシウム)
カルシウム・鉄分・リンなどを含んだサプリメント。臨床でリンカルを服用していた妊婦から産まれた赤ちゃんに、男の子が多かったことから産み分けに利用されるようになった。
産み分けを推奨している杉山産婦人科が運営している「生み分けネット」でも購入できますが、会員登録料が5,000円かかりますので、1回だけの利用だと高くついてしまいます。
産み分けを指導しているクリニックや病院でも購入できます。ネット通販(楽天市場やYahoo!ショッピング)でも代理店で販売されていますが、正規品でない場合もあるので注意が必要です。
生み分けネットでは、全国の生み分け病院を探すことができますので、通える範囲にある場合はそこで購入すると良いでしょう。
リンカルの詳細
- 男児ご希望の方に体質改善のカルシウム製剤です。20年以上の歴史で高い成功率を維持していますが、今だにその作用機序は解明されません。
- カルシウム製剤ですので、ご本人の副作用もなく、もちろん過去1万人以上の出生児で1例の弊害も報告されておりません。
- 内服はご妊娠前に最低2ヶ月以上、その後はご妊娠確定まで続けて下さい。
出典:生み分けネット
*生み分けネットでは、「ピンクゼリー」「グリーンゼリー」も販売していますが、使い勝手が悪いので口コミではあまり人気がないようです。
ジュンビ―と言う会社が販売している同じ名前の「ピンクゼリー」は、多少高くなりますが、使いやすいので人気があります。
人工授精の際の産み分け~パコール法
パコール法は自然妊娠が望めない場合に、人工授精の際に産み分けを希望し選ぶことのできる産み分け方法。
精子をパーコールという液体に入れ、遠心分離機にかけてX精子とY精子を分別。どちらかを選んで取り出し、子宮に注入して受精させる。1回につき2~5万円ほど費用がかかる。
主に女の子を希望する場合に利用されます。X精子がY精子より少し重いため先に沈むことで分別できます。
分離機の上の方に貯まるのがY精子です。X精子が20%ほど混じっていますが、もともとY精子の方が多いので男の子になる確率は高まります。しかし、X精子も混じっているので確実ではありません。
また軽いということは、尻尾が切れたり痛んだりした精子も混じっている可能性もあります。これらのことから、パーコル法は女の子が欲しい場合に向いている方法といえます。
下にたまったX精子を子宮に入れ受精させることで、女の子を産み分ける場合に用いられます。とは言え、完全に選別することは不可能で根拠は乏しい、ともいわれています。
まとめ~産み分けは確実な方法なし
産み分けを希望することが悪いというわけではありませんが、様々な情報に一喜一憂し、本来の妊娠・出産の喜びを疎かにしては本末転倒です。
産み分けに確実な方法はありません。それを理解した上で産み分けゼリーの利用や、排卵・行為のタイミングを見極めて産み分けに取り組まれることを願います。
「Anのひとりごと」~今日も1ページ