知らず知らずたまっていくストレスが影響して、病気を引き起こしているかも。不調の原因にストレスも関わっていないか、確認してみましょう。ストレスも影響している場合はストレス対策が重要な治療です。
ストレスが影響する病気や症状
自覚がなくてもストレスが要因となって体や心の病気を引き起こしていることがあり、この場合はストレス対策が重要な治療となります。
ストレス対策については
でお伝えしていますので参考にされてください。
今回は、ストレスが影響する病気や症状について簡単にまとめました。心身の不調にストレスが大きくかかわっていないか、確認してみましょう。
ストレスと体や心の病気
ストレスはほとんどの病気に影響していると言われますが、主な病気や症状には頭痛、めまい、アレルギー、高血圧、胃・腸の働きなどがあります。
ストレスが影響する体や心の病気
体 | ||
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頭痛 | 偏頭痛: 急な強い痛み 緊張型頭痛: ダラダラ続く重い痛み |
|
アレルギー | 免疫の異常 | ぜんそく アトピー性皮膚炎 など |
胃・腸 | 働きに異常 | 胃の痛み 下痢・便秘 胃食道逆流症 |
めまい | 浮動性めまい 体がふわふわするように感じる |
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高血圧 | 血管収縮 | 高血圧 |
こころ | ||
うつ病 | 気分が落ち込む 興味や喜びを失う 食欲が無い 眠れない など |
|
パニック障害: 突然の激しい不安 社交不安障害 (対人恐怖症) |
ストレスなど心の問題が影響する心身症
心身症は心の問題が大きく影響して体に症状が現れる病気です。体に症状がある場合は症状の現れた部分の専門家を受診します。
例えば胃の痛みがあるときは消化器科や内科ですが、心の問題が大きい場合は心療内科も良いでしょう。
心の問題が要因となり脳の機能に障害が現れるうつ病などは、精神科を受診します。
体に現れる病気や症状
頭痛
- 頭痛:偏頭の片側が急にズキズキ痛む
- 緊張型頭痛:締め付けられるような痛みがずっと続く
緊張型頭痛は多くの場合首から肩にかけて筋肉が緊張して、血流が悪くなるために起こります。
筋肉を緩めたり気分転換などでリラックスするようにします。
めまい
ストレスが関係していることが多いのは、体がふわふわするように感じる「浮動性めまい」です。心因性めまいとして心療内科での治療を行うこともあります。
*ぐるぐる回っているように感じる回転性めまいは、多くの場合内耳の中の器官に障害が原因で起こり、耳鼻咽喉科で治療することが多い。
アレルギー
ストレスが要因となり、免疫の働きが異常を起こし本来排除しなくても良いものを排除してしまいます。「ぜんそく」や「アトピー性皮膚炎」を起こします。
アトピー性皮膚炎ではかゆみの症状がありますが、「かゆみがストレスになり更に症状を悪化させる」という悪循環に陥ることも。
アレルギー物質や炎症の対処も必要ですが、ストレス対策も重要です。
心臓病・高血圧
高血圧の殆どは原因がはっきりしません。これは本能性高血圧と呼ばれます。生活習慣、特にストレスが大きく影響していると考えられています。
ストレスを受けると血管が収縮して血圧が上がることは、多くの方がご存知でしょう。
減塩も重要ですが、ストレス対策も忘れてはいけません。
高血圧を放置していると狭心症や心筋梗塞など、心臓病が起こりやすくなる恐れもあるので、しっかり治療に取り組んでください。
腰痛
最近わかってきたのが整形外科的な異常が無いのに、長く痛みが続く慢性腰痛はストレスなどが原因の心因性腰痛が多いということです。
鎮痛薬と並行してストレス対策を行うと、効果が上がることが報告されています。
更年期障害
ホルモンバランスの乱れで起こる心身の様々な症状で、一般的に閉経期の女性に多い病気ですが、男性にも同じように起こることが最近わかっています。
親の介護、子供の自立、仕事など様々なストレスを大きく受ける年代でもあります。
うつ病と不安障害
大きなストレスを受けることで、脳の機能になんらかの失調が起こってうつ病や不安障害など、心に症状が現れます。
うつ病
気分がとても落ち込む、何に対しても興味や喜びを感じない、というのが主な症状で、その他に、食欲が無い、眠れない、疲れやすい、集中できないなどの症状もあり何日も続きます。
早く気づき治療を受けることが良いのですが、うつ病と疑わないことも少なくありません。
こんなサインがあったら見逃さないようにしてください。
~が増える(遅刻、欠勤、ミス、お酒、泣き言など)
~が減る(くちかず、体重など)
~がたまる(家事、仕事など)
~を気にしなくなる(服装、身だしなみ、メイクなど)
不安障害(不安症)
強い不安で日常生活に支障が出る病気の総称です。
- パニック障害:突然激しい不安が起こる
- 社交不安障害(対人恐怖症):人から注目を浴びるような行動に強い不安や恐怖を感じる
タイプAとタイプB
タイプA:「いつも時間に追われている」「あくせくしている」「攻撃的」などの行動パターン
タイプB:おっとりした行動パターン
心理学用語です。ストレスをためやすく、高血圧や心臓病を起こしやすいのは、タイプAであるとアメリカの研究などで報告されています。
これを受け、タイプAの人をタイプBに変えようとする心理プログラムも、開発されています。
まとめ~ストレス、たまっていませんか
現代社会で生活する上で、ストレスは避けられないものです。ストレスをためやすい人は特に、ストレスがたまりすぎていないか時々チェックするようにしてください。
すとれすがたまっていると感じたら、心と体の面からリラックスするトレーニングでストレスを解消!
心も体も健康長寿を目指しましょう。
「Anのひとりごと」~今日も1ページ