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しびれや痛みで歩けない!アラフォーから急増する「脊柱管狭窄症」治療

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背筋を伸ばしたり、背中を反らせると痛みがある場合、脊柱管狭窄症の可能性があります。しびれや痛みで歩けなくなる間欠跛行が現れたりして生活の質が低下する、中高年に多い腰痛です。

油の乗ったアラフォーが腰の痛みで歩けないなんて、仕事にもプライベートにも大問題!今回は、脊柱管狭窄症の原因、治療法をお伝えします。日常生活でも、腰をいたわることが大切です。

 

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)

40才代後半から多くなり、50歳~60歳代にかけて急増します。若い世代に多い椎間板ヘルニアは、前かがみになると痛みが出ましたが、脊柱管狭窄症は逆に痛みは緩和されます。

歩いたり、立ったりして背筋が伸びた状態や、反り返った状態になると痛みやしびれが強まるほか、間欠跛行という症状が現れると、日常生活に支障をきたします。脊柱管狭窄症の症状と治療について解説します。

 

治療

脊柱管狭窄症の症状(後述します)が出てから、3~6か月は保存療法を行ないます。痛みやしびれで日常生活に大きな支障が出るときや、排尿障害がある場合には手術療法を検討します。

薬物療法

  • 痛み: 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)
  • 間欠跛行:循環障害改善薬(プロスタグランジン製剤など)神経への血流を良くすると改善する
  • ビリビリと強い痛み:抗うつ薬、抗てんかん薬など

薬物療法の効果が見られない時は、神経ブロック注射を行うこともあります。

装具療法・温熱療法

【装具療法】

椎骨がずれていたり、背骨が横に曲がっている場合は、コルセットを腰に装着して動きを制限して保護、負担を軽減させます。

【温熱療法】

電気やホットパックで腰を暖めます。血流量がまして痛みが軽減されます。

運動療法

腹筋を鍛えて背中が反らないようにします。前かがみの姿勢は痛みが和らぎますが、腰に負担がかかるので、上半身を支える背筋も同時に鍛えます。医師から運動を止められている場合は行ってはいけません。

  1. 椅子に深く座る
  2. 息を吐きながらお腹をへこませて、背もたれに5秒間背中を押し付ける(もたれる程度)
  3. 力を抜いてもとに戻す

10回で1セット、一日3セット以上お子なのが目安

日常生活の工夫

【寝る時】

  • マットレスは硬めのもの
  • 仰向けでひざの下に座布団を入れても良いが、うつ伏せは背筋が必要以上に伸びるので避ける
  • ひざを曲げて横向きに寝る

【靴の選び方】

かかとの低い、安定した靴を選ぶ。かかとの高い靴は姿勢が反ってしまいます。

【物の上げおろし】

高い場所にものを持ち上げたり、おろしたりするときは、背伸びをしないようにします。踏み台を使いましょう。

手術療法

よく行われている手術は、神経を圧迫している骨や靭帯を取り除き、脊柱管の空間を取り戻す「椎弓切除術」です。

入院期間は1周間から20日間、重労働やスポーツは2~3ヶ月ほど避けますが、すぐに日常生活に戻れます。

椎弓切除術は間欠跛行の改善効果が高いので、患者さんの生活の質の向上に繋がります。しかし、すでに神経が傷ついている場合は、腰痛やしびれが残ることがあります。

 

原因と症状

脊柱管は腰椎の背中側に、たてに細長く伸びる空間です。脳から繋がる神経の束(馬尾(ばび))と椎骨と椎骨をつなぐ靭帯が通っています。

脊柱管狭窄症は脊柱管の周囲の骨が変形したり、靭帯が分厚くなったりして起こります。空間が狭くなり、馬尾やそこから脚へ枝分かれした神経根が圧迫され、腰の痛みだけでなく、脚のしびれや動かしづらくなるなどの症状が現れます。先天的な要因もありますが、最も大きいのは加齢によるものです。

原因

先天的に脊柱管が狭かったり、正常より狭いまま発育するなどの要因もありますが、殆どは後天的なもので、加齢により腰椎が変形したり、靭帯の柔軟性が失われて分厚くなることが最も大きな要因です。椎間板ヘルニアが要因となることもあります。

脊柱管の狭窄は、背骨のどの部分でも起こる可能性はあるのですが、最も問題が起きやすいのは腰椎です。

症状

椎間板ヘルニアは、前かがみになると痛みが強まります。脊柱管狭窄症は、背筋が伸びた状態や、反り返った状態になるとしびれや痛みが強まります。それは後方から靭帯、前方から椎間板が正規中間の神経に向かって隆起し、圧迫するためです。

間欠跛行が見られるのも特徴です。

【間欠跛行】

  • 少し歩いただけで痛みなどで歩けなくなる
  • 腰から脚にかけてしびれたり、痛みがある
  • 前かがみで少し休むと痛みが和らぎ、歩けるようになる

このような状態を間欠跛行と言います。脊柱管狭窄症は歩くと脊柱が伸び、神経が圧迫されるので痛みやしびれが強くなります。

【末梢動脈疾患】

間欠跛行は、「末梢動脈疾患」(脚の血管が狭くなり、血流が悪くなる)でも起こりますが、姿勢に関係なく、少し休むとまた歩けるようになります。脊柱管狭窄症ではないのに間欠跛行がある場合は、注意する必要があります。

いずれにしても、間欠跛行の症状がある場合は、すぐに受診してください。

 

まとめ

中高年に多い腰痛は、脊柱管狭窄症。背筋を伸ばしたり、背中を反らせると痛みがあります。少し歩くと痛む間欠跛行が現れると、日常生活に大きな支障をきたすので、理学療法できちんと治療を行ないましょう。普段の生活でも、腰に負担をかけないよう工夫することも大切です。

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