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むずむず脚症候群「レストレスレッグス症候群」とドパミンの関係

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脚の不快感や、寝ている間に自分の意志とは関係無く、脚が動いたりするのが睡眠障害の原因かもしれません。

 

レストレスレッグス症候群、いわゆるむずむず脚症候群も睡眠障害の一種です。治療は生活習慣の改善、薬物療法などを行ないます。

 

その他にも周期性四肢運動障害、レム睡眠行動障害では、本人ばかりかパートナーにも睡眠障害をひきおこしたり、サスペンスドラマばりに危害を加えたりして、離婚に至るケースもあります。

 

 

眠っている間に症状がある睡眠障害

睡眠障害には、眠っている間に異常な感覚や行動などが起こるものがあり、ドパミンや鉄不足が関係していると考えられています。妊娠や腎不全に伴って起こることもあります。

  • むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)
  • 周期性四肢運動障害
  • レム睡眠行動障害

などです。

 

隣で寝ている人が睡眠不足

周期性四肢運動障害の多くは、むずむず脚症候群や睡眠時無呼吸症候群など、様々な病気と合併しています。本人だけでなく一緒に寝ている人が、睡眠不足に悩まされるケースも多い。

 

レム睡眠行動障害の場合はもっと深刻です。単に睡眠を妨げるだけでなく、暴力を奮ってケガをさせたり、自分がケガをすることもあります。

 

しかも、眠っている間の事は覚えていないので、

 

パートナーが度々あざを作っているので、浮気相手に殴られたと思い込む

首を絞めたり、殴るけるが頻繁におこり、寝室を別にした挙句に離婚

 

というケースもあるのです。

 

また、パーキンソン病やレビー小体型認知症を発症する可能性もあるので、こういった症状が見られたら、一刻も早く病院にいき、定期的に医療機関を受診しましょう。

 

 

むずむず脚症候群、レストレスレッグス症候群とは

文字通り、足がむずむずして睡眠が妨げられる病気です。症状が強く現れると生活の質(QOL)が大きく損なわれますが、ドパミン作動薬が高い効果を示します。

 

むずむず脚症候群は、座っている時などの安静時にも起こります。主にふくらはぎから太ももにかけて、症状が現れることから「レストレスレッグス症候群」とも呼ばれます。

 

原因は?

ドパミンという脳の神経伝達物質の機能障害、鉄不足などが関係して起こると考えられています。

 

ドパミンは身体の動きに関係する物質です。むずむず脚症候群では、脳の視床下部の上部にある、「ドパミン神経細胞群」の働きが低下していると言われています。

 

鉄が脳内で不足すると、ドパミンの生成に支障をきたすようになります。

 

治療は?

生活習慣の改善や、好きなことに熱中する、薬物療法などです。

  • 夜更かしを避けて規則正しい生活をする
  • 寝る前にマッサージ
  • カフェインを多く含むもの、アルコールは寝る前に飲まない
  • 薬物療法

 

生活習慣

夜更かしを避け、規則正しい生活を心がけます。

 

何かに熱中していると、症状が軽くなることがあります。脚をマッサージしたり、シャワーをかけたりするのも、症状を落ち着かせるのに役立ちます。

 

睡眠の質が悪くなるので、カフェインを多く含むものは、寝る前には飲まないようにします。

 

薬物療法

プラミペキソールの服用で約8割の患者さんが改善を期待できます。プラミペキソールはパーキンソン病の治療薬で、ドパミン作動薬です。薬の量は少ないので副作用はほとんど現れないとされています。

 

プラミペキソールで効果が現れない場合、クロナゼパム(抗てんかん薬)やオピオイド製剤(がんなどの痛み止め)が使われることもあります。

 

鉄不足の場合は、鉄剤も併用。

 

不眠の改善に早めの受診を

脚の中を虫が這っているような、なんとも不快な感じがしたりする、むずむず脚症候群は、身体を動かすことで一時的に症状は軽くなります。

 

入眠障害や中途覚醒が起こるので、日中に疲労を感じたり、やる気が出ないことも多い。

 

レム睡眠行動障害は本人の自覚がありませんので、家族など周りの人から患者さんの行動について聞いたり、ビデオモニターつきの、終夜睡眠ポリグラフ検査で異常行動を確認します。

 

 

まとめ

睡眠中に起こることが多いこれらの睡眠障害は、生活の質を低下させるばかりでなく、パートナーにも睡眠障害を引き起こしたり、危害を加えたりすることもあります。

 

薬物療法で症状を軽くすることが可能なので、早めに専門医を受信することが重要です。

 

 

参考: 

  • レストレスレッグス症候群/むずむず脚症候群
  • 周期性四肢運動障害
  • レム睡眠行動障害

 

レストレスレッグス症候群 / むずむず脚症候群

夜になると出現する下肢を中心とした異常感覚により不眠、過眠を引き起こす病気

 

レストレスレッグス症候群(従来はむずむず脚症候群と呼ばれていました)は、夕方から深夜にかけて、下肢を中心として、「ムズムズする」「痛がゆい」「じっとしていると非常に不快」といった異常な感覚が出現してくる病気です。足を動かすとこの異常感覚はすぐに消えるのですが、じっとしていると再び出現してきます。

患者さんは布団の中でじっとしていることができず、眠くても眠りにつくことができません。何とか寝付けたとしても、睡眠が浅く、十分に眠れません。また、足が周期的にピクッピクッと勝手に動き続けていることが多く(周期性四肢運動障害)、これも睡眠を浅くします。このため、不眠だけでなく、日中の過眠も出現します。

 

レストレスレッグス症候群は中年以降、男性より女性に多い病気です。鉄欠乏性貧血や、腎不全による人工透析を受けている人に多いことが知られています。睡眠薬は無効で、パーキンソン病に使う薬が有効です。専門の医療機関で、検査・治療を受けて下さい。

 

出典: 厚生労働省 e-ヘルスネット

 

 

周期性四肢運動障害(しゅうきせいししうんどうしょうがい)

睡眠中に四肢の異常運動が生じて睡眠が妨げられる病気。

 

睡眠中に片足あるいは両足の不随意運動(ピクピク)が周期的に起こるため、頻回に脳波上の覚醒反応を生じ、夜間の不眠や日中の過眠が生じる病気です。

ご本人は自覚していないことが多く、診断には終夜ポリソムノグラフ(polysomnography: PSG)検査を行う必要があります。むずむず脚症候群と合併することが多く、年齢とともに増加します。

 

出典: 厚生労働省 e-ヘルスネット

 

 

レム睡眠行動障害(れむすいみんこうどうしょうがい)

睡眠中に夢体験と同じ行動をとってしまう病気。

 

健康な人ではレム睡眠中には骨格筋が弛緩して動きません。レム睡眠行動障害ではこの抑制機構が障害されるため、夢の中での行動がそのまま現実の行動となって現れてしまいます。

大声で寝言を言ったり、腕を上げて何かを探すしぐさをしたり、殴る、蹴るなどの激しい動作がみられます。症状が強いケースでは、起き上がって歩き回る、窓から飛び出して怪我をする、ベッドパートナーに怪我をさせるなど危険を伴うこともあります。

 

原因が明らかでない場合も多いのですが、約半数例には中枢神経の疾患がみられます。特に、パーキンソン病、レビー小体病、多系統萎縮症などで高頻度にみられ、これらの神経疾患の発症に先だってレム睡眠行動障害がみられることもあります。

 

出典: 厚生労働省 e-ヘルスネット

 

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