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めまいの対処~自分でできる対処法と「めまい日記」のすすめ

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過労や不安、ストレスが原因のめまいは、ゆっくり休むことで改善されることが多いですが、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎などがめまいの原因となっていたら、身体を動かすことも有効です。それぞれの病気の特徴と、自分でできる対処法についてお伝えします。

適度に動くことで改善されるめまい

めまいが起こると、恐怖心や不安から安静を第一に考えがちですが、

  • 良性発作性頭位めまい症
  • 前庭神経炎

がめまいの原因となっている場合は、日常生活の中で適度に身体を動かしたほうが、症状の改善につながりやすい場合もあります。

 

良性発作性頭位めまい症

良性発作性頭位めまい症は、耳が原因で起こるめまいのうち、最も患者数が多いと言われています。寝返りを打ったり、ベッドから起き上がる、靴紐を結ぶなどで、頭を大きく動かした時などに、グルグル回るめまいが起こります。20秒~1分ほど続き、難聴や耳鳴りは伴いません。

治療では主に薬物療法が行われ、頭位治療と呼ばれる治療が行われることもあります。自分でできる対処法は、以下でご紹介する運動が有効です。

自分でできる対処法

身体を動かさなくなることで起こった首や肩のこりをほぐす、三半規管や脳に刺激を与えて、めまいを起こしにくくするための運動です。顔を上下左右に動かすだけ。積極的に寝返りを打つのも効果的です。

これらを続けても、めまいの症状が改善されなかったり、長時間続く場合は、他の病気が原因となっている可能性があります。脳神経外科や神経内科を受診してください。

頭を動かす運動

  • 片方の腕を前にのばし、手を握って親指をたてる
  • 親指に視点を合わせる
  • 頭をゆっくり左右に向ける(交互に20回くらい)
  • 頭をゆっくり上下に向ける(20回くらい)

注意点

  • 安全な場所で行う
  • 首の痛みや首の病気がある人、高齢者は、ゆっくり無理のない回数を行う
  • はげしいめまいが起こった場合はすぐに辞める

寝返り運動

ゆっくり意識的に寝返りをします。仰向けになり

  • 天井を見る
  • 右側に寝返りをする
  • 天井を見る
  • 左側に寝返りをする
  • 天井を見る

それぞれの動作を行ったら、その姿勢を10秒づつキープして、次の動作に移ります。朝晩、10セットずつ行ないます。

その他に、枕の高さを少し上げ、内耳を傾けることで、耳石のかけらが三半規管へ進入することを防ぎ、めまいが改善されることもあります。

治療

薬物療法が主に行われます。

  • 循環改善薬: 内耳の血流を改善する
  • 抗めまい薬: めまいを抑える
  • 抗不安薬:  めまいへの不安やストレスが強い場合

頭位治療は、医師が患者さんの頭をゆっくりと動かし、三半規管にたまった粒子を三半規管から排出する治療法です。リンパ液の流れが乱れなくなり、めまいが起こりにくくなります。患者さんによっては1回受けただけで、症状が改善することもあります。

 

前庭神経炎

じっとしていてもめまいが持続し、起き上がれないほどの激しいめまいが数日間続きます。聴覚に関わる症状はないのですが、強い吐き気を伴うことがあります。安静と薬物療法、リハビリを行ないます。

治療

前庭神経炎は初期はできるだけ安静を保ち、同時に薬物療法を循環改善薬、抗めまい薬、抗不安薬などで行ないます。めまいがひどい場合は入院治療の場合もあります。

めまいが治まってきたら、平衡機能を改善させるリハビリを始め、症状の早めの改善を目指します。

  • 頭を左右に動かす運動
  • 目を閉じて立つ
  • その場で足踏みをする
  • 真っ直ぐ歩く

などの運動を繰り返します。

めまいで転倒しないように、介助者をつけたり、支えになる壁や手すりのそばで行うようにしましょう。

 

めまい日記のすすめ

めまいの記録をつけると、自分のめまいの傾向を客観的に把握することが出来ます。

  • めまいの発作が起こるのはどのような時か
  • 睡眠不足など、ストレスに繋がる生活はないか

などを知ることで、必要以上に不安を感じなくなったり、受診時に医師に見せることで、診断の参考になることもあります。記入のポイントは3つ

  • めまいについて
  • 睡眠時間
  • 大きな出来事の有無

です。

めまいについて

  • めまいが起こった時間帯
  • きっかけ
  • 継続時間
  • 頭痛、はきけ、耳鳴り、難聴などめまい以外の症状

を記録します。

めまいが起こる前に、持病の治療などで薬を飲んだ場合は、薬の副作用でめまいが起きた可能性もあるので、薬の名前も記録します。

めまいの治療中なら、その薬についても記録します。

睡眠時間

睡眠不足がめまいの原因となっている場合もあります。睡眠不足はストレスにつながることもあるので、睡眠時間、できれば就寝時間と起床時間、睡眠中にトイレに起きたなどを記録しておきます。日常生活の問題点が見つかることもあります。

大きな出来事の有無

緊張した時にめまいは起こりやすいです。特に高齢者は慣れない行動をとったり、いつもより気をはった状況になるとめまいが起きやすい。結婚式、孫の世話、長時間の電車移動など、普段と違う大きな出来事があった場合は、それを記録します。

 

まとめ

良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎などが原因のめまいは、頭を動かしたり、足踏みしたりで改善される場合もあります。必要以上に不安にならず、適度な運動で心身ともにリラックスすることもめまいの対処法となります。

患者さんの半数以上が悩む、良性発作性頭位めまい症については、次回さらに詳しくお伝えします。

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