日常生活の中で歩幅を7cm広げることを意識して歩くと、たるまない体作りに効果が期待できます。特別な運動メニューを考える前に試してください。加齢による体型の変化を防ぎ美ボディをゲット!
大股歩きで加齢による体のたるみを防ぐ
加齢による体のたるみを、歩幅を広げた大股歩きで防ぎ、きれいな体型を維持!
健康維持やダイエット目的でウオーキングをしている人は少なくありませんが、どんなに運動をしていない人でも、1歩も歩かない日はまずありませんよね。
ウオーキングでなくても、普段から大股歩きを意識するとより運動効果を得ることができるます。
日常生活でもただ歩くだけでなく、いつもより7cm*歩幅を広げて歩くことを意識してみましょう。
歩幅7cmプラスは目安
「大股歩きが加齢による体型の変化を防ぐのに効果的なら」
と無理に歩幅を広げても、逆に体に負担になったり痛みや故障につながります。できる範囲での大股歩きを意識しましょう。
*7cmは目安です。身長や筋肉量などによって適切な数値は異なります。無理のない範囲で行い、余裕ができたら歩幅を広げていくようにします。
下着メーカーの研究報告によると、平均して約7cmほど歩幅が広い人のほうが、そうでない人よりも加齢による体型の変化が少ないという共通点がありました。
歩幅が体のたるみと大きく関わっている
歩幅を広げて歩くと手軽に筋トレ効果を期待できるのは、大股歩きが体の広い範囲の筋肉を使い、またより多くの筋肉を刺激するからです。
普通の歩幅で使われる筋肉はすねや、ふくらはぎ、太ももの一部程度です。
一方、大股歩きではお尻や腹筋、太ももの前後など体の広い範囲で使われ、また筋肉の伸び縮みも大きくなります。
大股歩きで手軽に筋トレ効果が期待
日常生活でも普通に歩くのではなく、大股歩きをすることで手軽に筋トレ効果を得られ、加齢による体のたるみに対処できるというわけですね。
すぐに効果が現れるわけではありませんが、「運動」を始めるよりもハードルは低めな大股歩き、今すぐ始められるのでぜひ!
もちろんウオーキングの際に大股歩きや、早歩きを意識すると更に運動効果を期待できます。
大股歩きと筋肉の新陳代謝とたるみ
例えば「お尻のたるみは皮下脂肪が多くなったため」と思いがちですが、お尻の筋肉のハリが低下したことで、皮下脂肪や皮膚の重みを支えられずにたれてしまうことがわかりました。
筋肉細胞も新陳代謝*を繰り返し新しい細胞と入れ替わっていますす。
新しい筋肉ができるもとになる細胞(筋衛星細胞)が筋肉に成長するために必要なのが「成長因子」。
成長因子は筋肉を収縮させる動きによって分泌されます。大股歩きは筋肉が大きく伸び縮みするため、より多くの筋肉に刺激を与えます。
たるみの原因物質EMCL(筋細胞外脂肪)
最近の研究でたるみはEMCLと呼ばれる筋細胞外脂肪(筋肉繊維の中に増えていく特殊な脂肪で「霜降り肉の脂」のようなもの)が原因と明らかになりました。
運動不足などで収縮する力が衰えると、成長因子が分泌されずに筋衛星細胞がEMCLに変化し、「霜降り筋肉」となってしまい、筋肉のハリが低下したるみへと繋がります。
EMCLが増えると筋繊維の収縮能力を低下させてしまい、肥満や体脂肪率が高い人でなくてもたるんでいきます。
お肉のサシはとろっとして美味しいですけれど、筋肉の中ではたるみの原因物質!歩幅を広くして歩き成長因子を分泌させて、霜降り筋肉にならないようにしましょう。
大股歩きの効果
大股歩きは筋肉の新陳代謝を正常に働かせます。
歩幅を広げる大股歩きは、普通に歩くよりも体の広い範囲の筋肉を使い、かつ筋肉の収縮力も増えます。
大股歩きで筋肉の収縮力が増えて成長因子が働く
→新しいハリのある筋肉に生まれ変わる
→筋肉の中に束になっている筋繊維がしっかり結びつき、バネのように働く
→たるみを防ぐ
広い範囲の筋肉を使えることがより筋トレ効果を期待できる、ということはおわかりいただけると思います。
タンパク質不足にも注意
運動不足の他にもう一つ注意したいのはタンパク質不足です。タンパク質が足りないと筋肉がやせて筋繊維が壊れてしまいます。
成長因子も減少するのでEMCLが増え、「霜降り筋肉」化の原因に繋がります。
特にダイエットで極端な食事制限をしている人は注意が必要です。
適度な運動、バランスの良い食事が筋肉の収縮を正常に働かせ、成長因子が働いてきちんとした筋肉に成長します。
ワコール人間科学研究所の研究「からだのエイジングと美の法則」では、加齢による体型変化の少なかった女性の特徴の一つとして
「美しい姿勢や歩き方を心がけ、からだをよく動かすなど、活動的な日常生活を送っている。」
ということが報告されています。
出典:ワコール人間科学研究所
早い細胞は1ヶ月で約60%、遅い細胞は約200日で全て入れ替わり
出典:人体の細胞更新速度
大股歩きは認知症予防にもおすすめ
歩幅は認知症とも関連が深いことがわかっています。健康、体型維持だけでなく、認知症リスクを低くするためにも大股歩きはおすすめです。
転倒などに十分注意して、普段から無理のない範囲で歩幅を広くして歩くようにしましょう。
例えば、東京都健康長寿医療センター研究所の谷口優研究員によると、歩幅を「広い」「普通」「狭い」の3グループに分けて追跡調査したところ、歩幅の狭い人たちのグループは広い人たちのグループに比べ、認知機能低下のリスクが3.4倍(女性は5.8倍)も高くなっていることがわかったそうです。
出典:「ボケたくなければ大股で歩きなさい」椎名一博 PRESIDENT Online 2017.1.8
まとめ~大股歩きでたるまない体に!
特別な運動メニューを取り入れる前に、日常生活でもプラス7cmの歩幅で大股歩きを意識してみましょう。
「みるみる効果が!」というわけにはいきませんが、普段の生活の中で続けるだけで結果にコミットします。
体の広い範囲の筋肉を使うことで、加齢による体型の変化で起こる体のたるみを防ぎ、若々しい体型を維持、美ホディをゲット!
特にダイエット中の方は、タンパク質不足にも注意してくださいね。
「Anのひとりごと」~今日も1ページ